スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

オランダ旅行その37 アントワープ・雑

2013-05-29 23:30:26 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
最後、アントワープがらみで残った写真を適当に。

上と下左から1枚目:大聖堂は旧市街の近くに来るとほぼ町のどこからでも見える。良い目印になった。
下左から2・3枚目:ルーベンスの像。ルーベンスの家に行けなかったのは心残りであった。
4枚目:中央駅近くには中華街が存在するらしく、中華風の門がありその奥には漢字の看板が乱立していた。
5枚目:帰りは地下鉄を使用して中央駅まで帰った。やはり中央駅から旧市街までは遠いので交通機関の使用をお勧めする。切符の自動販売機。それほど迷うことなく切符が買えた。
6枚目:地下鉄駅で電車を待っていると、何と路面電車の車両が地下鉄を走ってきたのである!これは少し驚いた。
7枚目:中央駅の地下ホーム。電車に落書きが。。。
8枚目:中央駅の正面口を出たところ。マクドナルドは世界どこにでもある。
9枚目:意外な事にアントワープ、ポストが中央駅近くにないのである。相当歩いて小さなポストが一個あるきりであった。
10枚目:帰りのタリス。帰りは随分と混み合っていた。

再び1時間の旅路を経てアムステルダムに戻る。ベルギーはやはり観光には良い国であったと改めて思う。綺麗な街並みであった。

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オランダ旅行その36 プランタン・モレトゥス博物館

2013-05-26 21:42:53 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
印刷は羅針盤、火薬と並んでルネッサンス3大発明に数えられる。活字の原型はこれに先んじて中国で発明されていたが、それを合金で作り変え、現在に近い形にしたのはドイツのグーテンベルク(Johannes Gensfleisch zur Laden zum Gutenberg)とされる。
Wikipedia「ヨハネス・グーテンベルク」
彼が手がけた書物の中で有名なのが「42行聖書」と呼ばれる聖書である。各ページが42行であったのだという。なお博物館ではそれより後期に少しアレンジされた「36行聖書」を発行しており、そのうち3冊が博物館内に現存する。数百年前とは思えない保存状態である。ウィキペディアによると写本に比して安く、かつ早く聖書を購入する(写本の場合注文から1年待たなくてはならなかった)事が可能になった。そして同時にあらゆる文書の印刷、普及速度が一気にスピードアップしたのである。そしてこれこそがバチカンの免罪符販売の際、騒動が発生する下地となったのである。
イタリア旅行その26 サン・ピエトロ大聖堂
Wikipedia「マルチン・ルター」
この博物館はそれよりいささか時代が下った後なので、博物館内部には当時の印刷機(本物は恐れ多いので、写真はレプリカである)、さらに当時本当に使われた活字が残っている。当時の印刷工は1日に約2500ページもの印刷をこなしていたのだという。この博物館内部には世界最古の活字印刷機、合計10トンにも及ぶ活字が残されている。アラビア語の活字、印刷物などもあった。
クリストフ・プランタン(Christophe Plantin)は元々は製本業者であったが、酔った暴漢に襲われて負傷し、力仕事がこなせなくなったのを契機に印刷業に転向したものである。彼本人は全くの平民階級の出身者であったが、当時の商業の中心地アントワープに居を構えた事、印刷が当時最新のテクノロジーであった事、そして何よりも彼本人の勤勉さをもって大成功を収めた。彼の死後は工場は娘婿のヤン・モレトゥスに引き継がれ、継続すること300年に及んだという。名声もあって彼の交友関係も豪華であり、先に紹介した画家のルーベンス、そして地図の「メルカトル図法」で知られるゲラルドゥス・メルカトル(Gerardus Mercator)(この人物もベルギー人だったのである!)とも親交が深く、仕事でも大きく関わりを持っていた。ゆかりの品も博物館内部に多数展示されている。
Wikipedia「クリストフ・プランタン」
Wikipedia「ゲラルドゥス・メルカトル」
観光ガイドに載るような華やかな場所ではないが、当時の人達の「知の結晶」とでもいうべきものを見せられた思いである。皆様ベルギーに行くチャンスがあれば是非一見をお勧めしたい。

