夜空をみあげて歩いていたら
金木犀の甘いかおりがした
ついさっき通りすぎたとき
ほんのすこし空気が温かくて
なにかしらと思った家があったが
金木犀が咲いていたのはその垣根の上だった
すれ違うこどもがなんども深呼吸して
甘い香りを詰めこんでおうちに帰ろうとしている
金木犀の夜なのだ
みあげたら星がひとつ光っているが
この場所だけでいうならば
金木犀にはかなわないのだ
金木犀の甘いかおりがした
ついさっき通りすぎたとき
ほんのすこし空気が温かくて
なにかしらと思った家があったが
金木犀が咲いていたのはその垣根の上だった
すれ違うこどもがなんども深呼吸して
甘い香りを詰めこんでおうちに帰ろうとしている
金木犀の夜なのだ
みあげたら星がひとつ光っているが
この場所だけでいうならば
金木犀にはかなわないのだ