俗に「あの人は政治力がある」という言い方をする時がある。政治力と言われても何のことやら。これほど定義の難しい単語もない。何を持っていると政治力があるというのであろうか?
上司と話していても結局結論は出ず。だがどうも「政治力がある」人というのはこういう特徴があるんじゃないか?という話にはなった。以下の通り。
1)マメである。
兎に角無精という言葉を知らない。ある人などは「人が椅子に座っていたら、その椅子の下に潜りこんでくる」という評価まで貰っていた。手紙、メール、電話なんでも良い。暇さえあれば人に何かメッセ―ジを送っている。挨拶、お礼、謝罪、何でもござれ。「忙しくてつい。。。」などという言葉とは無縁の人々である。しかも目上の人間にも目下の人間にもマメなのは変わらない。こうしているうちに情報通になっていくのは自然の流れである。
2)人の能力を見抜く能力に長けている。
これは必ずしも有能な人の能力だけには限らない。他人の目には決して有能には見えない人物でも、「この人物をどうやったら組織の中で活かせるか」ということを常に考えている。また組織の裏も表も知り尽くしていて、職場環境の情報にも詳しい。結局、人事が彼の相談を経てから行われるようになっていく。
3)聞き流せることは聞き流す。
情報が入ってくれば当然、自分に対して敵対的な発言を繰り返す人物の情報も入ってくる。だがメリットがあると感じれば、少なくともその間はどんな人物とでも波風立てずに上手く合わせて仕事ができる。その結果として敵味方のグレーゾーンにいる人とでも共に仕事ができるようになる。ただし、相手が自分に敵対的発言をしていたことを彼が根に持っていないかどうかは別の問題である。
4)執念深い。
自分が手に入れたいと願ったものについて、恐ろしく執念深い。だいたいどんなものでも手に入るまでに何回かの失敗を経るのが人生の常であるが、何回失敗しようと決して目的を諦めたりはしない。他人がそれこそ何を噂しようと、そしてどんな手段を使おうと気にしない。手に入るまで諦めないのである。途中で「諦めたふり」をするときはあるが。。その一方で意外と将来の計画についてはあけっぴろげに周囲の人間に喋っていたりもする。他人に話すことで自分にプレッシャーをかけて頑張るという面もあるのかも知れない。
5)体力にすぐれ、肉体的にもタフである。
睡眠時間が短くても海外まで眠らずに飛び回ってもびくともしない体力の持ち主である。また同時に自身の健康の維持に最大限に気を使い、検診やら人間ドックやらをこっそり受けていたりもする。実際、自分が知る「政治力」の持ち主には愛煙家は一人もいない。また意外かも知れないが、一滴もお酒を飲めない人物も決して少なくない。宴席などには頻繁に出席するが、こっそりウーロン茶を飲んでいたりする。結果、歳をとってからも結構無理が効く。
まあ、どれも自分には無理そうでることは確かである。がまあ、参考にできることは参考にしなくてはと思う。
人脈って?
人脈って?その2