ふわふわ 漂っていました
にぎわう街の人の間をすり抜けたり
夕暮れを見上げたり
咲き始めた花が開くのを待ったり
ふわふわ 漂っていました
自分がどんな生きものか
知らないままに
ふわふわ 漂っていました
そのときに見たこの世の色は
ただもう沁みいるように
美しいものでした
にぎわう街の人の間をすり抜けたり
夕暮れを見上げたり
咲き始めた花が開くのを待ったり
ふわふわ 漂っていました
自分がどんな生きものか
知らないままに
ふわふわ 漂っていました
そのときに見たこの世の色は
ただもう沁みいるように
美しいものでした