ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2012FUJI XEROX SUPER CUP 柏レイソルvFC東京@国立20120303

2012-03-03 22:57:28 | スポーツ

ひなまつり。桃の節句でございます。桃ではないですけど、梅。

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開幕ましておめでとうございます。Jリーグの2012年シーズンが始まりました。シーズン幕開けは、毎年恒例のゼロックス スーパーカップです。昨シーズン天皇杯王者FC東京のシーズンスタート。通例ですと開幕前週はPSMをやるんですけど、公式戦が見られるって嬉しいです。ご褒美みたい。

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那須やリカルド・ロボが加入した柏ですけど、スタメンはお馴染み去年のレギュラー(そもそもレギュラーという概念がない柏ではありますけど)でした。「春先ということでフィットしていない」とか、「一発勝負を勝つ確率が安定している」といった理由だと思います。

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一方の東京は、フォーメーションこそ去年と同じ4-2-3-1でしたけど、新加入の太田宏介とアーリアを起用し、スタイルはリニューアルしようとしていたと思います。太田がいち早くフィットしたことに加えむっくんが好調なので両SBが決まり、モリゲのパートナーに徳永を入れることができたのでしょう。徳永のベストポジションがCBとは思えないのですけど、プレーは安定していますから、いずれもまだフィットしていない加賀、丸山、チャン・ヒョンスを無理に使わずに済んだことは大きいですね。中盤から前線をひと括りにみると、アーリアのポジションがポイントになっていました。

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東京の試合の入り方は素晴らしかったです。そうそうに主導権争いを制し、攻勢に出ます。どちらかというと柏のコンディションの問題かもしれないですね。それから柏の守り方。最終ラインの前に小箱を置くように、中盤と前線の6人がコンパクトなスクエア(というより円)を作ります。中央を抑える意図だったんでしょう。これが中途半端でしたね。中盤のサイドが開きますから、太田とむっくんがかなり高い位置をとることができます。さらに、コンパクトな柏ディフェンスを煙にまくように、最終ライン+秀人からロングフィードを送ります。もうひとつ。柏の中盤はコンパクトなんですけど、ど真ん中がぽっかり開くんです。そこを梶山、アーリア、谷澤がリンクマンとして利用してました。最後は純粋に柏のコンディション。1on1の局面で東京の選手が優勢でした。そんなわけで、東京の攻撃が機能します。

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目立ったのは太田宏介。もうフルネームで呼んじゃう。デビューとしては100点満点だったんじゃないでしょうか。なんといってもディフェンス面を賞賛したいのですけど、ほぼ太田ひとりでレアンドロ・ドミンゲスを制してました。もちろん、Jリーグ現役最強プレイヤーのレアンドロを完封するまでには至らなかったけど、最後まで柏らしいスピーディな攻撃のリズムを作らせなかたのも、太田がレアンドロを抑えたことに要因があると思います。それから攻撃。前半にアーリアと絡んでゴール前に進出し、強引なドリブルでDF二人を抜き去ろうとしてFKを獲得したシーンが印象的でした。SBは攻撃の特長で3つのタイプに分類できると思います。酒井宏樹のようにクロスが得意な選手。長友やむっくんのようにミドルシュートが得意な選手。それと、北斗のようにドリブルで局面を打開できる選手。太田はどうやらドリブラータイプのようですね。そうすると、サイドハーフ(谷澤、アーリア、草民、羽生、大竹、河野)や流れてきたFW(ルーカス、千真、平山)とのタベーラで、インサイドに落としてもらったボールを受け、ゴールエリア侵入からシュートっていうようなプレーを見せてくれるかもしれません。

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前半20分ころまで何どもあった決定機をひとつでも捉えていたら、今日の結果は反対になっていたかもしれませんね。ナオのオープニングショット、谷澤のFK、秀人のミドル、モリゲのFK。などなど。ゴール数。やっぱり今年も課題です。

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注目していたのは2点。最終ラインの位置取りと、ルーカスの有効性。最終ラインを低めにするんじゃないかと思ったんです。そこから豊富な運動量で繋いで繋いでフィニッシュに至るようなサッカーをするのかと想像していたのです。違いましたね。とてもモダンでした。センターラインを中心にコンパクトにするため、最終ラインも高い位置を取ります。バイタルを消すチョイスですね。当然いわゆる相手アタッキングサードにスペースができます。スピード系や裏をとることが得意なFWがいるチームとの対戦はスリリングでしょう。中盤を含めたディフェンスは、それほどコレクティブではないです。どちらかということ、局面を1on1、2on1で守ることの繰り返し。能力が高い選手が集まっているからこそできる守り方です。去年と同じディフェンススタイルなんですけど、J1の今年もやるんですね。注目です。

ルーカス。機能していました。天皇杯の大活躍は、生涯最高の確変かなと思っていたんですけど、どうやら標準仕様だったようです。ガンバ移籍前のルーカスではなく、バージョンアップしたんですね。だから、ルーカスが安定して攻撃に基点になります。ここが計算できると、優勝争いに向けてとても大きいです。課題は二つ。ひとつはルーカスのコンディションです。ただでさえ、1年を通して仕事することは難しいでしょうし、ましてACL、ナビスコがあることを考えると、ルーカスがいない場合のオプションを用意しておきたいところです。もうひとつは、ルーカスの相棒です。ルーカスがすごいと言っても、レアンドロ・ドミンゲスのように一人で攻撃をオーガナイズできるような異次元の人ではないです。だからルーカスが作ったチャンスを具体的な形にする相棒が必要です。パートナーだけじゃなく、フィニッシュに至る攻撃プロセスをいくつか探すということです。去年は草民のドリブルが号砲でした。きょう見た限りだと、まだまだいろんな可能性を試してみてもいいかな、と思いました。

