1)MEMORY PAIN
2)I'M NOT SURE
3)THE GOOD LOVE
4) SLIPPIN' AND SLIDIN'
5)MISS ANN
6)JOHNNY B. GOODE
7)HIGHWAY 61 REVISITED
8) I LOVE EVERYBODY
9) HUSTED DOWN IN TEXAS
10) I HATE EVERYBODY
11) FAST LIFE RIDER
過去にこのブログで何回か触れましたが、1992年(この年は、訳あってしっかり覚えている)のある日の深夜に、'60年代、'70年代のロックを扱った特別番組が放送されました。
まだ多くのミュージシャンを知らない当時の私は、その番組を録画し、食い入るように見ました。(その後も、何回何回も見て楽しんだ)
そして、知り得た多くのミュージシャンの内の1人がジョニー・ウィンターでした。
その番組では、彼が旧西ドイツのTV番組『ビートクラブ』に出演した際の映像が流されました。曲はチャック・ベリーの《 JOHNNY B. GOODE 》をカバーしたもの。豪快なVoに、尖ったギターが鳴り響くもので、私は「カッコイイなぁ」と思いました。
ジョニーにチェックが入るも、なかなか作品に手が出ず。だいぶ経ってから《 JOHNNY B. GOODE 》収録の本作を買いました。
タイトル通り、ジョニーの2ndアルバムです。
“ 100万ドルのギタリスト ”と言われ、鳴り物入りデビューを果たす彼の1st『JOHNNY WINTER』(1969)は、それに反してブルーズ色の強い、シブく、悪く言えば地味なアルバムでした。この2ndでは彼の創作意識が高まったのか、ブルーズはもちろん、ロックンロール(ハード・ロックも)色が出た作品。
アナログでは2枚組で1)~3)がA面、4)~7)がB面、8)~11)がC面となる3面構成。
何でも、(簡単に言えば)出来るだけ良い音を盤に刻みたいため、溝が密にならないために、3面構成にしたのだとか。
1)はPercy Mayfield(パーシー・メイフィールド)のカバーですが、スロータイプのブルーズにアレンジ。ドスの効いたVoに、アイスピックの様な尖ったギターが聴き手に‘ 刺さってきます ’(笑)。1曲目からこのアルバムへの意気込みが伝わってきます。
続く2)はやや遠くからVoが響く幻想的薫り漂うハード・ポップス。
アナログB面にあたる4)~7)はチャック・ベリーなどのロックンロールのカバー曲が占めています。
私がお目当てだったチャックの6)は悪くはないですが、彼のライブ音源で聴く方に軍配。
ボブ・ディランの7)はスライド奏法が走っています。
ラストの11)は、兵隊の行進(?)のように勇ましく響くドラムが印象的なヘヴィな曲。ギターと共に気合いが入っています。
全体的に‘ オラオラァ~! ’というような気合いの入った作風です。
しかし反面、音質がちょっと硬質過ぎるのと、‘ オラオラァ~! ’感で押しているだけで、単純(もしくは単調)なサウンドが並んでいるだけにも聞こえます。
現在所有している輸入盤レガシー・エディションのdisc 2には、1970年のロイヤル・アルバート・ホールでのライブを収録。《 JOHNNY B. GOODE 》を含め、なかなか良い音源です。
この2ndが私の‘ 初ジョニー ’となりました。
しかし、ストレート過ぎて、当初は私の中ではそれ程当たりなミュージシャンにはなりませんでした。
とは言え、この2ndはレギュラー盤からレガシー・エディションに買い換え、ずっとライブラリーに収まっている作品(中古でLP盤も所有)です。
アナログ盤の方が少し厚みのある音質に聞こえます。
そして近年、ジョニーを再び聴き直したいと思え、少しずつ聴き進めています。
[CD日記 '60洋楽編 # 35]
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