おもしろき ことばかりな世を・・・

ロッテと旅をこよなく愛する日記

【番外】今年の総括-フロント編

2018-10-22 20:44:46 | 千葉ロッテ
いやー,正直言って,うちの球団はひどいと思います。二言目にはカネがない,カネがないで,ここ何年もまともな補強のされた試しがなし。何年かに1回3位になれば,「この戦力でよくやってくれた」,それでいて,それ以上の上積みは全くなし・・・では,現代野球で勝利するすべはありません。

ただ,今のフロント,というよりも,ここんとこの歴代のフロントに若干同情的なのは,とにかくあまりにも親会社,というよりオーナー殿がひどすぎるからなんですよね。

残念ながら今は有料記事となってしまいましたが,この瀬戸山さんの記事にあったように,史上最大の下剋上を達成して,ホクホクで日本一の報告に行ったら,オーナーから「そんなことはいいから,赤字はどうするんだ!」と叱責され,泣く泣くサブを手放したとの下りは,正直,フロント云々よりも,オーナーの問題があまりにも大きすぎると痛感しました(まあ,瀬戸山さんは,うちを石もて追われて,その後オリに拾われているということもあり,若干誇張もあるんだろうけど(笑))。もちろん,あの石川本部長殿の,「生え抜きを出して申し訳ない・・・」と頭を下げるどころか,「サブを出すので坂本ください。だめっすか?」みたいな正直,ファンの気持を小馬鹿にしたようなやり口が火に油を注いだことは間違いありませんが。

一方,チームを根本的に変える,強くするというのは,以前からmansengoさんがおすすめされていた,この本を読んで,改めてとてつもなく遠い,そして金も意志も必要とする難事なんだなあと痛感させられました。もともと,根本さんって,寝業師とかモンモンとかで,かなりヤバイ人なのかと思っていたのですが(ごめんなさい),やっていることは,気の遠くなるような人間関係,配慮の積み重ね。それで初めて,選手,スカウトの心をつかみ,一方で太いオーナーを掴んで,金を出させることができるのだなあとしみじみと思いました。

この下りの中にあった,太平洋クラブ,クラウンライターから西武のスカウトを務めた毒島章一さんの,当時,金のなかった太平洋クラブの上層部からは,空っぽの金庫を見せられて,とにかく





上級のはダメ。ちょうど中間ですぐ使える選手を集めろ

つまり,安くてすぐ使える選手を探せと言われていたとの下りは,涙なしでは見られませんでした。

これって,もう何年も長い間,うちのチームの状況そのものであり,とにかく最初から天井を決められて即戦力,真ん中少し上くらいの戦力で戦うことを強いられている状況がまざまざと目に浮かびました。また,その中で,そこそこ3位には入ったりして,できる限りのミッションを果たしている辺り,きっとなまじの目利きと育成力はあったりするんだろうなあ,うちのチーム(涙) 大地なんて,ある意味,まさにそのチームの象徴的存在だもんね。

ただ,こんな球団も,かつては,ロッテを持ちながら,西鉄も実質的に買収するなど(その後,当時のロッテオーナーが,新球団太平洋クラブのオーナーにスライドしたとのこと),信じられないくらい金があった,また道楽する余裕があったんだよね,うちのチームも。

ただ,厳しいことを言うようですが,我が球団は,1969年に参入,1971年に正式に経営譲渡を受け,1974年に優勝した後,二度とレギュラーシーズン優勝がないわけで,つまるところは


1からチームを作って優勝をした経験が一度もない球団

ということになるんですよね・・・。やはりビジョンがないというか,根気がないと言うか,全く因果なチームですわ,実際。

改めて,根本さん関連で驚いたのは,今や常勝ホークスで,ダイエー買収して,大型トレードなどですぐに強くなったのかと思いきや,実に,1978年から1988年まで11年連続,買収後も,1989年から1997年まで9年連続でBクラス,世界の王さんも3年連続でBクラス,生卵事件も経て,4年目でようやくAクラス,翌年優勝というとんでもなく長い道程を経て,栄冠を手にしているんですよね。

そう考えると,1年や2年ではどうにもこうにもならない,井口が徐々に,当初の3年~5年計画どころか,5年~10年とのたまうのも,致し方ない面があるのかもしれません(爆)

ただ,そのためには,首脳陣だけではなく,球団が同じ方向を向いて,必要な金をかけることが大前提。ホークスを始めとした金満球団,あるいは名を売りたい新興球団がゴロゴロしている現状では,安くて勝とうなどというのは虫が良すぎるというものです。

正直,これまでは,貧乏球団だから誰も買ってくれない,貧乏でも持ってくれるだけでありがたいなどという言説がまかり通っていましたが,ZOZOタウンの登場で,実は200億でも売る気なしなどという話が表に出てきたわけで,今までいかに,我々が「うちは貧乏だから・・・」という言葉にある意味騙されていたかということがわかるかというものです。思春期の子供だったら,グレても仕方がねえぞ,これ(苦笑)