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前半26分。増嶋のクリア(これが、ジョルジをちゃんと狙っていたのなら、スーパープレー)が、中盤を通過して一気にジョルジ・ワグネルに渡ります。太田が前線にフィードを送ったタイミングだったので、ジョルジを抑えるべき秀人は攻撃に備えて前目につき、むっくんも攻撃参加しようとしていました。二人の間の空白地帯にいたジョルジにボールが渡ったのが不運でした。田中順也のダイアゴナルな動きを徳永とモリゲがケアに入ったため、ジョルジが一瞬フリーになりました。それにしても、20mくらいありましたから、ゴラッソです。1-0柏。ちなみにこの試合のチーム初シュートが、このジョルジ・ワグネルのゴールでした。

前半41分。柏追加点。モリゲが北嶋とロビングを競り合ったときのプレーがPKと判定されました。リプレイをみる限り、正当なショルダーチャージのような気がします。ちょっと説明が欲しいですね。レアンドロ・ドミンゲスがなんなく決めて、2-0柏。ただ、PKに至るFKのとき、ジョルジ・ワグネルをフリーにしてしまいました。そもそもむっくんがついてたことがミスマッチではないかなと思います。

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後半に入り、ナオに替え千真を投入。ルーカスを一枚下げ、千真をポスト役にします。ポポさんは縦関係のFW配置を志向するんでしょうか。千真投入が機能したのが後半20分。柏のクリアを太田がセンターライン付近で拾い、ワンタッチで谷澤に。谷澤はシンプルに千真に入れます。千真が溜め、オーバーラップした秀人にあずけます。秀人が丁寧に折り返したところにアーリアが走り込み合わせます。いったんは菅野にはじかれますが、ロブになったボールをアーリアが押し込み、1-2東京。今シーズンの初ブラボー。

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以降は東京がイニシアティブをとり、柏がカウンターで応酬するという展開が続きます。谷澤に替わって入った羽生が2度の決定機を外して残念でしたけど、いずれもポポさんがブラボーの拍手を送ってました。このまま試合終了。東京1-2柏。柏レイソルが今シーズンの公式戦初タイトルを征しました。えっと。ちなみに後半5分の谷澤のプレーはシミュレーションでOKw。もうちょっと上手にしようね。体を内にひねるとか。

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東京の選手はコンディションがよかったです。いい仕上がりができたんだと思います。梶山が再三ピンチの芽をつんでました。去年までは梶山のパートナーが担っていた仕事ですけど、梶山が走れるようになったということですね。度々の怪我に悩みましたけど、ついに飛躍のときがくるのかもしれないですね。試合前に、Jリーグを代表して東日本大震災に被災されたかたに向けたスピーチも。

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秀人が攻撃のタクトをふってました。長短の正確なパスを前線に配球します。それができるのは、視野はもとよりポジショニング取りがいいんです。アーリアに左サイドの深いエリアからアシストを送ったように、攻撃参加も効果的でした。

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むっくんがオーバーラップするタイミングがすごく良くなってます。気が付けばむっくんが攻撃参加していて、ほとんどノッキングがなかったです。もう一味、シュートかクロスに磨きがかかれば右サイドを任せられるかもしれません。

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最後にアーリア。トップ下→右SH→ボランチと、複数のポジションをこなしてました。アーリアの特長。得点した2列目の位置が一番いいかもしれません。トップ下では、バックパスなど無難なプレーが多く、あまり脅威になってませんでした。いろんな局面でパス交換に絡んでいたことは、ポゼッションを円滑にする役を担う選手としてのポテンシャルを感じさせてくれましたけど、なんていうか部分最適なんです。ストーリーのない攻撃プロセス。2列目から得点に絡む嗅覚に優れているんだから、そこにフォーカスしてみてもいいかもしれないと思いました。いろんなことがそれなりにできる選手って、案外コンペティティブななかでは使われないことが多いですから。

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柏。強いですね。けしてコンディションはよくなかったと思います。だけど勝っちゃった。リーグ戦で優勝するチームには、調子良くないときでもなんとか勝ちを拾うようなしたたかさが必要なんでしょう。まあ、これも経験則でしょうから。東京はこれから積み重ねていけばいいのです。レアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネル。反則です。おもしろすぎ。Jリーグでプレーしてくれてありがとう。レアンドロの低重心で突っ込むようなドリブルと、ジョルジのミドルショットが見られて、素直にうれしかったです。

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楽しかったー。負けましたけど、2,000万円いただきました。FW買ってきてw。

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Jリーグファンの皆さんにはお先にですけど、長く楽しい10ヶ月が始まりました。今シーズンがどんな経験をさせてくれるのかな。そんなことを考えながらワクワクできるって、サッカーって素敵ですね。

今シーズンも、どうぞよろしくお願いします。


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