新年あけましておめでとうございます。
ぽちごやでございます。
今年も何卒よろしくお願いします。
年始は岡山に帰省しておりました。実家のおせちfeat.ミャムミャムさんのケーキ。
これに鰤が入りますと我が家のお雑煮なのだそうです。
初詣ついでに、岡山再発見の旅です。まずは足守に参りました。我が母校の祖、緒方洪庵先生にお会いしに。侍屋敷から行く場合、県道271号線を北に向かいこの橋を渡ります。
国道429号線に出て、ここを右折。
すぐ左手に、案内があります。
この路地を入ります。
付きあたりが、洪庵みち。
すぐ右手に、洪庵先生の公園があります。
洪庵先生誕生の地なのです。
緒方洪庵先生。言わずもがなでございますけど、幕末の蘭学者で、適々斎塾を開いたかたです。陽だまりの樹で紹介されています。
洪庵先生の碑です。
洪庵先生の産湯だそうです。
つづいて、鬼ノ城です。吉備地方に温羅という豪族がおりまして、吉備津彦命が討伐しました。伝承では、温羅の居城でございます。また、7世紀、白村江の戦い後、新羅の侵攻に備え造られたという説もあります。温羅は須恵(渡来人)で、吉備地方に巣食い略奪を繰り返したことで、鬼と呼ばれたそうです。それで、鬼の住む城ということから、鬼ノ城と呼ばれるようになったとか。その温羅を吉備津彦命が討伐する物語が、桃太郎伝説の源と言われています。ちなみに自分の実家の近くに、笹ケ瀬川の源流のひとつがあるのですけど、例のドンブラコ伝承がございます。このあと初詣に行く吉備津彦神社は、吉備津彦命の居館跡だそうです。笹ケ瀬川は、吉備津彦神社のすぐ脇を通っています。温羅退治の物語はコチラに。
鬼ノ城へは車で上がれます。ただ道が非常に狭いので、対向車に注意してください。砂川公園から2.5kmです。歩いても登れます。峠に出ますと、鬼ノ城のビジターセンター駐車場があります。
ビジターセンターからは徒歩です。鬼ノ城までは10分ほど。一番左の舗装路を行くと最短ルートです。
途中、こんな岩がごろんごろんしてます。もともとこの地方の山には、こんな岩がいっぱいあります。鬼ノ城の遺構ではなく、たぶん天然の岩だと思います。
鬼ノ城に着きました。
このように綺麗に復元してあります。
たぶん、この辺りの石垣はオリジナルのままだと思います。
西門が復元されています。
西門の外側。基盤部分は土で固められています。
高石垣の内側です。この先が水門です。
高石垣の上です。
鬼城山山頂付近に、このようなものが。遺構でしょうか。
鬼ノ城角楼からの眺め。西方です。
さて、初詣でございます。まず備前一宮吉備津彦神社です。自分が岡山にいたころは、吉備津神社に比べると参拝客が少なかったのですけど、ずいぶん賑やかになりました。
二拝二拍一拝。
干支の絵馬です。
拝殿です。
天狗さんがいらっしゃいました。
お正月は特別に本殿まで行けます。普段は右側に見える渡殿の手前までしか行けません。拝殿の下をくぐります。
本殿です。元禄10年、池田綱政公の創建です。県指定文化財。
本殿の入口です。
本殿の反対側に出ました。
そうすると、さきほどの天狗さんに人だかりが。
ちょうど、獅子舞をしていました。つづき。ラッキーでした。獅子に噛まれると、賢くなるそうです。
吉備の中山をぐるりと回ると、そこは備中国です。ちょうど反対側にございますのが、備中一宮吉備津神社。山陽道屈指の大社です。駐車場にいらっしゃいますは、犬養木堂先生。
駐車場を出ますと屋台が並んでいて、その先に手水があります。拝殿、本殿など中心部はこの階段の上にあります。手水から、神域に入るために階段を上がる構造は珍しいですね。
階段の上に、北随身門。国指定重要文化財です。
本殿の石垣が苔むしていて、風情があります。
絵馬殿です。
絵馬殿の屋根です。
二拝二拍一拝。
千代の富士。
干支の絵馬です。
さて、本殿。国宝です。
本殿は、応永12年(1405年)、足利義満公の創建だそうです。
吉備津造と言って、屋根が二つのっかってる珍しい建築なんだそうです。
この漆喰で固められた基盤も珍しいんですって。
回廊に回ります。室町末期の建造だそうです。県指定文化財です。ドラマでよく出てきますね。
弓初めをやっていました。
回廊の奥に、瀧宮があります。
最後に本宮社をお参りします。本宮社の鳥居です。
本宮社です。吉備津彦命のお父さん、孝霊天皇を祀っています。
これにて初詣おしまい。皆さまにとって今年一年が平安で幸多き年でありますように。東京に帰る空路が晴れやかで、御嶽山、中央アルプス、富士山がくっきりでした。2013年がこんな年になったらと願います。