橋爪大三郎著 春秋社です。
創世記が章ごとにダイジェストで説明されています。
間にあるコラムも理解を助けてくれます。
初めて聖書を読む人の助けにもなるし、一度読んだ人が
「そういうことだったのか、もう一度読んでみよう」
と思うかもしれません。
橋爪氏の著作をこのところ何冊か読みました。
タイトルに興味を持ちます。
対談集も面白いです。
分かりやすい文章を書くのでしょう。
宗教関係の本が、一般の出版社から出るというのも良い傾向なのかもしれません。
聖書がどのような経路で編集されてきたかも興味深く読みました。
モーセ五書はモーゼが書いたかどうかは古くから議論されていたようですが、
17世紀のオランダの哲学者、スピノザは、モーゼよりずっと後の人だと結論したそうです。
もともとユダヤ人でユダヤ教から追われていたのですが、研究の結果で、
カトリックやプロテスタントからも禁書目録になったそうです。
聖書を科学的に研究することは数百年前までは、命がけだったとか。
福音書の前のキリストを知りたいと、読み漁っている私も、
追放されるところでしょうか。
全生庵 http://www.theway.jp/zen/
言霊百神 http://futomani.jp/