ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2015J1リーグ2ndステージ第4節鹿島アントラーズvsFC東京@カシマ20150725

2015-07-26 15:04:18 | サッカー

東京は梅雨明け宣言がありまして、いよいよ夏本番を迎えます。連日の猛暑が続いていますし、暑気による事故が毎日報道されています。皆さまどうぞどうか、くれぐれもご自愛くださいね。

2ndステージは遠征が少なく、鹿島、甲府、名古屋、広島。甲府は不参戦を決めていまして、名古屋は行きますけど広島は迷い中。鹿島にはナビスコカップベスト8にも行く予定です。

というわけで、今年残り数少ない遠征の、鹿島詣でございます。鹿島神宮で祈願すると負けるので、今年は素通りです。

これぞJ1という、ここしばらく味わえなかったひさびさの好マッチでした。最後は、監督が変わったばかりの鹿島の願いに押し切られましたけど、遠征した甲斐を十分に感じられました。

東京は大幅な布陣の変更を強いられます。慶悟に続いて梶山と宏介が長期離脱しました。実質一ヶ月くらいはかかるかなと思います。梶山も宏介も、今のチームには不可欠な攻撃の寄る辺ですから、ある意味で1stからの編成変更よりも大きな痛手です。とは言え悔やんでも仕方がないので、優勝に向かって、サポも含め前を向いていくべきだと思います。幸いチームはむしろ活気が漲っているような気がします。今日は懐かしいシフトで望みます。4-3-1-2。GKは権田。CBはモリゲとカズ。SBは徳永と今日は左にまるが入ります。3CHは右から羽生、秀人、ヨネ。トップ下に河野が戻ってきました。今日の2トップは遼一とサンダサです。

鹿島は直前にトニーニョ・セレーゾ監督が解任され、石井さんが新しく就任されました。鹿島の日本人監督は、実にJリーグ開幕以来。鹿島は鹿島イズムの継承者を多く輩出していて、すでに相馬さん、奥野さん、秋田さん、奈良橋さんなどが各カテゴリーで指揮を取った経験をお持ちです。ただいずれも本家鹿島以外での経験。鹿島の期待がどこにあったのかがようやく見えたというか、鹿島サポさんなら常識なのかもしれませんけど、自分はメディアに疎く、正直石井さんのチョイスにはびっくりしました。ただ、今日の闘いかたを見る限りは、石井さんはかなりの知将だと思います。

さてシフトですけど、基本的にセレーゾさんのラインを継承します。シーズン途中での就任で編成の自由が効かないこともさることながら、鹿島が常に鹿島であった財産が、ここに来て発揮されているような気がします。自分は鹿島のアプローチをとてもリスペクトしていますし、かくあるべしと羨ましく思います。シフトは伝統の4-2-3-1。GKは曽ヶ端。CBは昌子とファン・ソッコ。SBは右に今日は伊東が入り左は修斗。ボランチは岳が戻ってきて満男と組みます。WGは左に今日は充孝が入り、右は康。トップ下は土居。1トップは赤崎です。青木のボランチは岳の怪我のスクランブル。カイオと充孝の選択は、豊川を含め競争ポジションのようです。なのでセレーゾさんからの布陣のアジャストは大伍と伊東のチェンジくらいです。ちょっと大伍は切ない気がします。

ただ、東京にとってはカイオではなく充孝を起用されたことが誤算だったのではないかと、試合の流れを振り返ると思います。石井さんの選手選択の傾向がわからないのですけど、もしかするとプランに応じてカイオ、充孝、それに豊川を使い分けるかもしれません。テイストが異なる左ウインガーを持っていることを、今年の鹿島のストロングポイントに仕立てようと考えているような気がします。

今日の試合は、大まかに四つのパートに分けることができます。序盤の東京優勢と前半の鹿島オーガナイズ。後半の東京の逆襲と終盤のオープンファイトです。まずは東京の優勢な時間帯から。

試合は東京の流れで入ります。東京は左サイドを主戦場に捉えます。まるにボールを集め、三つのパスアングルで攻撃パターンを作ろうとします。ライン際に立つヨネへの縦パス。サンダサに直接送る長いパス。それから秀人です。序盤の東京は、ヨネが左ライン際、河野がバイタルエリアを右に流れることで、満男と岳を左右に分断できていたので、まるがアタッキングサードのサンダサへダイレクトな縦パスを入れられていました。サンダサは前線で基点になれるので、ペナルティエリアに進出する攻撃を形作れていました。

