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風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

広重美術館

2025年03月28日 | 清水ともゑ帳
先月2月16日放映のNHK短歌に作家の梶よう子さんが出演されていた。
梶さんの作品は好きで、たいてい読んでいたつもりだけれど、番組で紹介された『広重ぶるう』はまだだったので、すぐに図書館で借りて読んだ。



読み終わったら、あらためて広重の作品を見たくなり、今週火曜日(25日)、夫を誘い、久しぶりに由比の広重美術館に行ってきた。

美術館へ向かう途中、おっ! と思って写した建物。
国の有形登録文化財で清水銀行由比支店本町特別出張所、元「庚士(こうし)銀行」だそう。
以前にもこのあたりは歩いたこともあり、車でも通ったことのある道だけど、ちゃんと見ていなかった。



広重美術館に「と~ちゃこ」。
(美術館へ向かう前、火野正平さんが「こころ旅」のロケ途中、訪れたことがある蒲原の食堂へ寄り、正平さんが食べたというオムライスをいただいてきたばかり)





30日まで開催されているのは「タテ派vsヨコ派」展。
そういえば、『広重ぶるう』にも、広重の作風に竪絵(たてえ)が多くなっていった場面など描かれていた。
近ごろは縦型の短編映画やショートドラマもあったりするから、タテ、ヨコ、それぞれ違う味わいが楽しめそう。





館内の絵を観たあと、夫が版画刷りの体験コーナーで立ち止まり、「やってみたい」と言う。
体験用の用紙は1セット2枚(330円)。
スタッフの方の説明を受けながら、いざ始めるのは「興津」(おきつ)の絵。



まずは墨をローラーでのばし、バレンで摺る。



そして、黄色、藍色、朱色など、墨のときと同じ作業を繰り返しながら、色を重ねていって出来上り。



私は摺らないつもりでいたけど、夫が「やってみたら」と言うので、もう1枚の紙を手に「由井」(由比)の絵を。



まず手順の最初の墨。



ローラーでインクをのばしてはバレンで摺り、次の色を重ねていく。
バレンを使うのは小学校で版画をやって以来だなぁ、とか、広重の時代、由比は「由井」だったのかぁ、など思いながら作業完了。



版画刷り体験に消極的だった私だけど、意外に楽しかった。
夫も、「体験しておくと大河の『べらぼう』も見方が変わっておもしろそうだな」と。
清々しい気分になって美術館を出た。



その先に広がる海がキラキラしてきれい。
ここは写真をタテ派で撮ってみた



再読はほとんどしない私だけど、『広重ぶるう』をもう一度読んでみたくなった。



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