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オランダ旅行その35 プランタン・モレトゥス博物館

2013-05-16 21:03:37 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
さて、最後駆け足になってしまったが見に行ったのがこちら、プランタン・モレトゥス博物館(Complexe Maison-Ateliers-Musée Plantin-Moretus)である。こちらの博物館、大聖堂などとは別に世界遺産に登録されているのだ。
Wikipedia「プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体」
一体何の博物館かというと、「16世紀の出版業者の印刷工場がそのまま残された博物館」なのである。当時のアントワープは世界でも屈指の文書の出版拠点であったのだ。印刷工場というと現在の皆様には「ふーん、出版社かあ」程度の感想であろうが、この当時活字印刷とくれば現在のインターネットにも匹敵する、まさに「歴史を変えた」テクノロジーであったのだ。グーテンベルクが世界初の活字印刷を発明したのが15世紀半ばの事であり、それまで手書きの写本に頼っていた出版業は文字通り革命的な変化を迎えていたのである。下写真は工場の中庭。

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オランダ旅行その34 マルクト広場

2013-05-15 22:29:40 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
この大聖堂から歩いて本当にすぐ近くにあるのがマルクト広場(Grote Markt)である。ここには16世紀の建物であるアントワープ市庁舎、そしてギルドハウスがあり、何となくブリュッセルのグランプラスのミニチュア版といった雰囲気が漂っている。
Wikipedia「Antwerp City Hall」
ベルギー旅行その56 グランプラス
広場に立つのが下右写真のブラボーの像。かつて川に住む悪い巨人の手を切り落として川に投げ込んだという伝説の像だそうである。まあ話のタネにでも。ただ今回は急いでいたのでたださらっと通っただけである。上が市庁舎、下左はギルドハウス。

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オランダ旅行その33 アントワープ大聖堂

2013-05-13 22:41:43 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
「フランダースの犬」のラスト、ネロ少年は聖堂の中にある絵の前で息絶える。ルーベンス(Peter Paul Rubens)の名作3部作、「キリスト昇架(下右写真)」、「聖母被昇天」、「キリスト降架」である。
Wikipedia「ピーテル・パウル・ルーベンス」
ルーベンスは16世紀フランドル地方を代表する画家である。画家だけでなく外交官としても大活躍した人で、アントワープには現在でも彼の邸宅が残されている。あのゴッホも絵を学び始めた時にアントワープに滞在し、ルーベンスの絵から大きな影響を受けている。
この日は展覧会なのか、様々な作家の絵が並んでいたが、確かにルーベンスの絵の迫力は一味違う。しかし巨大な絵である。余計な心配ながら、果たしてネロ少年が一人で夜中にこんな大きな絵を開くことができたんだろうか?

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オランダ旅行その32 アントワープ大聖堂

2013-05-12 23:35:09 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
さて、動物園の後は旧市街に向かう。世界遺産にも指定された大聖堂を見に行くのだ。中央駅から歩いても着かない事はないだろうが、結構な距離なので路面電車を使用された方が良いと思われる。中央駅から少し歩くと路面電車の駅があるので、そこで周囲の人に「大聖堂に向かう電車は何番の電車か?」を聞いてみる。しかしそこはベルギー、オランダと比べると途端に英語を理解する人が減る。珍問答を繰り広げた末にようやく電車をつかまえた。
電車を降りてみると既に建物の隙間から大聖堂の尖塔がそびえたつのが見える。朝からの雪は今も降りしきり、雰囲気はバッチリである。そう、この大聖堂こそはあの「フランダースの犬」のネロ少年が最後絵を見ようとして息絶えた教会なのである。雪の中を教会に近づけばまさにあのアニメそのままではないか。最も自分は再放送しか知らないのでそこまで強烈な感動とは行かなかった。残念ながら。。ちなみに「フランダースの犬」の原作はベルギー人ではなくイギリス人の作である。
Wikipedia「Cathedral of Our Lady (Antwerp)」
Wikipedia「フランダースの犬」

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オランダ旅行その31 アントワープ動物園

2013-05-11 19:24:40 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
爬虫類館と水族館を出てから出口に向かって歩く。出口の近くに上写真のプラネタリウムもあったのであるが、こちらは閉館中であり、すぐ隣のサル館に入った。しかし先のエジプト風建物と言い、実に建物が年代物である。下一番左がサル館の内部。
サルもまたかなりの希少種を集めている様である。左から3枚目がCelebes crested macaqueといい、インドネシアなどに分布するサルでこれまた絶滅危惧種である。4枚目も絶滅危惧種で名前はGolden-headed lion tamarin、ブラジルの本当にごく一部の地域にしか生息していないサルである。この世界には絶滅が危惧される生物がかくも多いものである。
しかしこれら絶滅危惧種の中でちょっと疑問符を感じてしまったのがサル館の外で発見したコンゴクジャク(Afropavo congensis、下一番右写真)である。こちらアフリカのコンゴに生息している(いた?)クジャクで、生物学的にはかなり貴重な種らしい。現地では殆ど絶滅に近い状況らしく、この動物園でも「現地ではもはや殆ど野生で見かけることはなくなり、本種の学術的研究の殆どはこの動物園のクジャクから行われたものである」と誇らしげに書いてあったのである。別に学術的研究にケチをつける気は毛頭ないのであるが、そのコンゴを長い間植民地化し、その後の同国の政治的混乱の原因の一端を担っているのは他ならぬベルギーである。ちょっと複雑な気分にならざるを得ない。
Wikipedia「Celebes crested macaque」
Wikipedia「Golden-headed lion tamarin」
Wikipedia「コンゴクジャク」
何はともあれ楽しめたのは確かである。広さではミュンヘンには及ばないものの、恐らく子供連れの方などは楽しめるのではないかと思う。出口付近には無料のメリーゴーランドなどもある。観光ガイドなどには載っていない場所かも知れないが、お勧めできる場所であることは確かである。

