ゆめひこう 

日々の思いを

祈りの心

2015-01-08 10:51:32 | カトリック
昨年、最相葉月のセラピスト」という本の中に、奥村神父様が登場しました。



「祈り」という本を探したのですが、とりあえずこちらを。

この本を読むこと自体が、祈りにつながるように、味わいながら読みました。

いろいろな投稿文や短歌なども取り上げられていて、信仰は日々の暮らしの中にあることを

改めて思いました。

花はなぜうつくしいか

ひとすじの気持ちで咲いているからだ   
(八木重吉)


身をあげてあそぶ童は

ひたむきに天もわすれね、

声をあげて恍れて遊びぬ。    (はれて)

その声ぞ 神のものなる          
(北原白秋)


奥村師は東京大学在学中に禅仏教からカトリックに改宗されたそうです。

それで仏教の教えを語りながら、聖書の解説をされておられます。


祈りの方法や姿勢など、具体的な事柄にも丁寧に言及されておられます。


    合掌

神さまや 仏さまが

ほんとにいらっしゃるかどうか ―

でも あの合掌したときの安らぎは

どこからくるのでしょう


 右の手の悲しみを

 左の手がささえ

 左の手の決意を

 右の手がうけとめる

その上を流れる静かな時間

こうした姿勢を教えて下さったのは

どなたでしょう

ふりむくと青い目の外人さんも

手を合わせて……

小さな小さな観音様と

なにをお話したことやら          (高田敏子)




これは懐かしい詩でした。


手元において、時折手に取りたい本だと思いました。



あとがきに

イギリスの歴史家 アーノルド・ジョセフ・トインビーの預言が紹介されていました。

「21世紀における人類の最大の出来事は資本主義と共産主義との対決ではなく、

 仏教とキリスト教の出合いである」


これは1970年代の言われたそうで・・・

それから40年近く過ぎた今、宗教はもっと難しい局面を迎えているような気がします。

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