木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

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2013-06-05 23:07:42 | 家族
人には悪いところもあるが良いところもある
金銭的には彼女はしっかり者だった
独身の頃から、締めるところは締める
でもケチではない
それは僕も目指すところだった
一緒に生活するようになってもそれは変わることはなく、この人に財布を預けておけば・・
その信頼は揺らぐことは無い
きっと今でもそっちの面では、間違いない生活をしてるだろう

出て行ったけど、僕は毎月11万円を渡してた
一つ、それでいいのか? と思ったことは、新しい住まいの家賃が6万だったこと
あの締まり屋さんにしては、頑張りすぎじゃないのか と
娘に恥ずかしい思いをさせたくない 
きっとそういう気持ちはあったのだと思う
勿論このあたりの細かい数字は本人からの情報ではない
毎週来る娘からそれとなく伝わってくる
その引っ越し先はもちろん内緒だったが、ごく稀に彼女を送ってゆくことがあったから分かっただけだ
11万渡せたのは、何年だったかなぁ
そのうちに1万減り、2万減り、
僕もできるだけのことはしてたけど、仕事は減ってゆくし、家賃収入の方もだんだんと下がっていったから

近所からの囁きが聞こえてくる
主に母親を介してだが(笑)
「奥さん出ていって、慰謝料はどれだけ払ったんだろうね」
本当は母親が僕に聞きたかったのかもしれないが、近所の人のせいにして僕にそれとなく聞く
「0円 オレ、なんも悪いことしてないもん」
その辺はオープンだ
「あれはそういう部分はあっさりしていてきれいだ」

でも本当のところは、僕の名義の簡易保険の満期金550万のうち250万は住宅ローンの繰り上げ返済に使ったが、その残りがわからん(笑)
二人とも毎月4万ちょっとずつ養老保険をかけていて、僕より少しだけ高い彼女の掛け金
少し早目の満期日が来た自分の金額は分かってたけど、彼女のはもう少し高かったはず
娘と二人の生活が始まったのだから、そのくらいはしょうがない

そうそう、まだ口を利いてた頃、
「お金足らないんだよね あれとあれにこれだけかかって、生活費これだけ
 お給料もらったあと、何にも残らないんだよ」
確かに10万の住宅ローンを払うと厳しいだろうなと思ったこともある
ただしよく聞いてみると娘の学資ローンを含めて、簡易保険に10万くらい使ってた
それが生きた格好だ

結婚するちょっと前、そのころは月初めに彼女にいくらかのお金を渡して
彼女もそれに加えてデート代を賄ってた
寿司屋に入って食事をして、彼女が支払って店を出た
後を追う僕の背中に、店の若い衆が
「ええ女、連れとるね」と囁いた

まぁ、外見上はそんなに悪くはなかった・・・だから


コメント (2)
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