スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

仕事とプライベート

2013-01-30 23:00:10 | 考えてみたこと
ドイツ人と話していて仕事とプライベートの話になった。自分が「日本の職場は言ってみるならfamilyの様に振る舞いたがるんだ」というとドイツ人は???な表情である(蛇足であるが、人間関係の事をdry、wetと言うのは完全な和製英語である)。「要するに職場で一緒に旅行に行ったり、職場の人間と仕事が終わっても一緒に付き合ったりする事を奨励するんだ」というとようやく理解した様である。聞くと「ドイツでは職場とプライベートを完全に分ける方が一般的だと思う」という。
完全に分ける、と言うのは具体的にどうするのか?というと、職場での同僚とはプライベートでは殆ど付き合わないのだという。幼馴染、学生時代の友人などとオフの時間は付き合い、職場の人とオフも一緒に過ごす事は避けるというのだ。何故?と言うとリスクを避ける為だという。万が一プライベートでの付き合いがこじれてトラブルになった時、そのトラブルがそのまま職場でのトラブルにまで発展する事を避けるため、という訳である。これは確かに合理的だ。
日本の場合はどうしても付き合いが密接になり過ぎて(昔の上司が他の部局の上層部のプライベート--誰誰の奥さんが誰誰の友人と繋がっていて誰誰とは親戚の関係にある、など--を恐ろしく詳しく知っていたのを思い出す)、付き合いが密になる半面良くも悪くも「慣れ合い」の様な職場環境になって行くケースが多い様に思う。これは職場の団結心という方面では良いかも知れないが、反面新しいものを取り入れたり、職場で非能率的な部分を遠慮なく指摘して改善する、不祥事で徹底的に膿を出して再発防止をするなどの時には不利に働くであろう。何事も良し悪しである。ただ現在の社会状況を見ていると、恐らくこの風習は廃れる方角に向かっていくだろうと予想する。時代の変化が早く、組織の革新を速くしないといけない時代になって来ていると感じるからだ。
日本では従来プライベートでも職場の人達と交流を持って「ウェット(?)」な付き合いをするのが善とされて来た。下の「教えて!Goo」のページの問答なども参照されたし。ただその日本でも別に一匹狼で仕事をして来た人がいなかった訳ではない。意外かも知れないが映画「男はつらいよ」の主役をずっと演じてきた故・渥美清氏はプライベートと職場を完全なまでに分けていた事で有名である。下記ウィキペディアの「実像」の欄を参照されたい。非常に興味深い人物であると思う。
教えて!Goo「仕事とプライベートを完全に分けたいという人」
Wikipedia「渥美清」
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パプリカ味ポテトチップその2

2013-01-30 21:54:48 | スウェーデンの食品
先日紹介した「プリングルス」のパプリカ味の件であるが、
パプリカ味ポテトチップ
スーパーマーケットに行って見ると実際に売っていた。他の方のブログなどをあたってみると、イタリアやオランダ、アメリカなどでも発売されているようだ。
イタリアのお土産でいただいたプリングルスのパプリカ味!食べたら普...
で買ってみる事に。中を出して見ると下写真の通り、赤い色をしている。辛いのか?と言うと、実は大して辛くはないのである。ただ食後に口の中に残る味は間違いなくパプリカである。ちょっとおっかなびっくりではあったのだが、食べてみると意外と美味い。皆様もチャンスがあったら一回食べてみる事をお勧めする。

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不安

2013-01-29 23:35:02 | 日記
渡航以来2年が過ぎているが、相も変わらず不安なのは将来の事である。昔から「海外にいる人が日本に戻った時の事を考える時は憂鬱になるものだ」とは先輩から言われてはいたが、既にその先輩の時よりも遥かに日本の国内状況は悪化している。どこからどう考えても、自分の未来は明るくはなさそうだ。こちらでどれほど仕事で成果を上げようとどうしようと、その成果によって自分の未来は1ミリといえども明るい方角に変わりそうもないのは厳然たる事実である。モチベーションを維持するのが正直難しい。
昼食の後お茶を持って少しぼんやりと窓の外を見ていると、インド人の同僚が話しかけて来た。「何を悩んでいるのだい?」「自分の未来の事だよ」「君は未来を心配すべきではないよ。ヒンディー教の神様もそう言っているのだよ」「へえ?」「クリシュナ神というのがいるのだけど、『善き意思に基づいて行われた行為は必ずや善き結果をあなたにもたらす。あなたは未来を憂えることなく、手元の仕事に全力を尽くしなさい』という様な事を言っているんだよ(注:若干うろ覚えであるので、もし間違いなどがあれば敬虔な信者さんにはくれぐれもご容赦を願いたい)」「成る程。。。」
まあ、こればかりは彼の言う事が正しいであろう。また明日から頑張ろう。
若者よ。。。?
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トロカデロ

