どうして日本版はこんなタイトルにしたのでしょうか?
まるで週刊誌の見出しのようです。
表紙の写真も、なんだか悲劇的で・・・。
実在しないことの証明かと思って読みましたが、
キリストが実在したことが、丁寧に書かれていました。
(そういう関心の持ち方を誘ったのでしょうか?)
「実在したのは救世主ではない。
暴力もいとわない革命家(ゼロット)だった}
とあって、そういうことだったのかと思いました。
原題は ZEALOT THE LIFE AND TIMES OF JESUS OF NAZARETH
です。
「歴史のイエス」というジャンルが盛んなのですね。
初期のキリスト教がどのように広まったか。
十字架にかけられて、亡くなり、3日目に復活したイエスに出会えた弟子たちは
その後どうしていたのか気になって仕方がありません。
エルサレムの神殿で、ユダヤ教の人たちと、折り合いを付けながら、
宣教をしていたのでしょうね。
その後どうなったか。
エルサレムがローマによって破壊された後、愛弟子たちはどうなったか。
そこのところは、あまりはっきりと分かりませんでした。
でも、なかなか面白く読みました。
作者はイスラムのようです。
うちの神父様が、「イエスキリストについて、どうだこうだという本が、毎年出版されます」
と笑っていましたが、確かにそうですね。