2009年4月1日。ロンドン、ロイヤルフェスティバルホール。
Brahms: Piano Concerto 2 in B flat
Tchaikovsky: Symphony 5 in E minor
Louis Langree: Conductor
Nicholas Angelich: Piano
London Philharmonic Orchestra
今日の席取りは失敗!ピアノコンチェルトがあるときに、一番前の席を取ると、耳が壊れる。ピアニストでも家での練習にアップライトしか使わない人が居る-その理由は、コンサートグランドは音が大きすぎるから-と何処かで読んだ。その通りだ。。。
でも、後半のチャイコフスキーには良い席だった。
指揮のLangreeは、スコアなしで振った。やはりスコアを記憶することは演奏に集中する、という意味で大事なのか。また、アーティキュレーションを工夫したり、指揮棒を途中完全に降ろすことをせず、全楽章続けて演奏したり、なかなか面白かった。
しかし、どうも私にはロンドンフィルハーモニー管弦楽団の実力は「?」なのであった。第2楽章のホルンも、間違えはしないが、美しいとは言い難い。ここは柔らかな音で、切々と歌って欲しいのに。。。弦楽器群の第4楽章も、Langreeの要求に十分応え切れていないような気がした(個人的には急ぐ演奏でヴァイオリンの超絶技巧を見るより、少しテンポをゆっくり目にとって、それでも音楽が崩壊しない演奏が好きだ)。
オケも会社組織と同じで、トップは素晴らしくても、下へゆくと(弦楽器ならば指揮者から少し離れると)やる気のなさそうな演奏者がいたり、管楽器のようにパート毎の人数が限られていると、パート毎で実力に開きがあったり。
指揮者はプロジェクトマネージャーや企業幹部と同様、持てるリソースを上手く使って結果を出すことが要求されているのだな、と痛感する。