今でも日本で北欧を語る時には「高負担・高福祉」が合言葉であろう。ただ2年前にも紹介した通りスウェーデンの首相は「定年を75歳に延長すべき事を検討すべきだ」と言いだしており、これは恐らくは高齢化で財政的に余裕が無くなってきている事の反映であろう。
定年延長75歳発言
それでも現実のところどうなのか。年金としてどれだけの支給が受けられ、その金額が受給者にとってどれだけの意味を持つのだろうか?さらにそれを日本どう比較したらいいのか、悩ましいところである。 --だが、若い世代にアンケートを行った結果であれば、ある程度は真実を語っているのではないだろうか。The localより。
http://www.thelocal.se/20140428/swedes-distrust-of-pensions-on-the-up
スウェーデンのヨーテボリ大学の調査によると、若年者の実に80%が「自分は将来、生活に十分に足りるだけの年金を受け取れない」と考えているのだという。そして64%は「政府は年金に割けるだけの十分な予算を取ってはおけないだろう」と思っているのだという。「スウェーデンの特徴は、高負担であっても将来の福祉に対する信頼があるから、国民の不満は少ない」と日本ではお題目の様に習っているかもしれないが、こと若年者に関しては必ずしもそうではないという事になる。
まあ、こんな記事1本だけでは何とも言えないのであるが、日本で喧伝される理想郷スウェーデンの実像が実際のところどうなのか。少なくとも住んで見聞きした限りではだいぶ事前の印象と違った事は確かである。高齢化が進めば人口構成はどの国でもいびつになって行く訳で、こうなった時に魔法の様に財源を捻出する技はどの国にも存在しない訳である。「国の借金」が最近何かと話題になる日本も将来、一体どこまで社会保障を削減していくことになるのか。ちょっと想像したくないものがある。
老人ホーム問題その3
定年延長75歳発言
それでも現実のところどうなのか。年金としてどれだけの支給が受けられ、その金額が受給者にとってどれだけの意味を持つのだろうか?さらにそれを日本どう比較したらいいのか、悩ましいところである。 --だが、若い世代にアンケートを行った結果であれば、ある程度は真実を語っているのではないだろうか。The localより。
http://www.thelocal.se/20140428/swedes-distrust-of-pensions-on-the-up
スウェーデンのヨーテボリ大学の調査によると、若年者の実に80%が「自分は将来、生活に十分に足りるだけの年金を受け取れない」と考えているのだという。そして64%は「政府は年金に割けるだけの十分な予算を取ってはおけないだろう」と思っているのだという。「スウェーデンの特徴は、高負担であっても将来の福祉に対する信頼があるから、国民の不満は少ない」と日本ではお題目の様に習っているかもしれないが、こと若年者に関しては必ずしもそうではないという事になる。
まあ、こんな記事1本だけでは何とも言えないのであるが、日本で喧伝される理想郷スウェーデンの実像が実際のところどうなのか。少なくとも住んで見聞きした限りではだいぶ事前の印象と違った事は確かである。高齢化が進めば人口構成はどの国でもいびつになって行く訳で、こうなった時に魔法の様に財源を捻出する技はどの国にも存在しない訳である。「国の借金」が最近何かと話題になる日本も将来、一体どこまで社会保障を削減していくことになるのか。ちょっと想像したくないものがある。
老人ホーム問題その3