春の月は言いました
夢でみた景色は
幻ではありません
どうしたの
忘れたふりをするなんて
扉にはめた硝子の色も
扉のむこうの絨毯の模様も
知っているでしょう
湖を風がわたる波も
季節ごとに咲く花も
あなたは知っているのに
出発の鐘の音が
そろそろ聞こえてきたでしょう
あなたを待つ場所が
あなたを待つ明日が
おかえりなさいと言いたくて
待っています
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