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~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

116 DEEP PURPLE 『IN ROCK』〈'70 イギリス〉

2009年04月01日 11時48分23秒 | CD日記 '70洋楽編


1. SPEED KING
2. BLOODSUCKER
3. CHILD IN TIME
4. FLIGHT OF THE RAT
5. INTO THE FIRE
6. LIVNG WRECK
7. HARD LOVIN' WOMAN

高校時代、ツェッペリンを聴くようになり、いわゆる“ブリティッシュHR”に興味を持ちました。
当時、ある音楽誌でブリティッシュHRの特集記事を読みました。(←今もその切り抜きを持っている)その記事で、クリーム、フリー、ブラック・サバス、テン・イヤーズ・アフター、ジューダス・プリースト、アイアン・メイデンまで、いろいろなアーティストが紹介されていました。その中で、“ディープ・パープル”というバンド名が、特に目に止まりました。
それまで他の音楽誌で “ディープ・パープル”というバンド名は目についていました。しかし私の中では、詳細はわからないけど、“メンバーチェンジと、アルバム数の多いバンド”という印象がありました。
しかし、特集記事を読むと、“ツェッペリンと共に一線を張ったバンド”という事が書かれていました。そして、その記事で紹介されていた、このアルバムを買いました。
これが、私のパープルとの最初の出会いとなりました。

この作品、彼らの黄金期と言われる、第2期メンバーによる2作目。バンドとしては通算5作目。
それまでは、サイケ、プログレ・バンドであった彼らがメンバーチェンジ。Voにイアン・ギラン、ベースにロジャー・グローバーを迎え、ハード・ロック路線に変更。その初回作となります。
全体として、気迫のこもったHRアルバムになっています。このHR路線で失敗すれば、元の音楽路線に戻るという賭けに出ていたとのことで、より気合いが入っていたのでしょう。
1からグイッと引き込まれます。まさに気迫のこもったHR。間奏部では、リッチー・ブラックモアのギターと、ジョン・ロードのオルガンとの掛け合いが聴けます。もうすでに、構成の練られている“様式美HR”が完成されています。
ちなみにこの曲、英国盤仕様と、米国盤仕様ではスタートが違います。英国盤仕様では、エキセントリックなギターソロと、オルガンの静かなプレイのイントロで始まりますが、米国盤仕様はその部分がカットされ、ダンッ!と曲が始まります。日本では当時、米国盤仕様の方で発売されたとのことで、ある音楽誌の言葉を借りれば、日本のリスナーは米国盤仕様の方がなじみ深いとか(?)。まぁ、私はどちらも好きですが…。
強弱付いた展開のある10分に及ぶ3も、彼らの有名曲。ラストは鳥肌モノ。“爆発と、爆発物破片の塵が空中でゆっくり飛び散る光景”を想起させるものがあると思います。でもこの曲、パクリものだったとか。
個人的には、疾走する4も好き。これも様式美HRで、間奏ではギター、オルガンのソロ、ドラムのソロもフューチャーされています。
アルバムの音としてはバリバリ、ザラザラした感じで汚いです。ですが返って、その音質であるためにHRの気迫が伝わってきます。もしかしたら、パープルの中で一番、“ハード、かつヘヴィ・メタリック”な作品かもしれません。ですが、途中で満腹感を得てしまう感もあります。
気迫なら、この『イン・ロック』、楽曲の質なら、'72年の『マシン・ヘッド』、といったところでしょうか。

正直、買って聴いた当初は、“様式美HR”ということもわからず、「ふ~ん」という感じで、あまり良さがわかりませんでした。ストレートなHRですが、ツェッペリンと比べると、単調な気がしました。
結局、私の中でパープルの良さがわかったのは、もう少し後の事となったのです。
[CD日記 '70洋楽編 # 19]

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2 コメント

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面影 (canguru)
2009-04-02 21:39:22
スピードキングのイントロは
かつての彼らを引きずるもの
カットされた米バージョンの方が
新生にふさわしいスタートだと思います。

というか米バージョンに馴染んでましたし♪

ところでアニバーサリー・エディションは
聴かれました?
Unknown (ニッチーくん)
2009-04-02 23:40:12
>canguruさん

そう言われれば、英国盤のイントロは第1期を引きずっていますね。
新生という意味では、米国盤の方が合っているかもしれません。

最初に買ったのは、アメリカ盤。しかし後年、メンバーのサインがプリントされたプラケースのアニバーサリーエディションを買いました。確か、10年くらい前(?)かな。
ブラック・ナイトのオリジナルや、未収録曲もありますが、それ程面白い盤だとは思わないです。

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