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長男は自閉症: さくらにさくらのはなさく.
帰り道に、小学生低学年ぐらいの女の子4人組が、背後から大声で合唱しながらチャリで近づいてきた。
なんの歌だろう。きっと4人とも仲良しなんだろう。
合唱が終わって、十字路にさしかかる。分かれ道だ。チャリの4人の女の子は、2人と2人に分かれて右左に分かれる。
「ナオって、ほんとオンチだよね。じゃねバイバ~イ!」
グサリとくる一言を残して、一組は左折。
もう一組は直進して、歩いている俺のすぐ後ろに近づいてきた。
歌をけなされて、ムカついたのだろう、直進してきた女の子はこんなことを言っていた。
「英語も知らないくせに!」
「ナニ? アヤの事?」
「そうだ! アヤは英語を知らない」
英語も知らないくせにと言った女の子は、怒りで猪突猛進。歩いている俺を追い抜いてまっすぐ去っていった。
もう一人の聞き役の女の子はニヤニヤしながら蛇行運転で後に続く。
くせにか。イヤな言葉だ。
やはり、教育は重要だな。
あいつはナニナニのくせに。という言葉は考えない、言わないと、子供を徹底的に躾ければ、差別問題のほとんどは、あるいは解決するかもしれない。
他人を、くせにとか言うのは見下している証拠だ。
できるものなら、全ての子供には、他人を見下す事は醜い事だと教えてやりたい。
だが、あの子のお母さんは、平気で、ナニナニのくせにとか言う人なんであろうなと想像する。
テレビを観ながら、あの女ブスのくせに。
PTA の集まりでは、あの女無教養のくせに。
休日は、近所の団地に住むガキが自分ちのマイカーの近くでキャッチボールしてれば、貧乏人のガキ共のくせに。
くせに、くせにと、お前はナニ様だ。
お前こそ、ナニナニのくせにだ。
うまい関係とは、ボケと突っ込みだ。
自分が突っ込まれる可能性を考えずに暴走してはいけない。それでは、まったく笑えない。
自分が突っ込まれる事だってあるはずだと自覚するならカンタンに他人を、ナニナニのくせにとは言えないはずだ。
考えなしに、他人をくせ呼ばわりするなら、ただの大ボケだ。