ヒーローが多すぎる（笑）

もう，みんながヒーローだよ！（適当）

ロッテ１５－８楽天

ダイジェスト

井口どんヒーイン

前カードからの３連敗となり，果たしてここで踏ん張れるか！？と臨んだ一戦は，全く想像もしなかった，めくるめくワンダーランドの世界に。絶対エース・ワックンは，疲れも残っているか，２回に早々に犠飛で先制を許すも，すぐに３回，タカシの怪我で上がってきたショーヘーが，綺麗なタイムリーで同点。ワックンは，４回にもウィーラーくんに２ランを運ばれますが，６回には，四球・ヒットを皮切りに，ナバーロ君のタイムリャー，更にはキヨタンのラッキー内野安打（二塁封殺の足が離れた）で同点とします。ただ，この回，ナバーロくんの二盗失敗，１死後のオートスタートで，三振ゲッツーと今ひとつすっきりしない形で，少し不安を漂わせます。ただ，まさか，いくらなんでも，この先，こんなことになるとは・・・。

デスパ君・ナバーロ君の並びがすっかり形となった打線は，手を緩めず，７回も，先頭ネモティ２ベース，奨吾バントに行ったところを側頭部死球（でも，なぜかニコニコして，そのままランナー復帰），ショーヘー・ナイスバント，カッキー四球で１死満塁とすると，デスパ君の通天閣打法をショート・レフトがお見合いし，勝ち越し，更にナバーロくんの犠飛であっさり２点をリードします。このときは，通天閣打法！をタイトルにするつもりだったんですが，そこから試合は，更に混沌の世界へ。

その裏，ワックンがヒットと四球のランナーを残して１死１，２塁で降板すると，松永くんは四球を出すも，怖い銀次を見逃し三振に切って取り，２死満塁。しかし，ここで，なぜだか松永くん・マッスの２人だけに発動される左右合わせが発動し，２死満塁でマッスが登場し，迎えるは，これまた怖いウィーラー君。ここまで防御率０点台のマッスは，１－１から高めに入ったストレートをひっぱたかれると，打球はあっという間にレフトへのグランドスラム。正直ここで諦めかけたんですが，選手は諦めていませんでした。

その裏，完全に１塁手として恥じない働きのネモティが，２死無走者から，レフトに反撃の狼煙となる１発を叩き込むと，死球で覚醒した？（いや，頭部死球だからあんまり冗談はいかんのやけど，すごすぎるぞ）奨吾が，猛打賞となるヒットで続くと，どんだけ元気やねん！とばかりに二盗を決めた後，またもやショーヘーが力みの抜けた綺麗なタイムリーで再び同点。ところが（逆接が多すぎ），その裏，満を持して送り出した内くんが，ついに今季初被弾となる１発を松井稼頭央に浴び，またもや勝ち越しを許す。ここで，松井裕樹くんがマウンドに上がり，今度こそあかんか・・・と思ったんですが，まだまだ選手は諦めていませんでした。

先頭デスパ君が倒れた後，選球眼良し！の名に恥じないナバーロ君が四球で歩くと，大地がナイスヒットでつなぎ，１死１，３塁。ここで，６回のヒットで呪縛から解かれたか，キヨタンが，ショートのグラブを弾く，気合のヒットで再び同点。その後，これが大きかった！打率０割の吉田くんが，あっさり追い込まれながらもそこから粘って四球を選ぶと，１死満塁。ここで伊東さんは，２ベースとＨＲを放っているネモティに代えて，代打・井口。その井口は，ここはベテランのなせる技か，狙いすましたように，初球を力強くレフト前に運び，またもや２点勝ち越し。これで完全に気落ちした松井くんに対し，あんたの身体はどうなっとるんや・・・と快調に振り回す奨吾のバットが，見事に火を吹き，なんとこの日，４安打目は，試合を決める３ランＨＲ。その後，代わって出てきた石橋くんから，ショーヘーがあまりに静かな猛打賞となる２ベース，そして，これまた猛打賞，久々のデスパ君の死体蹴りタイムリー，さらには３連続四球での押し出しと，これまでの鬱憤を一気に晴らすかのような大爆発で，なんとこの回一挙８得点で大逆転。その裏は，７点差も，リハビリとばかりに西野くんを送り出すと，その西野くんは，やはり何かがおかしい・・・といった様子で，なかなかストライクが入らず，１死後，ピッチャー強襲ヒット，四球，更にウィーラー君に３ボールと，気持ち的には絶体絶命。しかし，ここから，思い切って投げた真ん中へのストレートがウィーラー君を詰まらせ，ライトフライで２アウト。最後は，優しい？ゴリの初球ゴリゲ（２死だけど）でゲームセット。ジェットコースターのような試合を，総力戦で大逆転し，負け越しはしたものの，どうやら仙台の呪いにはハマらずに済んだような試合と相成りました。


いやー，試合を追うだけで，なんぼほど書かせるんや（苦笑）　まあ，しかし，改めて思い出すだけでも楽しくなるようなヒーロー満載。もちろん裏返せば，投手陣が捕まったからではあるんですが，よく諦めずに頑張ってくれましたよ，打者陣も。

まあ，ヒーインはもちろん井口でいいんだけど，個人的には，やっぱりあそこでフォアを選んだ吉田くんに殊勲賞をあげたいところ。ゲッツー以外ならなんでもええよ・・・と誰もが思っていたところで，食らいついてのフォアボールは，試合の流れを決めたと言ってもいいくらい，大きな価値を持ったものでした。

四球といえば，１点差の９回，しかもワンアウトランナー無しで，ぶん回したくなるところで，ストライクゾーンの１球以外は全く振らずに四球を選んだナバーロ君も好印象だったなあ。完全にバカ試合となった後の２巡目もきっちりとフォアを選ぶなど，自分なりのストライクゾーンがしっかりしている様子。７回の犠飛の時は，デスパ君に「ＨＲじゃないのかよ！」と茶化されていたようですが，こういう打席を重ねていれば，間違いなく一発はそのうち付いてくるはず。改めて，いい人が入ってきてくれたなあと，しみじみ感じた場面でした。


いやー，まあ，ここまで投手陣，とりわけリリーフの奮闘に支えられてきた試合が多かっただけに，たまにはこういう打ち込まれたリリーフを打者が助ける試合があってもいいんでしょう。まあ，最終回の西野くんを見ると，まだまだ不安ではあるものの，もう衆目が一致するとおり，今年はクローザー受難の年。

去年とかは，あまりにも各球団のクローザーが良すぎた感がありましたので，たまにはこういうこともあるのでしょう。

ただ，面白いのは，うちは，少なくとも西野くんが打たれれば，その試合，あるいは遅くとも，そのカード中には，相手クローザーを見事に泣かせているということ（受難者は，増井くん，平野くん，松井くん）。

西野くんには，「いじめられて帰ってきても，いじめ返したる！」という，心強い？チームメイトたちが付いているわけですから，とにかく失敗を必要以上に気に病まずに，前向きに頑張って欲しいところですね。

さてさて，今日負けると，前回の３タテがパーになるところだったので，本当に勝てて良かった。とにかくビジターは３タテ喰らわなきゃいいんすよ，とりあえずは。

ということで，ホームに戻って，明日の先発はというと，


カラカーＶＳ金子千尋

いくら好きな投手とはいえど，もう書いている段階で，なんとも言えない気持ちになりますが，きっと本人にも期するところがあるはず。

打線も上り調子で入ってくれるでしょうから，バックを信じて思い切り投げ込み，願わくは，Ｎｅｗ唐川！というところを少しでも見せてほしいところですね。

それでは

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