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クラウス・マケラ & コンセルトヘボウ マーラー交響曲第3番

2023-09-17 14:15:00 | Klaus Makela
出張中の3連休、まるで近くもないアムステルダムへ向かった理由は、もちろんクラウス・マケラ、コンセルトヘボウ、マーラーの交響曲第3番、というあたくしにとって魅力的なコンビネーションがあったから。
 
視界を妨げるもののない1列目、と思ったのだが、なんとステージが日本のそれに比べて相当高く崖のようにそそり立っていて、もう、マケラさま、文字通り「貴方しか見えない」(爆)。
 
演奏は、素晴らしかった。特に自分が第9番を弾いて難しさを存分に味わった分、プロの上手さ、プロの中でも弦管バランス良く上手いコンセルトヘボウに感動!!チェロはここでも金管と同じ動きをする、後方席ではわからないが、この席であれば、同じ動きをチェロも支えていることがしっかりと聞こえてくる。ヴァイオリンと同じフレーズをマケラさまの容赦ないスピードでもしっかり弾いている(多分)。
 
ところが、第一楽章が終わったところで、誰かが叫び、一瞬すわアクティビストか?と思ったところ、続いて「Doctor!」という声が聞こえ、どうやらどなたかが倒れられた模様。過日のパリ管のマケラさまマーラー第2番の悪夢再び...?マーラーは血圧上がるのかな?今後高齢者向けに注意書きが必要ではないかと思う...
 
しばらく中断後、マケラさまとコンマスが頃合いを見て頷き合い第2楽章へ。第3楽章のバンダのフリューゲルホルンが、まあ、なんと柔らかで美しいことか。最高音だけちょっと低い気がしたけれどあたくしの音感の問題かも(高音は低く感じてしまう)。ほぼ0メートル地帯のオランダでアルプスの曲を聴く不思議。第4楽章のアルトも、第5楽章の少年少女合唱も良かった。第6楽章はえも言われぬ美しいメロディだけれども、明るめで若々しい曲で、ああこれはマケラさまのtriompheの歌ではないか...と。最後は、割と派手に終わるので、そのまま雪崩れるように拍手が出るかと思いきや、みなさんお行儀よくマケラさまがほぼ脱力仕切るまで待って、続いてほぼ全員がスタンディングオベーション。
 
中断がなければ、どうなっていたか(良い意味で)、と思うような瑕疵の少ない演奏。アムステルダムに来た甲斐があった。いいなー、あたくしもアムステルダムに住みたい...
 
 


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