木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

ありがとう

2011-08-09 17:52:16 | Weblog
鉄琴屋のおやっさんが亡くなった
子供がいなくてその仕事も終わりを告げた
6日に亡くなっていたという
そしてファックスにはその日付の注文書が送られていた

最後の最後までご苦労様でした
顔はいかついけどホントに優しい人でした
僕は少し暇になると仕事がもらえないかというより
暇つぶしのために時々車で3分の彼に家に立ち寄った
特別急ぎの仕事がない限り いつも隣の隣にある喫茶店に誘ってくれた
というより
「先に行っとってくれ これ片付けたら行くで」

「儲かっとるか?」
「ええ仕事あったら俺にも紹介してくれよ」って
儲かってたくせに(笑)

 いつもありがとね

若い時は忙しくて忙しくて・・その合間をぬってフランクフルトの楽器祭に行ってたという
そこでまたたくさんの仕事が舞い込む
そんな花のような時期も経験してきた
会社にせずにあくまで個人経営にこだわって一生を捧げた楽器職人
仕事場には鉄琴は勿論音叉とかカリンバとか知らないような楽器もいろいろ置いてあった
そうそう放送部とかデパートの案内の前に
ピンポンパンポ~~ンって鳴るあれも作ってたね

でも奥さんが先に亡くなってから寂しかったね
思いがけない裏切りとか
晩年はちょっと恵まれてなかったのかもしれない・・・
昨夜のお通夜ももう仕事が終わるから?
思いがけず送ってくれる人が少なかったよ

おやっさん
元気出してむこうの世界でまた仕事してよ
そのうちに僕もそっちへ行ってまた手伝うからさ

おつかれさま
 やさしくしてくれてありがとう

コメント (6)
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