昔新人の頃、「会議などでプレゼンをする時、あまりに多くの知識をスライドに詰め込むのは良くない。人間の頭はそんなに多くの事を一気に理解する様には作られていないからだ」と上司から指導された事がある。これはまさに真実である。絵画、彫刻、タペストリーとそれこそまだまだ山の様に写真はある。さらに言えば、それでも現地では写真撮影もせずに通り過ぎたものの方が圧倒的に多いのである。しかしながら自分の脳味噌の容量と考え合わせれば、それらをこの時間内に全部記憶にとどめるのは無理と言うものである。特に自分の印象に残ったものだけを備忘録として書きとめておければ、このブログとしては十分と思う。詳しい方から見れば、「他にももっと価値ある作品があるのに!」と思われるかも知れないのだが、お見苦しい点は御容赦を。
適当に余った写真を。
上写真:美術館出口のらせん階段。有名な場所である。確かに優美な階段である。ちなみにエレベーターもちゃんと常備されているので、使用したい方は係員の方に相談を。
下左から1-3枚目:地図やタペストリーも多数あった。いずれもかなりの大きさである。1枚目はイタリア全図、2枚目はキリストの復活、3枚目はヘロデ王の虐殺であろうか。
4枚目:システィーナ礼拝堂だけでなく、建物内部にもエレベーターがある。呼び鈴を押して係員を呼ぶようになっている様だ。
5、6枚目:出口近くには郵便局もある。もちろん「バチカン市国から」で投函できる国際郵便である。日本にも手紙を送ってみた。
7、8枚目:美術館出口。8枚目は出口に上にある銅像で、向かって左がミケランジェロ、右がラファエロ、中央が鍵のクロスしたバチカンの紋章である。
恐らく、本当に収蔵品を堪能したいのなら、何カ月もここに住んで、何回も足を運ばなくては価値が分からないものなのであろう。チャンスがあれば、また来てみたいと思わせる場所である。