ただこれは、おそらく鹿島には織り込み済みのことだったのではないかと思います。鹿島も右サイドを主戦場にします。ガチの喧嘩四つです。東京対策というよりかは、もともと鹿島は右で作って左で仕留めるスタイルですので、必然の激熱バトルです。鹿島は康にパスを集めます。この康の使い方とポジショニングが、鹿島のオーガナイズを引き寄せます。康はまず、ライン際に高く位置取り、マッチアップするまると直接コンタクトします。鹿島が康を基点にすることは承知の上なので、まるはタイトにマークします。ただこれは、鹿島と康の罠その1です。

やがて15分を過ぎると、康は罠その2を仕掛けてきます。今度は、康はやや下がり目にポジショニングします。タイトマークの感覚のままでいるまるは、自然におびき出されます。そうです。まるの背後にスペースができます。ここに、康とクロスオーバーして伊東が襲いかかります。鹿島の狙いはここにありました。康からダイレクト、あるいは康を囮にして満男や岳から伊東にスルーが送られます。抜け出した伊東がクロスをゴール前に送るのが、鹿島の一つの形です。

ただこれも、今日の鹿島の一連のプランのひとつに過ぎません。20分を過ぎると、鹿島は追い手を増やします。右で形が作れるようになると、それまで秘せていた左をいよいよ起動します。伊東を攻撃参加させることで東京に左を意識させます。さらに東京を守勢に回させます。もとより東京は自らの意思で守勢を選ぶので、鹿島の狙いと東京の癖がシンクロした形です。これで鹿島が完全にイニシアチブを握ります。

こうなると鹿島は鹿島になります。ポゼッションを基調とした、横幅いっぱいに使う、独特のダイナミックな左右のサイドアタックで東京を網にかけます。かつて何度も苦渋を舐めさせられた、強いころの鹿島が蘇りました。このことだけで、監督交代の価値はあったんじゃないかと思います。

まず前線の二人の動きに特長があります。赤崎が先陣をきって裏を狙います。それにやや遅れて、あるいはダイアゴナルにクロスオーバーしながら土居が続きます。土居はトップ下にいますけど、トラディショナルなゲームメイカーのイメージはなく、セカンドアタッカーです。鹿島にはボールを持てて動かせる選手が中盤に3人もいますから、むしろ土居のようなシュートに絡むラストピースとしての役割がぴったりしているのだと思います。この赤崎と土居の動きで、CBに後方を意識させます。そうしてバイタルエリアにスペースを作っておくことが鹿島の狙いです。そこに康と充孝が入ってきます。左右で役割が異なります。康はどこにポジショニングしても、アタッキングサードでの基点の役割は変わりません。充孝は、カズと徳永の間のスペースを狙って縦に仕掛けます。つまり赤崎と土居に続く第三に動きを見せます。この動きはカイオには無い、充孝の個性です。

充孝がインサイドからペナルティエリアを狙うということは、言い換えると左ライン際は修斗のためのスペースとして用意することを表しています。ポゼッション率が高まり鹿島がイニシアチブを握ると、修斗が積極的にアタッキングサードに顔を出します。

仕上げは岳です。満男をアンカーに残し、岳は中盤を広範囲に動きます。時に康と絡み時に充孝にスルーを送り、また時にこぼれ球を狙ってミドルを打ち、あげく中盤から中央の赤絨毯をドリブルで華麗に舞ます。鹿島が完全にオーガナイズすると、岳の魅力てんこ盛りの夢舞台になっていきます。そして、鹿島の流れのままに岳のショーが始まります。

30分。アタッキングサードに入った付近の中央、岳がフリーで持ちます。岳はペナルティエリアにかかる辺りにいる赤崎に縦パスを入れます。この時充孝が徳永を連れてカットインしてきていてます。カズのプレスが無くなんなくポストを受けた赤崎は充孝に落とします。充孝はシュートを試みますけど、これはケアに入ったカズがクリア。左にこぼれていくボールを赤崎が追って拾い、上がっていた修斗に渡します。この時このエリアには鹿島の選手しかいません。もう一人岳もイーブンボールを追っていました。徳永は先ほどの充孝ケアで中央に来ています。右サイドは羽生がケアしていましたけど、赤崎のポストに釣られ内に寄せています。修斗は岳に渡します。サンダサが戻ってきますけど時すでに遅し。精度と威力の高いミドルシュートがある岳がターン。ゴールと権田の位置を確認する十分な時間を得て、右足を振り抜きグラウンダーのシュートを狙います。これがクリアを試みて飛び込むカズの足にあたってコースが変わりました。鹿島1-0東京。

