木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

マイナー調

2009-03-04 18:47:35 | 仕事
不景気の波も衰えることを知らず
工場閉鎖だとか平日無給休暇を強いられる大手会社もあるようだ
工場閉鎖はともかく無給休暇は言ってみればワークシェアリングの一種なのでそれだけで済めば今の時代オンのじなんだろう

僕らの仕事はもうとっくの昔に不景気の時代を先取りしてしまってて
ワークシェアリングなんか知らないうちにやっていた
その結果給料は10年前の半分の時もあるくらいだ
なんでそれでもやっていけるのかと言えば 
職人さんは国民年金をもらえるようになったことと住宅ローンが終わったこと
僕も住宅ローンをほぼ完済してある意味一人暮らしになったこと 
固定費の縮小 例えば雇用保険やら労災保険からの脱退
(勿論労災の代わりになる一般保険に入った)


同業者の話を聞く
そこは二人いた職人さんを一人切ったのが数年前
奥さんとパートさんも3年ほど前から仕事がない
今は社長とその職人の二人で回してる
でも先週 仕事を始めて初めて普通の日に3日間休んだ と聞かされた
その職人の日給は14000円で毎月30万以上の給料がある
ここへきて土曜日は時々休むんだがウィークデイの休みには日給の7割は欲しいと言われてるらしいしそうしようとしてるらしい

僕ならできない
僕から見たらすごい職人さんってほどではなく 普通の職人
休みに10000円以上出してたら仕事としてやってゆけないはず
それなのにその社長は出そうとしてる
いやいや財産があるお金持ってる人ならいいけど
ちゃうもんなぁ。。。
「社長が倒れちゃうよ」
というのだけど 今のところ借入なんかして頑張るつもりのようだ
その職人さんは歳は僕と同じくらいでずっと一人暮らし
結婚したことはない
確かに人を雇った責任はあるけど 経営者の立場から見ると無謀な振る舞いと言えなくもない
ある意味経営者の鑑だけれど

今日電話が来た
2000円位のちょっとした仕事を頼まれてたことの請求と
「また明日から休まないかんと思っとったけど、大阪のお客さんから注文が入ったわ」と嬉しそうな声

お金のないのもつらいけど やることがない職人は悲しい
泣いてる人間が今たっくさんいるよ
 僕もだけどね
コメント (16)
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