「河童が覗いたヨーロッパ」(妹尾河童著、新潮文庫)を読み終わった。昭和51年といえばもう今から40年近く昔の本であるが、中身は今でも新しさを失わない。「北の人、南の人」でドイツ人とイタリア人の友人とどの様に仲良くなって行ったかの下りは読んでいて成る程と思わせる。また、わざわざ1ページを割いて「北欧の人たちの日光浴」についても述べている。「お金を貯めなくても病気にはならない、しかし日光を貯め込まなくては病気になる」の一言はまさに!である。他、ヨーロッパをちょこちょこと旅行した経験のある人間が読めば、あちこちで「ああ、あれ!」と懐かしくなる事請け合いである。著者が描いたイラストが多く、厚さの割にあっと言う間に読み終わる本なので、興味のある方はどうぞ。
Wikipedia「妹尾河童」
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