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煉瓦(れんが)

2014年02月02日 | 写真・photograph

煉瓦(れんが)は粘土や頁岩 泥を型に入れ 窯で焼き固めてあるいは圧縮して作られる建築材料
通常は赤茶色で直方体をしている 焼成レンガは土の中に入っている鉄分の影響により赤褐色となる
耐火レンガは炉材にも使われる 煉瓦建築の技術は 日本では近代化とともに導入されたが
構造材として用いる場合は地震に弱いという難点があり 関東大震災では多くの被害を出したことから
煉瓦建築は小規模な建物を除いて激減した ただし建材には煉瓦風のタイルも様々な種類が存在し仕上げ材としては現在でも多く用いられる
これは洋風の雰囲気を出すため 木造や鉄筋コンクリート造の表面に張り付けるものである

今からおよそ100年ほど前に発動機(蒸気による機械)が導入されるようになってから煉瓦生産の技法が変わり始めた
この機械の導入によって 準加工と成形工程を機械化させることが可能になり
生産力及び工場設備(機械)の作業能率が高まった またこの発動機をとりいれた焼成システムによって
生産が合理化され同時に熱の消費が大幅に減った

 

日本で建物用煉瓦の生産が始まったのは長崎の海軍伝習所(1855年(安政2年)開所)で
1861年(文久元年)落成の長崎鎔鉄所の建設に使われたが
現在のものより薄く その形から「こんにゃく煉瓦」または作製者の名前から「ハルデス煉瓦」と呼ばれた

1870年日本初のレンガ工場が大阪府堺市に設立 銀座煉瓦街の建設の際は大量の煉瓦を必要としたため
東京の小菅に煉瓦工場が築かれ 日本では明治初期まではフランドル積み(フランス積み)構造が多く用いられた
(長崎造船所、富岡製糸所、銀座煉瓦街等)がその後はほとんどイギリス積みに

フランドル積みの方がより優美に見えるが イギリス積みの方が合理的で堅固であると考えられたため
例えば東京駅の外壁を見ると どの列にも小口が並んでおり小口積みのようであるが
これは表面仕上げに小口煉瓦を用いているためで、主構造はイギリス積みである

 

レンガ積み…今ではホームセンターのガーデニングコーナーにそれ風な商品が並び
各家庭軒先の花壇を飾る建材?になってしまってるのでしょうか
当たり前ですがそうした場合妙に色合いは明るくて 重厚感には乏しいよね
家庭向けだし本格的なレンガは重い→扱い(施工)の軽く済むもの使ったほうが正解といえるかもです

 

ですがやはり規模の大小問わず建物・建築物になると
遠目にもハッキリ歴史の入ったホンモノかどうかが分かるってもの
ここの地は地元の方でもほとんど気がつきませんね 普通車1台通れる一方通行沿い
ご近所で車所持してる方か 道に詳しいタクシードライバーの県病院への抜け道みたいなものなので

上を走るのは伊予鉄道・郊外電車横河原線(松山市駅ー石手川公園間) 上り下りで一時間に8本は通過がありますか
あんまり歴史物に詳しくもないくせに偉そうに記事にして申し訳ないっす(^^;
でも対象物はできるだけハイアングル+アップで撮ってみました トップ画面1両目の真下がその箇所になるかな?
すぐ50m手前踏み切りから電車撮ってますが こういった方面お好きな方はこの箇所広くマイカー 一時的には停められますよ

なんとも深みのある赤褐色 絶妙に緩やかなカーブ描くようなイギリス積みの真髄はお分かりになるでしょう
都心ほど運行頻度の高くない路線ですし 土木遺産にも指定された→今後の存続も問題ないとは思いますが
いつまでも渋い佇まい放ってくださいね☆