スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

ICA二重払い事件

2013-08-19 22:52:09 | 時事問題
初めて日本からスウェーデンに移住される方であれば、スーパーマーケットや雑貨屋さんのレジでの光景はちょっとビックリされるかもしれない。ほとんど全員が「カード払い」なのである。具体的には電卓の様な形のテンキ―の並んだ機械がレジにあり、買い物客はそこにクレジットカードを差し込んでテンキ―で4ケタの暗証番号を打つのである。いつぞや紹介した切符の自動券売機の話も参照。もちろん日本から持ち込んだVISAカードやMasterカードでも支払い可能である(なので日本のカードを持って渡航される方、自分のカードの4ケタの暗証番号を必ず再確認されたし)。しかし、チョコレート一つ、煙草一つでもカード払いするというのは最初のうちは少し抵抗を感じるかも知れない。何と言っても現金が見えないので、きちんとお金が払われているのかな?と心配になってレシートなどを確認してしまうのだ。しかしドストエフスキーの言う通り、人間は全てに「慣れて」行く。まあいつも通り引かれているだろう。。。と何となく通り過ぎてしまう。
切符自動販売機その1
で、そんな時に発生するのがこんなニュース。The localより。
http://www.thelocal.se/49714/20130819/
スウェーデンの大手スーパーマーケット、ICAでの話。何と、カード払いしていた金額の2倍がカードから引き出されていたのである。しかもレシートには正確な金額が表示され、その後カードから同じ金額が知らないうちにもう一回引かれていたというからたまらない。どうも「2倍払い」した人はスウェーデン全土で45万人近くに達していたらしく、果たしてちゃんと全員に払い戻しができるのかどうか。まあ、たまには皆様もカードを使ったあと口座の金額をきちんと確認されますよう。
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That's a good question

2013-08-17 23:22:15 | 語学のこと
今頃になって知った事。アメリカ人の同僚に何か質問を投げかけた時に「That's a good question」という返事を返される時があったのであるが、これをそのまま「それは良い質問ですね」という意味で解釈していた。だが最近になって調べ直してみると、こちら余りポジティブな返答ではないのである。時には皮肉の意味を込めて返答されるともある。詳細はこちらのブログ参照。
good question は「いい質問」ではない(英語の海を泳ぐ)
簡単に言えば「皮肉を言われているのにそれに全く気付いていない人間」であったという事である。誠におめでたい話。先に書いた「why don't you」の話と同じで、直訳するのと実際の意味が違うケースはしばしば要注意である。
Why don't you
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無題

2013-08-17 10:39:49 | 日記
スウェーデンの晴れた日の空は、本当に高く雲が美しい。と言う訳でストックホルム市庁舎の庭からの一枚。
ストックホルム市庁舎その1
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オレフォス危機に

2013-08-16 19:33:12 | 時事問題
スウェーデン・ガラスと来るとオレフォス(Orrefors)は外せないメーカ-である。ノーベル賞受賞式の晩餐会のグラスを作っていることで知られる。美しいデザインで、着色も鮮やかなガラス器を多数生産しており、皆様もスウェーデンに来たら是非一度はご覧頂きたい。また工場はスウェーデン南部のスモーランド(Småland)地方にある。この一帯は「ガラスの王国(Kingdom of Crystal)」として周囲の他のガラス工場と共にそのまま観光名所になっており、伝統のスウェーデングラスの製法を見学できる。
Wikipedia「オレフォス・グラスブリュック」
Wikipedia「Kingdom of Crystal」
。。と言いたいところであるが、どうもそのオレフォスの先行きが芳しくないというニュース。The localより。
http://www.thelocal.se/49648/20130814/
実に5年連続で赤字が続き、ここ数年リストラに次ぐリストラで遂にはガラス工場を次々に閉鎖、生産拠点を海外に移して行こうとしている、というニュースである。確かに同じ北欧ガラスを並べて考えてみても、オレフォスやコスタボダは美しいが、値段、重量などを考えると実際に使うならイッタラなどの方が手ごろの感はある。しかし残念なニュースである。「伝統のスウェーデングラス」と言いながら海外製のグラスが店頭に並ぶことになる訳であるから。。。ではどこの国に生産拠点を移すのか?と言うと記事中ではFor exampleと前置きしつつ、中国を候補として挙げている。将来、店先に並ぶ「伝統のスウェーデングラス」と銘打ったグラスが軒並み中国製であったら、ちと気分としては微妙かも知れぬ。人件費高騰と生産空洞化は先進国どこでもの悩みであるが。。。時代の流れは時として残酷である。
グスタフベリ・アウトレットその3
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子供の語学のこと