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オランダ旅行その30 アントワープ動物園

2013-05-11 17:34:27 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
しかし外を歩くと寒い事この上無いので、屋内展示に入ってみる。爬虫類と水族館である。水族館はペンギンなどであったが(これはこれで面白かったが)、爬虫類は蛙のコレクションが随分な数あった。その蛙もかなりの希少種が多い様である。
下左から3・4枚目はイチゴヤドクガエル(Dendrobates pumilio)と言い、毒を持っている蛙である。しかし小さい。ケージを見ても最初どこにいるのか見当がつかなかった。5枚目はGolden mantella(日本名不明)というらしい。そして6枚目はGiant Ditch Frog(これも日本名不明)というらしいのだが、こちら過去10年のうちに生息数の80%が消滅した(肉が美味で、食用にされてしまうらしい)とかで、絶滅危惧種なのだそうである。他にも絶滅危惧種との認定がついた蛙は多かった。蛙の世界といえど奥深いものである。
Wikipedia「イチゴヤドクガエル」
Wikipedia「Golden mantella」
Wikipedia「Giant Ditch Frog」

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オランダ旅行その29 アントワープ動物園

2013-05-10 23:42:40 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
アントワープとくれば前述のダイヤモンド、そして日本の皆様のイメージは何と言っても「フランダースの犬」であろう。あのアニメの舞台はアントワープである。また古くから良港がある重要戦略拠点であり、戦史に詳しい方であれば「バルジ作戦」、ヒトラーが最後の賭けに出たアルデンヌ攻勢の最終攻撃目標がアントワープであったことを御存じかも知れない。
しかしそのアントワープで最初に観光に行ったのは大聖堂でも港でもダイヤモンド博物館でもなく、動物園だったのである。アントワープの動物園は世界でも有数の歴史を誇り、そのコレクションも世界的有名らしいのだ。場所は駅の本当にすぐそばである。
Wikipedia「Antwerp Zoo」
ちょっとミュンヘン時代の動物園三昧で中毒になってしまったのかも知れない。雪のさなかの動物園(それでも結構入園待ちの行列ができているのには驚いた)に入ってみる。ちょっと入園料が高すぎるのが玉にきず(20ユーロを超えていたと思う)であるが、味のある動物園である。上と下1番左は正門。左から5枚目はエジプト風の建物で、中には象とキリンがいた。中には象の骨格が飾ってあって、説明文を読むと1852年にビルマから贈られ、1880年に死去した象だという。歴史を感じる。
ドイツ旅行その47 ミュンヘン動物園

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オランダ旅行その28 アントワープ中央駅

2013-05-08 22:43:02 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
かくて1年半ぶりにベルギーの地に足を踏み入れることになった。駅の雰囲気、久し振りに見るベルギーの鉄道車両が懐かしい。
ベルギー旅行その1
ベルギー旅行その2
ちなみにこの中央駅の建物自体も中々に味のある建物である。古い建物であるが現在でもベルギーの鉄道駅としては最高傑作のひとつとされる。確かに古いながらも均整が取れていて実に美しい。一見の価値があると思う。
Wikipedia「アントウェルペン中央駅」
ベルギーに入っても外は雪である。雪の中、駅前通りを見てみるとダイヤモンドの店が駅前にズラリと並ぶ。そう、こちらアントワープは世界屈指のダイヤモンド取引の中心地として有名である。街には以前から大きなユダヤ人のコミュニティがあり、彼らがダイヤモンド取引を発展させてきたのだという。最も駅前の店の大部分は観光客向けであろうが。。。
下写真はアントワープ中央駅の光景。一番右は駅前に並ぶダイヤモンド店。

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