岳がシュートを撃つ前から、一連の動きから岳のゴールが見えました。鹿島にポゼッションを明け渡す恐ろしさが滲み出るゴールです。

これを受け、ミステルが手を打ちます。羽生とヨネを左右入れ替えます。左でヨネを基点にしようとして上手くいかなかったので、まずは攻撃よりも守備を優先するという前提でしょう。さらに羽生とヨネをやや下がり加減に位置取らせます。秀人がやや前に出る三角形の中盤になります。秀人が上がるというよりも、羽生とヨネにバイタルエリアをケアさせようとしたのだと思います。羽生は康対策。ヨネに修斗を見させ、徳永を充孝に集中させる意図だと思います。

これが一応は機能して、イニシアチブを与えつつもなんとかしのぎます。前半はビハインドのまま終了。前半のプランのままではほぼ為す術が無さそうに感じられました。プラン変更を余儀なくさせられるだろうなと思っていました。

後半頭からやはりミステルが大幅に動きます。カズに代えて陸を右SBに投入します。徳永が左に回ります。モリゲが右CB。まるが左に入ります。同時にシフトも4-4-2に変更します。河野が右メイヤに入ります。2ndに入り、4-3-3や4-3-1-2と、ミステル東京的には懐古主義的なシフトを試しています。選手の組み合わせを探っているのだと思います。今日はもう一度河野を使ってみようということだと思います。ただ、昨年と違うのは、攻撃の組み立てはともかく、遼一とサンダサのポストは安定しているので、トップ下を使うならシュートを撃てる選手のほうがベターだと思います。

さらには、今日も秀人が狙われていました。アンカーの位置からボールを動かすのがミステルの3CHの基本的な形だと思いますけど、これは秀人の個性に必ずしも一致しないプランだというのは、もはや1年半やってきて明白だと思います。誤解無きようにフォローすると、秀人には抜きん出たストロングポイントとなる個性があります。それを活かすことがベストなチョイスだと思いますし、チーム全体が活性化すると信じます。

というわけで、ミステルが工夫します。まず河野のポジションです。オリジナルの4-4-2はスクエアに並びますけど、右に入った河野はあえて一人だけ高めに位置取ります。おそらく修斗対策だと思います。河野のポジショニングがミステルの宣戦布告だと思います。つまり、鹿島にポゼッションを与えないこと。そのためには鹿島の主戦場であるサイドを消すこと。左右の選択では、独力での攻撃を任じられている修斗を選びました。河野が意図的に高く位置取ることで、当然河野と陸の間にスペースができるリスクがあるのですけど、同時に修斗を閉じ込めるメリットもあります。結果的に、修斗の封じ込めます。

もう一つミステルが策を施します。ボランチを縦関係にします。ヨネをアンカー気味にバイタルエリア左右を広範囲にケアさせ、秀人を積極的に攻撃に絡ませます。秀人は、中盤から右サイドにダイアゴナルに縦進撃する動きを繰り返します。おそらく満男を右に引っ張り、バイタルエリアの一角をこじ開ける意図だと思います。

さらには、陸を投入した直接的な意図としては、やはり陸の攻撃力でしょう。1on1の守備に不安がある陸ですけど、攻勢に入ったときの躍動感のある動きは、攻撃を活性化させます。実際に、顕著にはこの三つの策で、鹿島のポゼッションを封じることに成功します。まったくサッカーとは繊細なスポーツです。さっきまで完全に鹿島が握っていたイニシアチブが、今度は東京に移ります。そして試合は第3パートに入ります。

前半だけ観ると鹿島の不調が信じられないのですけど、守勢に回った時の脆弱性が今の、てか近年の鹿島の問題なのではないかと感じました。前線のちょっとしたダイアゴナルランで、簡単に最終ラインがつられ、ギャップができます。これは、サンダサをソッコがマンマークしていたことが影響していると思いますけど、その場合の守備ラインとしてのフォローのポジショニングが十分に整理できていないのでしょう。昌子の孤軍奮闘により事なきを得ている部分も大きいと思います。なんとなくですけど、SBの強度不足が、強かった頃の鹿島と比較した課題なのかなと思います。

