想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

縁側食堂、シマコの指定席

2010-01-23 00:09:43 | Weblog
地面が凍ったままだけど冬のたよりない陽射しだけど
猫はひなたぼっこが好き。半日くらいここにいます。

夜になると、シマコの子(と言ってももうシマコより大きな図体)が
ご飯しにくる縁側食堂。昼間は応接間、シマコの指定席です。

東京から戻ってきて、まずここの雨戸を繰るんだけれど、シマコはもうそこで待機
していて、ずっと前は金属製の雨戸の大仰な音に驚いて飛び退いたりしてたのに
今では動かない。
それどころか、ある日のこと、あれっここに居たのにどこ行った? と思って
シマコ、シマコ、シマちゃんと呼びながら庭の方を探していると、小さな鳴き声が
して振り返ると台所の方へ行ってるんだもの。驚きました。
それからしばらく追っかけごっこがありまして、シマコは内に入りたかったのかな
と考えたりしたけれど、そうでもないらしくガラス一枚隔てたところでゴロゴロして
いるのがいいらしい。

ここから眺めていると、シマコの耳がときどき向きを変える。
そのうち沈んでほとんど見えなくなって、ああ、シマコは眠ったなと思う。
こうして見ているのが好きです。時間が止まったような風景。

修行者が山に籠るというのは、何が大切かって、それは自律心であります。
そういうことを明恵上人がキチッと言われたのが伝記に残っておりまして、
それなどを紙に書いて貼っておかねば、シマコに釣られて昼寝などして
しまいそうであります。

ひとり永平寺の日々は下界で思うより、きびしー。
コメント
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