1. IMMIGRANT SONG
2. FRIENDS
3. CELEBRATION DAY
4. SINCE I'VE BEEN LOVING YOU
5. OUT ON THE TILES
6. GALLOWS POLE
7. TANGERINE
8. THAT'S THE WAY
9. BRON-Y-AUR STOMP
10. HATS OF TO (ROY) HARPER
ツェッペリンの3rdアルバム。
さて、この作品、アナログでのA面とB面で曲想が異なっています。
A面にあたる1~5は、彼らの持ち味(?)である、ハード・ロックな曲想。
B面にあたる6~10は、アコースティック調の曲が並んでいます。
冒頭の1は、彼らの名曲で、ロバートの雄叫びが印象的なHR。この雄叫び部分は、よくテレビ番組のBGMなどで使われています。
続く2は、幻想的なエスニック調の曲。
そしてHRの3でも、心をがっちりつかみます。
4は、切ないスロー・ブルース。とても切なげにロバートが歌い上げています。
5もHRですが、全編、ジョン・ボーナムのドラムのリズムに聞き惚れます。
そして、アコースティック調のB面。
曲の後半、バンジョーも入り、盛り上がりを見せる6。明るい曲と思いきや、内容は、絞首刑を受ける囚人の歌。
7、8は、しみじみと聴かせる曲。8はちょっと幻想的な部分も。
9は、ボーナムの“ドン、ドン!”というバスドラのリズムが入る、カントリー調の曲。
10はボトルネック・ギターの入る曲ですが、何を言っているのかわからないアコースティック・ブルース。
このB面、アコースティックな曲を歌う彼らも、とても素晴らしいし、成功しています。
そこから、彼らの懐の深さも感じます。
当時の私はすでに、どのような作品か、ガイド本等で読んでいたのでわかっていましたが、「ホント、アコースティックな曲が多いなぁ」と思って聴いたものです。なので、後半は軽く聴いていたような気がします。
“ZEPのアルバムは、それぞれに強い個性がある”、と私は思うのですが、この作品は“穏やかさ”が漂っている印象もあります。
たぶん、それはアナログB面に相当する6~10に、アコースティック調の曲が並んでいるからでしょうか。
もちろんこの作品は好きです。B面では、7が大好きですね。
発売当時、特に1st、2ndでノックアウトされていた人達は、この作品を聴いて[“肩透かしをくらった”、また“ZEPは大丈夫なのか”と思った人がいた]、というようなことを本で読んだことがあります。それは十分に想像できます。
私のように、ZEPが解散してから聴いている者にとっては、この作品は1つの通過点として聴けますが、当時、“最新アルバム”として聴いている人は、先がわからない訳ですから、この作品に対する思いはいろいろあったことでしょう。
もし、私がその立場だったら、「このままZEPはトーンダウンしていくのでは?」不安を覚たことでしょう。
幸い、彼らはトーンダウンすることなく、次作『Ⅳ』[←CD日記 '70洋楽編 # 7参照]で、名曲を数々生み出していくことになるのです。
[CD日記 '70洋楽編 # 13]
伝わるエネルギーやインパクトは違いますね。
ここで出てくるのがガイド本
便利だけど良し悪しも
結局は自分の耳で聞いて最終判断ですね。
このサードはバラエティに富んだ
彼らの音楽性の幅を
垣間見ることができますね。
>結局は自分の耳で聞いて最終判断ですね。
確かにその通りです。ガイド本でオススメでも、自分にはイマイチだったり、またその逆があったりもします。
あくまでも、ガイド本は参考資料ってところでしょうか。
この作品のアナログジャケも、面白いみたいですね。