この状況で、ミステルが先に動きます。サンダサに代えてバーンズを投入します。鹿島を押し込めていたので、ポストプレイヤーは二枚いらないと思ったのでしょう。さらにはシューターを入れる。ようするに決めに行ったのだと思います。

ここで石井さんが初めて動きます。充孝に代えてカイオをそのまま左WGに投入します。流れを少なくともイーブンに持っていき、試合を安定させようという意図だと思います。

このカイオ投入は、いろんな解釈ができますので、好みに応じて感じてもらえると面白いと思います。ネガティブに見ると、カイオは連動性よりも独力突破を好む選手とするならば、アンチコレクティブプレイヤーと捉えることができると思います。なので、鹿島のサッカーをするためにスタートでは使わなかったとする解釈。それとは逆に、カイオはどのような状況であれ一人でもボールを持てる選手なので、引き加減になった時に長いボールをカイオに預け、状況を打開する基点と捉える解釈。いずれにしろ、鹿島はカイオ頼みに傾倒します。おそらくこの時点では、カイオで時間を作って持ち直し、あわよくば逃げ切りを視野にしていたと思います。加えて、陸が充孝に1on1で簡単に抜かれたシーンが数度あり、カイオに預ければチャンス有りとシンプルに考えたところもあると思います。

この時同時に、ミステルが動きました。河野に代えてたまを同じく右メイヤに投入します。鹿島の攻勢を止めることに一定の成果があったので、本来のメイヤであるたまを入れてバランスを整えたのでしょう。

どちらかというとコンサバティブな選択をした石井さんと、アグレッシブなミステル。この局面の判断の軍配は、ミステルに上がります。

70分。自陣左奥の権田のFKから。権田のロングフィードは直接前線の遼一へ。遼一は昌子を背負いながらフリックを流します。この時バーンズが、遼一の裏に向かってダイアゴナルに入ります。これにソッコがついていきます。ソッコはバーンズの前をとったので、バーンズをカバーしながら曽ヶ端に流そうとしたのでしょう。この判断ミスをバーンズがつきます。バーンズはボールのバウンドを見て、ソッコの背後からゴール前に抜け出します。そのまま冷静に右足ダイレクトで合わせました。鹿島1-1東京。

サンダサとバーンズ。今のところスターターを争う関係にありますけど、先にピースとして溶け込んだのはサンダサです。少し先を越された感のあったバーンズの来日初ゴールは、チーム活性化の意味でも大きな好影響があると思います。ゴールへの嗅覚がないとできない動きでしたので、ゴールゲッターとしての期待が高まります。

ある程度、あるいは大いに予想されたことですけど、試合は最終パートに入ります。東京が攻撃モードからイーブンモードに戻ります。具体的には、秀人の縦の動きが無くなりました。このため両サイドバックの攻撃参加も頻度が少なくなります。鹿島の対応力を含め、どのくらいマジックポイントが残っていたかわかりませんけど、できれば逆転できるまで攻撃モードを維持して欲しかったなと思います。前節顔を負傷した秀人ですから、必ずしもコンディションが万全ではなかったのかもしれません。でも前述した秀人の魅力の一つは、フィジカルを活かしたゴリゴリした攻撃参加ですし、実際に鹿島が対応に苦労していたので、もうひと押しできたんじゃないかと思います。

さてこうなると、必然的に鹿島が息を吹き返します。と言っても前半のオーガナイザーとしての鹿島は戻ってきません。これがカイオ故だと思います。鹿島はカイオにボールを集めます。

ところが、これは東京にとっての織り込み済みだったと思います。東京がスタートからカイオが居ることを想定したプランだったのではないかと思います。まず陸が、カイオとの1on1に挑み、ほぼ全勝します。縦を消されたカイオは内に活路を見出そうとしますけど、カズと秀人がケアします。カットインにも陸が対処し、結果カイオは無力化できていました。カイオが入ると修斗はほとんど攻撃参加しません。てか、できないんだと思います。東京が前半の充孝と修斗とのコンビに混乱した様子から、そんな風に想像しました。

もしかして、深読みすると石井さんはカイオの孤立は想定の範囲内だったのかもしれません。カイオにボールが納まることを前提とすると、よしんば止められたとしても少なくともアタッキングサードに入ることができます。そうすれば、カイオ自身あるいはフォロワーが、シュートならずもセットプレーを得る可能性もあります。