2013-01-29 23:20:46 | スウェーデンの食品
渡航以来いつか飲んでみようと思いながら中々手を出せずにいたのがこちら、トロカデロ(Trocadero)。リンゴとオレンジとカフェインを混ぜた炭酸飲料で、殆どのスーパーマーケットで売っている。美味いのか不味いのか、どうなのか?すると先日カンファレンスの際にイタリア人の同僚がこれを飲んでいるのを発見した。普段から何かと味にうるさいイタリア人である。後で捨てられた缶をちょっと見るとちゃんと全部飲みほしている様である。これなら一回は飲んで見て良いだろう。。。と思って一本買ってみた。
結論から言うと「ちょっとフルーツッっぽい味がするコカコーラ」と言ったところ。カフェインが加えられているせいかどうかは知らないが、ちゃんとコカコーラっぽい雰囲気の味になってはいるのである。それなりにいける味である事は保証できる。皆様もチャンスがあったらどうぞ。
Wikipedia「トロカデロ」

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医療報道とプライバシーと

2013-01-29 00:06:16 | 時事問題
先日のアルジェリア人質事件の時、どうも日本ではマスコミによる被害者の実名報道について議論があった様である。確かに生死に関わる部分でのプライバシーは通常とは特に違った意味合いを持つし、残される遺族の心情もまたデリケートなものである。愛する親族の死を受けいれるまでに誰でも時間がかかるのは道理というものである。遺族の方々に配慮された報道がある事を望みたい。
それでは、スウェーデンではこの様なトラブルは皆無なのか?というと、これがそうでもない様である。The localより。
http://www.thelocal.se/45868/20130128/
スウェーデンのテレビの医療特集番組での話。患者さんのプライベートの情報がかなりテレビに露出してしまったのである。特に酷いケースはウプサラ(Uppsala)市での末期癌患者さんのケースで、家族の了承なしに救急隊員がテレビの前で容態をペラペラしゃべってしまい、続いて呼吸困難で苦しむ患者さんを映し出してそこでも医療スタッフが処置について喋り続けた。最終的に患者さんはその2日後に死亡されたとの事。酷い話である。またこれについてはテレビ局もさることながら、取材を許可した行政機関の責任も追及されているとの由。
スウェーデンとくると「人権に配慮した」と言う様なイメージを日本の皆様は何となく持たれると思うが、根本的に特ダネを追うジャーナリズムと読者の好奇心という構図そのものは変わらないものと見える。もちろん過熱取材と言っても事故直後の御遺族の自宅への突撃レポ、悲しみにくれる御遺族へマイクを突き付けての「今のお気持ちは??」と言った質問の類は見た事がないので、日本よりは幾分まともではあると思うし、こうして過剰取材を戒める動きが出る事も良い点であるとは思う。
statoil
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ドアのこと

2013-01-28 23:22:24 | 日記
アメリカ人の同僚女性が興奮している。週末にアパートのドアで閉めだしを食らってしまったのだ。どうも鍵がすり減っていたか何かだったらしく、差し込んで回しても回しても中々ドアが開いてくれなかったらしい。小一時間格闘した揚句ギブアップし、管理会社に電話したら「分かりました、今行きます」との由。ところが会社の人が到着までに更に格闘したら偶然にドアが開いてしまった様なのである。会社の人も無駄足に。「まったく、何のためにあんな苦労したのよ!!」とすっかりおかんむりである。聞くとどうも欧米ではこの手のドアの鍵のトラブルは結構多い様である。他のアメリカ人の知人の女性などは南米でアパートメントホテルに滞在中、部屋の内側からドアを開けられなくなり、最後はドアに思い切りキックをかましてドアを破壊してしまったそうだ。パワフルである。自分が「もし日本の伝統的家屋に泊る時は注意してね。ドアは前後に開けるんじゃなくて左右にスライドさせる事が多いから、開かなくてもキックしちゃだめだよ」というと爆笑していた。
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日清焼そば

2013-01-27 22:34:14 | スウェーデンの食品
近くのスーパーマーケットで発見したのが写真の日清焼そば。お湯を注いで3分、湯切りをしてソースをかけて。。。という日本と全く同じものである。2個で45クローネ也。普通の味とピリ辛味の2種類があり、両方を試してみた。
味は中々である。ピリ辛味の方は若干味が辛すぎた感はあるが、日本人としては普通に満足できる味である。日本の焼きそばと思って食べれば悪くないと思う。量としては昼食か軽食にちょうど良い程度の量である。ドイツでも販売されている様で、他の方のブログでも紹介されているのを見かけた。
ドイツ・フランクフルトの歩き方「新非常食?日清カップ焼きそば Soba」
ただ--ここでケチをつけても何なのであるが--この焼きそばがスウェーデンを席捲するか?と聞かれると若干どうかな、と言うのが正直な感想。自分の職場でも昼食時にスウェーデン人が良くインスタント食品で済ませているのを見るのであるが、自分が観察する限りでは「レンジでチンしてそのまますぐ食べる」ものを持って来ている確率が非常に高いのである。以前紹介した冷凍パスタもポピュラーだし、下一番右写真の様な御飯系の食品もよく食べられている。要するに「お湯をインスタント食品に注いで昼食を用意する」という習慣がスウェーデン人の間では一般化していないのではないかと推察するのだが、如何なものか。
インスタントパスタ

