「アララト山 方舟伝説と僕」
という本を読みました。
厚くて、字が小さいので、ちょっと今は読むのは無理と思ったのですが
読み始めたら、止まらなくなりました。
オランダ人のジャーナリストが、アララト山に登る話です。
彼は幼児洗礼で、プロテスタントの信者だったのですが、
大人になって、信仰を捨てました。
でも捨てたといっていいのかどうか・・・。
こだわり続けています。
ノアの方舟の話が、旧約以前にメソポタミアから出土した粘土板に
書かれた民話が先にあったと知って、ショックを受けます。
プロテスタントは聖書のみという教えなので、より真摯ということでしょうか。
アララト山を囲む、トルコ、ロシア、イラン、アルメニア、そしてクルド人など
民族の壮絶な戦いの歴史も書かれています。
最後はあと60メートルで雪に阻まれて、下山します。
彼は、信仰を捨てたといいいますが、神様は彼の中にあると思いました。
ちょっとしたことで考え方が一変するので人間の脳は厄介な代物ですね。
神様が人間に考える力を与えてくださった。
せっかくだから、いいことを考えればいいのに・・・。
それが難しいのです。