あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

ばあちゃんのだんごさし

2013-01-14 22:16:13 | 思い出

ここんとこ寒い日はあったものの、雪は少なかったのだが
まだまだ会津の冬はこんなものではないって証拠に
朝から雪が降り続けて、ドカ雪ではないにしても
一日中降り続いていた。


ヒメとの散歩中の夫


屋根から降りた雪で、暗くなるまで除雪作業は続いた…。

 

会津には「だんごさし」という風習がある。

だんごさしとは、小正月という女の正月に行われる行事で
だんごを刺して花が咲いたようにし「豊作」や「無病息災」を祈願し
そのだんごは3日後にだんご汁として食べられていた。
また、ミズキは、だんごをさすところから「だんごさしの木」とも言われている。

だから、スーパーでも正月が明けた頃から
だんごさしの木が売られており、それ用の飾りもの。
ダンゴやお飾り…ふなせんべいの大黒様・恵比寿様
千両箱、宝船、まゆ玉、打ち出の小槌
鯛、俵、大判・小判などを下げる。


だんごさしの飾り

また宗教的に言えば「弥勒」と言い、仏の世になると
道端の草木もこのように豊かにみのり
生活が楽になるというので、早くそのような世の来ることを
年始の願いとしたのが、団子さしの由来だとも伝えられているようだ。

と、まあ 調べたウンチクはこのくらいにして。

昔、家の子たちが小さい頃にもだんごさしをやっていた。
大きくなるにつれ、そういう事もしなくなってしまい
…っていうか、固くなっただんごを汁にしたって
あまり美味しい事はないので食べないのだよね~ 
子共はそういうとこ正直だし。


スーパーのだんごさしを盗み撮り!その①

ある年…ばあちゃんが、どこからかミズキの枝を持って来て
だんごさしをするぞ~と、おもむろに部屋の隅に枝を縛り付けて
バリバリっと、小袋入りの飴だのチョコだのを取り出し
糸でお菓子の袋をミズキの枝に下げ始めた。

枝いっぱいに飴だとチョコだのが吊り下げられ
当時のpochiko家の子供たちが歓声をあげて群がり
まずはチョコがなくなり、ビスケットだとか
子供受けする飴など…次々とだんごの代わりに下げたお菓子が消えていく。


スーパーのだんごさしを盗み撮り!その②

結局残ったのはハッカとか黒飴などで
そういうのはばあちゃんが食べていたっけ。

本来のだんごさしの持つ意味とは
かなり違う方向に走ってしまった我が家のだんごさしだけど
孫の為にと、ちょっとでも喜んで欲しくて考えあぐねたのだろう。
それから何年かはお菓子のだんごさしになったのは言うまでもないが
スーパーで飾られているだんごさしを見るたびに思い出すのは
ばあちゃんのだんごさしだった。


今日の一枚 先日に見た日の出風景をUP!

 

 

 

 

コメント (44)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする