パリの街を初めて訪れたのは、15年前のこと。そして、この街と恋に落ちた。
このところ、お友達と一緒に行動する事が多く、彼女たちとの楽しい話で頭の中がいっぱいだったけれど、久しぶりに一人でパリの街を歩いて、この街の魅力を再発見。
まるで美術品のような日用品、秋冬コレクションのディスプレイ、幾つ胃があっても足りそうにない数の美味しそうなケーキ屋、パン屋。さらに歴史の中から生まれて来た、あるいは歴史の舞台でもあった場所、建物。
そして、恋に欠かせないのは記憶。この場所は、もう私の中で一つの「場」として記憶されている。パリは君について回る、といったのはヘミングウェイだけれど、私にはこのカフェがついて回っている。
おっとこれでは、カフェではなく、ご飯がついて回っている、ってことだわ。まあ、いいか、本当のことだから。
友人を空港で見送るまでの、ほんの数時間ではあったけれど、パリに恋している自分を再確認する事ができた、幸せなひととき。
また、近いうちに戻ってこよう。永遠の恋人の元へ。