木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

元妻3

2013-06-02 22:01:13 | 家族
「まぁ、そこまで言うんなら、生協のことは考えるから・・・・」
その言葉の裏にある交換条件は、母親を長男のアパートに届けて一晩泊まらせること
つまり、母親に長男の病の重さを実感させて、病院へ行くよう説得させようという魂胆

そこにあるのは姉として弟を心配する気持ちなのかもしれない
でも不思議なことにそこにあるはずの愛情というものを少しも感じられない
僕もそう、息子もそう、義母もそう
多分訪問を受ける弟も同じだろう
使命を受けた息子はばあちゃんの意思だけは確認して
叔父さんのところへ、ばあちゃんを送り届ける決心をした
さて予め叔父さんに電話して、ばあちゃんを届けると宣言するのか
それとも外出するはずのない彼のところへ突然現れて
その母親と対面させるのか。


僕ともいろいろ協議した
予め電話すればきっと拒否をするだろう
母親と息子の対面は一年半以上なくて、でもお互いがその身体を心配し合ってるのも確かなこと
突然 に決めた

一時間半くらい時間をかけてばあちゃんを迎えに行って、二時間足らずかけておじさんのアパートへ
玄関に着いてから彼に電話した
部屋の自分の場所から玄関まで、普通の人なら1分かからずに到達する
「悪いが、開けるからその前に何か食べる物を買ってきてくれないか?」
母親だけ受け入れるのならその言葉は素直に受け入れられるのだが
二人で食べ物の調達に行くことになる
つまり、彼の症状はやはりあまりいいってことじゃないという証拠かもしれない

息子が言う
「食べる時でも、こう・・手が自由にならないから、思い切り顔を食べ物に近づけて食べるんだ」
頭脳は明晰。しゃべらせればどこも悪いところは感じない
だから電話で話してる限り健康を疑う人はいない
でも、息子から見ればやはり病院で診てもらわなければいけない状態と確信する

ただ、娘からかなりの重症を覚悟させられていた母親からしてみれば
思ったより・・その命のことを心配するまでではないということだけは確認できたようで
少し安心はできたようだ

このお話の最初で書いた彼女からの電話に繋がる
わずかに明るさがあったのは息子の命の心配からは解放されたからだったに違いない


息子はこのままばあちゃんを車に乗せてもう一度三河の実家まで送り届けるつもりのようだったが、母親の思惑通りばあちゃんは泊まるつもりになったし、伯父さんも母親を泊める気になったようだ
それで翌日、仕事終えてから夜もう一度叔父さんのところへ寄って
実家まで送り届けた

車中、娘の愚痴に終始したばあちゃんの言葉を受け続けた
一日、息子と語り合った彼女は本当にうれしそうだったという
なによりも、一日、二日娘と対面しなくてよかったことが心休めになったと
そんなことでいいわけないよね

とにかく、このミッションの遂行で生協拒否を取り下げる予定とのこと
まだ確認はしてないけれど

元妻は子供たちが小さい頃、ずっと生協をやっていた
当時はグループ購買みたいな形だったけれど
生協のお店にも北と南の2店に僕も運転して行ったことがある
その便利さや安心感については自分が一番よく知ってるはず
それを親がやろうとしていることを知ったら、何をおいても賛成してあげるべきじゃないだろうか
今回その便利さに気付いた弟の方が先に生協に入ったという
彼の状態からすれば、実に便利なこと・・・だがこのままでいいのか心配だ

土曜日の昼、有祐と食事に行こうと準備してる時に弟から電話があった
「いろいろ有祐には世話になったし、車も使わせてもらって、ありがとうございました」
母親とゆっくり話が出来てうれしかったようだった
早く心が氷解してくれればいいのだけれど



って今日はここまで~~
ついでだからもうちょっと続けてやるぅ
元嫁ばかり責めてもいかんでね


コメント (6)
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