春が来ましたね。今年も桜の季節でございます。
桜の等々力陸上競技場。2010年もこの時期4月4日でした。縁があるんですね。
多摩川クラシコです。
お祭りです。
ユルネバを聴くドロンパさんと背後霊。
川崎ブルー。
アーリアの退場で数的不利にもかかわらず、モリゲのゴールで勝利。気持ちいいですねーw。なんとなく行けそうな雰囲気はあったんですけど、ホントに勝つとは。
川崎はスクエアな4-4-2。山瀬に代え小林悠を入れたのは、調子がよかったからでしょうね。タスクは同じで、2列目からゴール前に飛び込んで来るシーンも多く、十分脅威でした。
川崎の攻撃は憲剛か柴崎を始点に、左右のスペースに向けてボールを配すことから始まります。矢島に収める機会も多いですけど、ゴールへのアプローチは、ボランチからスペースに浸入するレナト、矢島、小林に預け、個の能力で局面を打開。そこから高速クロス→ゴール前に飛び込む、というパターン。とくにレナトのスキルフルなドリブルは有効だと思います。フィニッシュの精度があればなお良いですね。ただ、攻撃をあくまでも個の能力に依存してますから、守備力が高いチームを相手にするときやコンディションが上がってないときは苦労しそうに思います。今日は権田をはじめ、東京ディフェンスが好調でしたから、川崎攻撃陣の不発は、その意味で必然でしょう。
守備はオーソドックスなゾーン。東京が自陣でボールを回そうとすると、すかさず矢島がハイプレスをかけてきます。高い位置で奪い速攻に転ず、という意図でしょう。問題は、ハイプレスかリトリートかのコンセンサスがチーム内で十分なされてなさそうなところです。ずいぶん選手が入れ替わった新しいチームですから、まだまだ発展途上なんでしょう。前線がハイプレスに出た時に中盤がポッカリ空くシーンが多々ありました。秀人やアーリアがそのスペースを使うと、東京のルーターとしてボランチが機能します。川崎にとっては脅威。東京封じの常套手段だと思っているんですけど、川崎はどう考えていたのかな。
東京は大エース梶山を怪我で欠いてましたけど、その状況で攻撃の基点として一番手となる秀人を自由にしてくれましたから、やり易かったんじゃないかと思います。そんなわけで、川崎が深く攻めこむシーンも何度かありましたけど、概ね東京ペースで試合が進みます。
ハーフタイムショー。ブラックドロンパさん。
なに書いてるの?
負けない。
かかってきなさーい。
さて、東京寄りの流れのまま入った後半3分、試合展開が大転換します。アーリアが二枚目のイエローカードで退場しました。ポポ東京の戦い方はボランチにハードワークを強います。ある程度の警告は仕方ない。それにしてもアーリアはちょっと大過ぎかもしれません。
ポポさんは羽生を下げヨネを投入。まずは守備陣形を安定させるという意図でしょう。今日のポポ東京が凄かったのはここからです。数的不利になっても戦い方を変えませんでした。中盤のアグレッシブなフォアチェックを維持します。
この勇敢な戦い方を実現したのは、秀人の頑張りです。ACLのアウェー北京戦で、プレスにカッカきて不安定な様子がありましたけど、今日は安定感がありました。加えて、アーリア退場後は獅子奮迅の活躍で、引きこもることなく走り回り、フォアチェックを続けます。秀人が意識していたのかはわかりませんけど、このプレーは東京に二つの効果をもたらしました。まずチーム全体がアグレッシブさを保てたこと。もうひとつが、代わって入ったヨネがスムーズに試合に入ることができこと。短時間でフィットしたヨネは、秀人と交互にフォアチェックを担うようになり、ナオとルーカスが演ずるカウンターを演出してました。
もうひとりが権田。今日は神の日でした。前半に適度にシュートを浴びたのが良かったですね。神セーブ連発。川崎サポにはわからないでしょうけど、東京サポは割りと安心してたと思います。神モードの権田はそうそうゴールを許さないことを知ってますから。
川崎が攻め、東京が時折カウンターを返す展開が続きます。サッカーをよく見るひとは、数的不利なチームが勝っちゃう流れにはまってる雰囲気を感じてたんじゃないでしょうか。ポポさんはさらに疲れの見える谷澤に代え草民を投入。戦い方を変えないというメッセージです。
そんな後半42分、ついに均衡が破れます。ナオがゴール裏を煽りながらCKのボールをセット。ナオが蹴ったCKはモリゲに収まりシュート。スローモーションでゴールに吸い込まれて行くーw。東京1-0川崎。
アディショナルタイムが6分もありましたけど、このまま試合終了。東京1-0川崎。多摩川クラシコのアウェーでは2008年以来の勝利です。広島戦が悔しい敗戦でしたけど、連敗しなかったのはとても意味がありますね。優勝を狙うために必須の条件ですから。
川崎は平凡でした。とりたててスタメンを欠いてたわけじゃないですからエクスキューズはない。上位を狙うなら、守備のコンセンサスをしっかりすべき。これは迷わずに継続できるかにかかってます。もうひとつが攻撃のアクセント。脅威ではありますけど一本調子なんです。もうひと工夫必要でしょう。
東京は喜んでばかりいられません。梶山と加賀に加え、太田も負傷したようです。怪我の程度が気掛かり。悪くないといいのですけど。
明るい話題はヒョンスです。途中出場した北京戦では、1on1の安定感を見せてました。今日はフィードが正確なことも確認できました。CBは安心して任せられますね。
今シーズンの東京はとっても力強く綺麗な花を咲かせますね。ACLもありコンディショニングが難しいなか、よくやってると思います。スタートダッシュをより確実にするために、連勝したいですね。