その昔、慶長の役で加藤清正が蔚山城に立て籠もって籠城した時のこと。城内には食料が不足し、冬の寒さとも相まって城内は飢えと寒さで絶望的な状況となる。
ただ加藤清正にとって決定的なアドバンテージとなっていたのは鉄砲であった。当時の火縄銃はヨーロッパから日本に渡来して、戦国時代の日本で性能・運用とも大きく進化を遂げており、これを持っていなかった明・朝鮮の連合軍にとっては重大な脅威となっていた。攻め手の明・朝鮮軍は激しく城に向かって攻め寄せるが、その度に城内から鉄砲の激しい射撃を受けて攻撃は頓挫した。
しかし城内の方は城内で次第に追い詰められていく。何といっても食料が無いものはどうにもならぬ。加藤清正はこれを受けて決断する。食事の準備が出来ると、他の兵士を全て後回しにして、鉄砲の射手に優先的に食べさせたのである。
Wikipedia「蔚山城の戦い」
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平時には組織の構成員に平等に接する必要があるし、そうしなければ不平不満が出るのは当然である。だが非常事態において、重大な部分を任される構成員には、それなりに「勇敢に戦うことのメリット」を分かりやすい形で示さなくてはならない。他の兵士の食事が後回しになっても、- - それは仕方ないと思われる。それが非常時というものであろう。
ただ加藤清正にとって決定的なアドバンテージとなっていたのは鉄砲であった。当時の火縄銃はヨーロッパから日本に渡来して、戦国時代の日本で性能・運用とも大きく進化を遂げており、これを持っていなかった明・朝鮮の連合軍にとっては重大な脅威となっていた。攻め手の明・朝鮮軍は激しく城に向かって攻め寄せるが、その度に城内から鉄砲の激しい射撃を受けて攻撃は頓挫した。
しかし城内の方は城内で次第に追い詰められていく。何といっても食料が無いものはどうにもならぬ。加藤清正はこれを受けて決断する。食事の準備が出来ると、他の兵士を全て後回しにして、鉄砲の射手に優先的に食べさせたのである。
Wikipedia「蔚山城の戦い」
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平時には組織の構成員に平等に接する必要があるし、そうしなければ不平不満が出るのは当然である。だが非常事態において、重大な部分を任される構成員には、それなりに「勇敢に戦うことのメリット」を分かりやすい形で示さなくてはならない。他の兵士の食事が後回しになっても、- - それは仕方ないと思われる。それが非常時というものであろう。