少林寺拳法 橋本西支部 道場通信
発行日 2008年7月24日(木)
発行・文責 長坂 徳久
【ポジティブにいこうぜ!】
今年の県大会が終了しました。まずは、いままでのご協力に感謝申し上げます。
結果に対する思いは人それぞれでしょう。たとえば、3位でも、「うれしい」と感じる人もいれば、「最優秀でなかったから悔しい」と思う人もいます。支部長としても、最優秀の拳士もいれば、予選でだめだった拳士もいるため、ひとりひとりには相応しい言葉がけはできるが、支部全体には「よかったね」とも「残念だったね」とも声をかけられないのが少林寺拳法の競技の特徴です。
ただ、みんなにかけてあげられる言葉があります。それは、
「いままでよくがんばった! ありがとうございました!」
三年先の稽古・・今年がんばったことは、三年後に実ります。いや三年後にしか実らないといえるかもしれません。同時に今年の結果は三年前にやった結果といえるかもしれないのです。
それぐらい、日々の積み重ねが大切だということです。自分がやってきたことに「無駄や無意味」なことは決してありません。
すべてが、自分の頭と心と身体に残っていくのです。そう、染み込んでいくのです。
なにはともあれ、県大会という一番熱く、一番素敵な大会が今年も終わりました。
まずは、気持ちも身体も切り替えて、メンテナンスしよう。
そして、次のステップに向けて歩みをはじめよう。
橋本西支部は、上に上っていく必要はありません。前に進んでいくのです。
団体A、Bも今年は残念でした。正直、長坂は今年のAチームは安泰だと思っていました。過去の橋本西支部のチームと比べると非常にレベルも精度も高かったからです。だから、最優秀と全国出場を逃しましたが、彼らがやった演武には十分満足しています。
一つだけあるとすれば、それはやはり拳士、指導者ともに余裕がありすきたということにつきます。長坂の反省点です。そして、1位の葛城東、2位の浜の宮スポーツ少年団がうち以上の稽古をした(時間というよりも中身だろう)ということ。
葛城東は、一か月ぐらい前、下村支部長が「けが人が多く、稽古にならない」となげいていました。しかし、そのようなことがあつたから、チームも結束し、短期集中のいい稽古をしてきたのでしょう。橋本西支部もそのようなケースのときには実力以上の力を発揮してきました。
勝負というのは「ゾーン」という不思議な空間に入ったとき、そのチームは実力以上の力を発揮します。ただ、今年の葛城東は、ゾーン以前に、かなり稽古してきたいい演武でした。全国でもがんばってくれることでしょう。
さて、敗れはしたものの今年もA、Bともに仲間・絆が感じられたチームでした。そのチームワークをよくする二つの取り組みをご紹介しましょう。
《ミッション・パッション・ハイテンション》
団体チームが、気持ちを盛り上げ、団結するために行っている橋本西支部の方法。
円になって、
リーダー「せーの」
みんな「ミッション・パッション・ハイテンション、ミッション・パッション・ハイテンション、ミッション・パッション・ハイテンション、ミッション・パッション・ハイテンション、はい、はい、はい、はい、はい、はい・・・せーの、オー!!」
これを手拍子をつけながら行います。
ミッション・・使命 パッション・・情熱 ハイテンション・・上機嫌
これで、気分を高め、「やるぞ!」という気持ちにしていくのです。語呂とリズムが心地よいです。
※この方法は、齋藤孝氏の著書を参考にして長坂がつくった方法。
《グッド&ニュー》
①円になる。ひとりが「クッシュボール」という特殊なボールを持つ。
②ボールをもっている人が、「今日の稽古で、よかったこと(自分のことでも他人のことでも)かなにか新しい出来事を発表する。」
③発表した後に、「グッド&ニュー」という。他の全員は拍手する。
④発表した人は、まだ発表していない人にそのボールを投げる。
⑤ボールを受け取った人が次に同じように発表する。
(例)陽菜「今日は、英太くんの気合が大きくてとてもよかったです。グッド&ニュー。」
他の全員「拍手」
陽菜ちゃんは、次の人にボールを投げる。
同じように全員が終わるまで続ける。 ここで一番大切なのは、「拍手」です。その発表した人の「存在承認」(アクノリジッメント)になります。
トラは死して皮を残す。Aチームは負けて何を学んだか? まだまだ君たちの人生は長い。