あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

十日市

2007-01-10 23:48:11 | プチドライブ・地域の事
曇りなのか晴れなのか、なんとも微妙な天気で
それでいて、時おり雪がチラホラと舞い落ちてくるような…。

毎年1月10日は、わが町の初市『十日市』が行われる。
今年は水曜日とあって、ばぁちゃんはディサービスで居ない事だし
いつも時間を気にしながら十日市で起き上がり小法師と風車を買ってきていたのだが
今年はゆっくりと見てやろうと思い立つ。

しかし、そういう時間のある時に限って夫は夜勤の為に昼の間は睡眠時間。
娘にはフラれて、結局ひとりで見に行く事にした。

何時もであれば十日市荒れと言われ
大概この日は大雪だとか吹雪だとかに見舞われていたのだが
昼間の間は穏やかな天気で、昼近くに関わらず大勢の人が集まっていた。
夕方からは学校が終った子供連れで身動きも出来ないくらいになる事だろう…。

起き上がり小法師や風車、ダルマや昔ながらの唐辛子の量り売り。
金物だとか漆器製品などのお店もさることながら
焼きソバや大判焼き、クレープ・たこ焼き…諸々の屋台が所狭しと並んでいた。

人混みを掻き分けるように、歩いては屋台を覗き…そういう事が好きな私。
飽きもせずに何度もメインストリートを歩き回った。
商店街事務所からの放送ではスリが出没したので気をつけるようにと
何度も何度も注意を促していた。

昔、私が子供の頃は屋台と言っても、今のように食べ物の屋台は少なく
漆器製品やせともの、木製品・金物など家庭用品が多かったような気がする。
夜も更けて店も終いになる頃は、投売りやたたき売りが始まって
驚くほどの安値で売り尽くしていた…と思う。

なんせ、十日市の最後の頃の時間まで歩き回った事など
遥か遠い昔だったので、今はどうか分からなくなってしまった。

まだ若かった母親と私たち三姉妹と、かくまきに包まって…
かくまき』とは、今で言えばショールの様なもので
今のように自家用車などはなく、バスも一日に何本かだったので
何やらいろいろ話をしながら
長い距離を歩いて十日市の神明通りまで歩いていく人は数多くいた。

話しながらと言うのは、たぶん 市へ行ったらどんなものを買って来たいだとか
そんな他愛もないような事で、こんな初市へ出かけたりが唯一の楽しみだったんだろうな。

久々に一人で見る十日市に、昔子供だった頃の思いが蘇ったような気がする。


今日の一枚 十日市を楽しむ…。





コメント (16)
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