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第3四半期の中国GDPは前年比+6.9%、2009年以来の低成長 (ロイター)

2015年10月19日 | 中国バッタ屋経済の終焉
第3四半期の中国GDPは前年比+6.9%、2009年以来の低成長
ロイター 2015年 10月 19日 13:06 JST
 
[北京 19日 ロイター]
 中国国家統計局が発表した第3・四半期国内総生産(GDP)伸び率は前年比6.9%で、第2・四半期の7%から鈍化した。予想の6.8%は上回ったが、世界的な金融危機以来の低成長となり、一段の冷え込みを避けるために追加刺激策を講じるよう当局への圧力が強まりそうだ。

 第3・四半期の中国GDP伸び率は、前期比では1.8%となった。予想は1.7%。第2・四半期の伸び率は1.8%に改定された。
 前年比のGDP伸び率6.9%は、6.2%だった2009年第1・四半期以来の低水準。ただアナリストは、中国経済が今後急激に悪化することはなく、むしろ成長ペースが徐々に鈍化すると予想する。

 オックスフォード・エコノミクスのルイス・クジス氏は「不動産と輸出に起因する下方圧力が、GDP伸び率を6.9%に押し下げた」との見方を示したうえで「中国経済は2016年に一段と減速する。われわれは、段階的な金融・財政措置の導入を予想している」と述べた。

 中国の経済統計の正確性をめぐっては、市場で懐疑的な見方が根強くあり、実際の成長率は統計を大幅に下回っている、との声も一部に聞かれる。ただ、中国の当局者は、統計の水増し疑惑を否定している。


 固定資産投資、鉱工業生産が予想以上に鈍化
 
 1─9月の中国の固定資産投資は、前年比10.3%増で、予想の10.8%増に届かなかった。1─8月の10.9%増から減速した。
 9月の鉱工業生産は、前年同月比5.7%増となり、8月の6.1%増から鈍化した。市場が予想していた6.0%増も下回った。
  一方、9月の小売売上高は、前年同月比で10.9%の増加となり、アナリスト予想、および8月実績の10.8%増を上回った。

 ノース・スクエア・ブルー・オークの中国政策リサーチャー、オリバー・バロン氏は「単月のFAI(固定資産投資)と鉱工業生産が予想よりかなり低調な数字だったことを踏まえると、GDPが予想を上回ったことは驚き」とし「小売売上高が全体を下支えしている」と述べた。


 強い政策期待

15日に公表された直近のロイター調査によると、中国人民銀行(中央銀行)は今年末までに、政策金利を25ベーシスポイント(bp)、預金準備率を50bpそれぞれ引き下げる、と予想されている。
また同調査では、2015年第4・四半期の中国の経済成長率は6.8%、16年第1・四半期は6.7%に鈍化するとの予想だった。


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