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シリアからスウェーデンにようこそ

2013-01-27 21:50:10 | 時事問題
移民問題は依然としてこの国を2分する大きな問題である。さらに加えて今はインターネット時代で、田舎の小さな事件があっという間に全国区になってしまう時代でもある。スウェーデン英語誌、The localより。
http://www.thelocal.se/45798/20130124/
スウェーデン北部、イェムトランド(Jämtland)地方での話。もともとこの地方は岩手県の2倍強の面積に総人口11万人程が住むという地方で、ここの人口わずか150人程の小さな町にシリアからの難民が3家族移住してきた事が話の始まりである。これを聞いた近くのスーパーマーケット、ICAの店主がこの家族を歓迎すべく店に歓迎の張り紙を出し、それをFacebookにアップしたのである。これがあっという間に評判を呼び、「いいね!」が大量に押され、更にツイッターでも#ICAKaxåsというハッシュタグが出現してコメントが殺到する事になった。辛い旅を経て来た難民を歓迎する心遣いは素晴らしいという訳である。
しかし、既に先に述べた通り、移民にはポジティブな意見を持つ人達ばかりではないのが現実である。この行為に反発する意見も出始め、更には「お前を街灯に吊るしてやる」などという意見まで書きこまれてFacebookのページは閉鎖に追い込まれてしまった。すると今度は店主側を支持する意見が出現。更に政治家(緑の党)までが店主側への支持を表明したという。
誰も好きで難民になったりする訳もないので、自分としても店主の行動は賞賛されてしかるべきと思う。ただ反発まで行かなくとも必ずしも歓迎しない雰囲気はスウェーデン人の中に確実にあるとは感じてしまう。難しい問題である。
移民街のこと
Wikipedia「イェムトランド地方」
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冬とインド人

2013-01-26 22:23:06 | 日記
インド人の同僚がどうにも最近元気がない。聞くと、「マイグレーン(Migraine、偏頭痛)だと思うんだけど、最近頭痛が酷いんだ」という。同僚のスウェーデン人の同僚の助けを借りて医師にかかるほど酷い様である。また聞くと冬になってから特に酷くなった、あと夜にどうしても寝付けない、さらに写真を母国に送ると「最近急に太っていないか?」と家族に言われているのだそうである。
スウェーデン人ですらこの気候については良く不満を漏らしているくらいであるから、他国人がこの気候に慣れるのはどうやっても大変な事である。実際冬季うつ病などにになる危険性は誰にでもある事である。規則正しい生活、適度な運動、あと睡眠時間の確保などは出来るだけ心がけるべきだし、暗さで気が滅入るなら専用のライトを購入するのも手である。また企業、大学などでも職員や学生に安価にスポーツジム、光療法などの施設を開放しているケースもあるので、一度事務などに尋ねてみる価値はある。そしてもし皆様もどうにも体調がすぐれないのであれば、冒頭のインド人の如くスウェーデン人の友人の手を借りてでも医療機関などに相談されるのが良いと思う。無理は禁物である。
Wikipedia「季節性情動障害」
Energy Light
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パプリカ味ポテトチップ

2013-01-26 20:29:51 | スウェーデンの食品
以前も書いた通り、こちらでのポテトチップは大分日本とはラインアップが違う。8000kmも離れた国なのだからこの国にカルビーだの小池屋だのがあろうはずもない。以前も写真を出したOLWというメーカー、後はエストレラ(Estrella)というメーカーが主流である。しかしその中でもに日本と共通のメーカーとして辛うじて売られているのがこちら、プリングルズ(Pringles)である。下写真は日本でもおなじみのサワークリーム&オニオン味とオリジナル味。これはほぼ日本と同じ味であろう。
Wikipedia「プリングルズ」
ちなみにウィキペディアにもある通り、日本ではかなりの種類を発売している様で、四穀チップス味、トルコ屋台のビーフケバブ味などは自分も日本で見た事が無い。そしてこれら珍しい味を開発するのはどうやら海外でも同じようで、今日道端に捨てられているのを見かけたのが写真のパプリカ味。ポテトチップにパプリカである。一体どういう味になるのか、ちょっと想像がつかないところ。
ポテトチップス

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