褒める

今日の甲子園は3試合とも僅差の素晴らしい試合だった

ずっと前から感じてることがある
それは解説者の言葉だ
昔の解説者というのは評論家であってプレーの一つ一つを批評するものであった
だからどっちかというと悪いところを指摘する感じがあって
それがまたぼくたち素人にはわかりやすいところでもあった
ところがもうだいぶたつ・・2・30年以上前くらいから
解説者は批評というよりいい方を褒める人に変わってきているように思う
まさに高校野球の放送の時に気づいた
最近の解説者はよく褒めるなぁ　って
それから特に高校野球に人気に拍車がかかるようになってきたように感じる
勿論昔から人気はあったんだが、褒める解説者を感じるようになってから
言っちゃ悪いがあんまり野球のことを知らなかった人たちに受け入れられるようになってきた
平たく言えば女子供に・・

例えば先頭打者が三振すればピッチャーの球の威力を持ち上げる
次の2番打者がセンター前ヒットを打てば　その振りの良さを褒める
3番バッターがショートゴロを打てばショートの動きと肩を褒める
裏返せば　1番バッターは振りが鈍くて三振したのかもしれんし
2番バッターにはピッチャーの球の威力が通じなかったとも言えるし
3番打者は単なる打ち損じでショートへ鈍いゴロを打っただけだ


でも褒める放送をすることは聞く人に魅力をアピールする
野球ってのはすごいプレーの連続だと錯覚させるというと冷めた言い方だが
聞いてる人に夢を与えることに違いないのだ

その褒めることに気づいたときちょっと白けたことがある
自分は実際に野球をやってて（ここでは一応玄人のつもりになってる）
そのプレーを見たときに感じるものと違う表現を耳にするわけだ
もっとこうすれば取れるのに　とかこうすればいい当たりが出る可能性が高いのにと
それでも褒める放送を聞きながら周りの人を見渡すとその眼が輝いてるのを実感する
・・これでいいんだ　と思うようになった
生意気言って申し訳ないが　分かる人が分かればいいことがあって
そこまで深く付き合う必要のない人にはこういう放送が正解なんだって



褒めるということはそういう意味ではとんでもなく人に可能性を与えるものなのかもしれない
もっととなりの人を上手に褒めることができたら　その人はもっと大きくなれるかも
僕は多分あまり褒めるのがうまくないと思う
あまりに正直に感情を出してしまって褒めるのに照れてしまう
上手に褒めてあげたい　素直に褒めてあげれたら周りがスムーズに動くだろうにね