というわけかどうかわかりませんけど、石井さんが動きます。赤崎に代えてダヴィを投入します。セットプレーと言えばダヴィ。ダヴィはサイズを活かしてコンタクトを挑みますから、セットプレーの可能性が広がります。

そして、最終局面に入り、このダイナミックなドラマの〆のシーンに入ります。

81分。岳の右CK。鹿島はゴールからやや離れた中央付近に、ゴール寄りにソッコとダヴィ。さらに離れたところに修斗、昌子、カイオが並び、飛び込んで来るパターンです。東京はニアの縦にストーンが4枚。マーカーはまる、カズ、モリゲ、陸、ヨネ。岳のキックモーションと同時に、ソッコとダヴィが飛び込みます。これにまるとカズがつきます。修斗とカイオは逆にステイ。つまりこの間にスペースができます。そこが鹿島の狙いでした。昌子は一度飛び出す動きを見せてマークのモリゲを引っ張ります。モリゲは昌子の前を取ろうとします。これが昌子の罠でした。昌子は三歩前進しただけで止まります。モリゲは前に取り残されます。そこに岳がピンポイントの精度とスピードのクロスを送ります。気付いたモリゲが昌子を確認するためにボールから目を離します。この動きを利用して昌子がモリゲを振り切って前に出ます。後はクロスに合わせるだけ。鹿島2-1東京。

鹿島の工夫と技術が詰め込まれたセットプレーでした。結果的には、石井さんの打ち手が奏功した形になりました。

後半アディショナルタイム。石井さんが仕上げにかかります。康に代えて青木をそのまま右WGに投入します。シンプルに逃げ切るため、守備の安定を意図したのだと思います。

カードを使い切り、新たなパートに持ち込む余力は東京にはありませんでした。試合はこのまま終了。鹿島2-1東京。

鹿島は、石井さんとの再出発に自信をつける船出になりました。試合後の選手スタッフの喜び様を見ると、リスタートにかけていたことがよくわかりました。それにふさわしい作戦とプレーだったと思います。

東京はいろんな組み合わせを試しますけど、なかなかフィットしませんね。ただ、絶望的な前半から打って変わって、見事なまでの打開を見せたことは、今後につながっていく好材料だと思います。願わくば、押し切るところと守るところのメリハリと、それをチームとして為す判断力を身に付けられると、どんな状況でも結果を残す、地力がついてくると思います。

広島が今節も勝って2nd4連勝です。ただ、広島は追えると思います。連覇した2012年は年間8敗、2013年は9敗。単純に割ってもステージで4.5敗程度はするチームです。広島は闘いかたを変えないチームですから、選手が変わってもその傾向は大きくは変わらないでしょう。さらには、ちょっとうがった見方かもしれませんけど、昨年取り組んでいた積極的な世代交代を、今年は少し控えめにしています。浅野、野津田に完全にシフトするのではなく、より結果を重視しているとも見ることができます。ようするに2012、13シーズンからの上積みはそれほど無いと思っていいでしょう。だから、2敗はまだまだ大丈夫です。まだ2敗程度はできます。

これから暑気が厳しくなって、疲労回復が難しくなります。どこかで省エネサッカーが必要になる試合もあると思います。願わくば、先制して、試合を楽に進められるようになるといいですね。


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2 コメント

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はじめまして (おいちゃん)
2015-07-27 07:57:38
F C 東京を一番の贔屓にしつつ、男女サッカー全般の観戦を趣味にしているものです。
近年はあまり個人のブログを周回してはいなかったのですが、鹿島戦を観ることが出来ず
伝わってくる情報に腑に落ちないところもあったのでいくつか見ていたところ、運良く貴兄のブログを見つけることができました。

両チーム両監督の采配の意図や試合の流れを見事に分析されていて、非常に感銘を受けました。私が実際に観た過去の試合の記事も遡って拝見しましたが、ここ数年サッカーのことが少しは解ってきたようなつもりになっていた自己のことを恥ずかしく思うと共に、まだまだ精進せねばと奮い立ったしだいです(笑

これからも期待して楽しみにしています。それでは。
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Re:はじめまして (pochie_goya)
2015-07-27 08:29:29
おいちゃんさんへ

はじめまして(^-^)/。
ご覧いただいてありがとうございます!
お言葉、とっても嬉しいです。ありがとうございます!
乱文だし長いしわかりにくいところもあると思うのですけど、もしよかったらまたご覧ください。
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