2013-08-15 23:25:27 | 語学のこと
子供連れで海外に赴任する日本人であれば誰しもが悩むのが子供の語学面での適応、更には日本帰国後の子供の語学面での遅れであろう。実際この問題が事前に想像していたよりも深刻であるケースは少なくない。先に紹介した城山三郎の「海外とは日本人にとって何か」にもこの問題はかなり詳しく書かれているし、以下の様なブログ記事を書かれている方もいるので参照されたい。
海外とは日本人にとって何か
バイリンガル教育と帰国時期(統計学+ε: 米国留学・研究生活)
しかしまあ、同時にこちらが後年になって思わぬメリットをもたらす、というケースもあるのだそうである。ある日本人の方は娘さんが2歳から4歳の時期にアメリカに留学されていたが、帰国後全く普通の日本の子供として教育を受けていた。中学校までは英語の成績もまるっきり普通で、特別目立つ事は全くなかったのだそうである。ところが高校に入り、長文の読解をし始めると英語の成績がメキメキ伸び始めた。その方によると「その文章が肯定的なニュアンスを持つのか否定的なニュアンスを持つのか」をとっさに掴む能力が傑出していたのだそうである。「恐らくは幼稚園で先生が何を言おうとしていたのかを必死に聞いていた時期がプラスになったのかねえ。。」とその方。人生万事塞翁が馬であろうか。
中国人と子どもの言語教育と
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テリヤキ・ソース

2013-08-15 23:09:59 | スウェーデンの食品
スウェーデン人の同僚が肉を炒めたものを昼食に持って来ていた。聞くと、肉を「テリヨーキ」ソースで炒めたのだと言う。「テリヨーキ」???。。と思って良く聞けば、「テリヤキ」ソースである。意外かも知れないが、スウェーデンの普通のスーパーマーケットでバーベキュー用のソースとしてテリヤキソースは良く売っているのだ。余り気が向かないので3年過ぎてもまだ買った事がない。どんな味なのかな。
Wikipedia「照り焼き」
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河童が覗いたヨーロッパ

2013-08-14 22:40:00 | 書評・映画評など
「河童が覗いたヨーロッパ」(妹尾河童著、新潮文庫)を読み終わった。昭和51年といえばもう今から40年近く昔の本であるが、中身は今でも新しさを失わない。「北の人、南の人」でドイツ人とイタリア人の友人とどの様に仲良くなって行ったかの下りは読んでいて成る程と思わせる。また、わざわざ1ページを割いて「北欧の人たちの日光浴」についても述べている。「お金を貯めなくても病気にはならない、しかし日光を貯め込まなくては病気になる」の一言はまさに!である。他、ヨーロッパをちょこちょこと旅行した経験のある人間が読めば、あちこちで「ああ、あれ!」と懐かしくなる事請け合いである。著者が描いたイラストが多く、厚さの割にあっと言う間に読み終わる本なので、興味のある方はどうぞ。
Wikipedia「妹尾河童」
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ボール・カッター

2013-08-13 23:20:42 | 時事問題
久々にスウェーデンのニュースを日本語のニュースページでも見かけたなあ。。と思ったら随分妙なニュース。The localより。
http://www.thelocal.se/49558/20130809/
スウェーデンの南部、エーレスンド(Öresund)海峡でパクー(pacu)という魚が発見されたのである。このパクー、今回は体長21cmだったそうだが大きいものでは体長90cm、重さ25kgにも達するらしい。しかもこれ、何とピラニアの仲間なのである。鋭い歯を持ち、パプアニューギニアなどでは裸で水に入る男性の睾丸を狙って襲いかかり、食いちぎってしまったケースもあったとの事。スウェーデン人も夏場は何かと裸で水辺でフラフラするのが好きな人種ではあるので、こんなニュースは大迷惑であろう。しかしまあ、何でまたこんな北の彼方でこんな魚が出現したのだろうか?誰かのペットが逃げだしたのであろうか。。。以下ページも参照。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130812/erp13081209050000-n1.htm
(産経新聞のページ)
Wikipedia「メチニス」
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蛇の目ミシン

2013-08-12 20:24:39 | 日記
電化製品とくればサムソン・LG電子など韓国製が席巻しているスウェーデンであるが、
デジカメ
何か日本製の電化製品はないものか?と思い探してみるともう一つ見かけたのが写真のミシン。蛇の目ミシンである。もっとも扱っている店舗もここ一か所だけであるし、周囲のスウェーデン人を見渡してみるとミシンを家で使っていそうな人は見当たらないので、恐らくは「時流に乗った」製品ではないのだろう。携帯電話(これは最近台湾のHTCも伸びて来ているが)、電子レンジ、冷蔵庫、テレビなどメインの電化製品は兎に角韓国製が全盛期である。日本の会社は恐らく別の道を探る時期に来ているのかな、と何となく思う。
Wikipedia「蛇の目ミシン工業」

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2世と言語と

2013-08-11 19:55:21 | 語学のこと
イラン人の同僚が何人かいるのだが、大体の人は「5-6歳ごろにイランからスウェーデンに移住して、それ以降はスウェーデンで育った」という。恐らくはイラン・イラク戦争のころに安全を求めてスウェーデンに亡命した家族なのではあるまいか。彼らのほとんどはペルシャ語、英語、スウェーデン語の三カ国語がペラペラのトリリンガルである。英語は本当に流暢で、日本語と英語の2カ国語すら怪しい自分からすると羨ましい限りである。
しかし彼らもまた悩みを抱える。恐らくは彼らはこちらスウェーデンで結婚・出産をする訳で、そうなると彼らから産まれた子供は成長のおり、ほぼ完全にペルシャ語を忘れてしまうのではないか?という不安なのだ。イラン人の女性同僚は「絶対、子供にはペルシャ語を覚えさせる!!!」と断言する。「英語やスウェーデン語はしゃべれるけど、そこまで絶対的な自信はないので、子供と口げんかになった時に困るから」だという。その理由もどうかと思うが。
中国人と子どもの言語教育と
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