率直に言って,球団を持つなんて,昔で言えば道楽,一方現代社会では,最高の宣伝となるわけで,これからは,「金がない」とかいえば,容赦なく「では売りなさい!」という圧力がかかる時代になってきたんだと思います。まあ,前澤さんのはZOZOの宣伝がメインだったように思われますが(苦笑),球団に緊張感を与えるという意味では,実に良かったのではないかと。

まあ,補強ネタに関しては,早くも一喜一憂というところですが,現状では様子を見る他ないかなあというところ。ただ,これで真剣に補強に走らないようであれば,もはや蜘蛛の糸程度しかない信頼の糸もぶっちぎれることは明らかですので,せっかく黒字化したというのであれば,そのお金を有効に使ってほしいところですね。


本音を言うと,せっかく節約,やりくりをして貯金ができたばかりの人が次にやることは,大枚を叩くのではなく,その小金を守ること,より節約に走ることと言う悪寒がしなくもありませんが,まあ,ここは生温かく見守ることにしましょうか。


いや,ほんま,頼んますよ,まじで!(懇願)

長々と書きましたが,まずは,ドラフトですね・・・。


それではおやすみなさい

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3 コメント

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企業としての心構えが違う (jun)
2018-10-22 23:26:57
今シーズン、ホークス戦を見てて驚いたのは、ピッチャーが一球投げる毎に、球の初速と終速、回転数がすぐに表示されるんですよね。かたやバッターは、打球速度と角度、そして飛距離。
こんなんがリアルタイムで出て、かつ視聴者に惜しげもなく提供できるってことは、裏ではどんだけデータ取ってんだろうな~と思った矢先の、ライオン秋山封じのための200ページの報告書で。
いやはや、もう完全に違う次元に行ってます。
ホークスは、デスパ引っこ抜かれたり、たまにFAでえげつない金満補強したりとあまり良いイメージないんですが、でも企業行動として考えれば凄く合理的で、かつ本気度が違う感じで、くやしいけど正しい方向行ってると思います。

かたや我がチームは・・・
表現悪いですが、竹ヤリもって根性でつつけという絵にしか見えずに悲しいです。物量でも技術でも勝ててない。
少なくとも、周りがどんどん進化してるなかで旧態依然とした価値観で現状維持だけ目指してても、相対的に後退するしかないんですよね・・・

ドラフトに対してフロントが「ウチは投手中心で行きます」とトンチンカンな回答をしていたようで、「いや、既に分かってないじゃん・・・」と。
秋は憂いの季節とはいえ、ため息ばかりの昨今です
返信する
ちょっと自分語りします、すみません (アンノーン)
2018-10-23 00:11:41
実は僕は福岡生まれ福岡育ちで、小さい頃から家族でガラッガラの平和台球場で、弱小ホークスを応援していました。
野球の詳しい事は良くわからなかったけど、主力の大型トレードやドラフトで、凄い選手が沢山入って、新しく出来た福岡ドームが満員になって、優勝出来た時は子供心に本当に感動しました。

色々あってロッテを応援することになったのですが、大好きだったダイエーの中心選手だった井口(&鳥越)ロッテで上手くいかなければ、今後は特定の球団は応援せず、個人の選手だけ応援しようかなと思ってます。

常勝ダイエーの血が入り、平沢や安田、石川、千隼、奨吾みたいに優秀な選手がドラフトで取れている。ちょっとのきっかけで、一気に魅力的な強いチームになれる。

本当に今オフは僕の今後の野球の向き合い方に関わってくるので、希望を見せてほしいです笑

あの時の感動をまた味わえれば良いなぁ。
返信する
>皆さんへ (ポンタ)
2018-10-23 22:12:54
コメントありがとうございます!

>junさん
いやー,地獄の沙汰も金次第ではありませんが,強いチームが,こういう裏方含め,きっちり金も暇もかけてやってくると,いよいよつけ入るすきがありませんなあ(苦笑) データ収集も2周も3周も遅れているわけですし,一体どう戦ったらいいのやらと。
ただ,改めてファンサービスもデータ野球も,うちは2000年台半ばは間違いなく最先端を一定とぁけで,結局の所,そこにあぐらをかいた,それどころか,積極的にそこを潰そうとしてきたというのが現実ですからね。いずれにしても,先立つものがなければというのも事実ですので,少しでも強くなってお客が入り,客単価も上がり,それが更に補強につながるという好循環を目指してなんとか頑張って欲しいところです。
とりあえず,ドラフトは,だいぶ気楽に見れそうです(笑)

>アンノーンさん
おぉ,やっぱり人には歴史がありますね・・・。やっぱり平和台にもそんな風景があったんだよなあ。実際,南海からBクラスに沈み続け,それでも応援し続けた,補強し続けた,努力し続けたからこそ今のチームがあるわけで,ローマは一日にしてならずとの思いを強くします。
しかし,鳥越コーチではないですが,その強豪球団の応援から,よく,茨の道に踏み込みなさった(笑) うちのチームだって,間違いなく多くの人の思いを受けているところ。それを受け止められそうな若手もちらほら出てきたところですので,なんとかいいチームを作り上げてほしいところですね!
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