有作未庵  烏兎怱怱 有作憂さ話 

有作(うさ)=煩悩の生ずること。
憂さ話=つらさや苦しさを語ってなぐさめ合うこと。
月日の経つのは早いですね。

勘違いと言えば

2013年09月14日 05時12分10秒 | モブログ
妹が長男くんの担任の先生の話をしてくれたんだけど、ある日「あまり怒らないであげてください。」と言われたんだと。

長男くんは、上の子にありがちなおっとりしたとこがある。
そしてちょっぴり引っ込み思案だったりする。
そのちょっとオドオドした様子を見ての子育てアドバイス?だったらしい。
それでいて、姿勢を注意した際、きょとんとして直そうとしないのは、普段家庭で怒られ過ぎて麻痺してるのかも?と言ったそうな。
怒られ過ぎて麻痺してたら、オドオドしないだろー。
でも先生はその矛盾に気が付かない。

先生は長男くんが足を組んでいるのを直そうと「Sくん、足。」と声かけをしたそうな。
妹は「何を叱られてるのか分かってないと思います。」と長男くんをフォローした。
先生はその意味を分からなかった。

足が何?
長男くんはきょとんとする。
何を指摘されたのか、自分で気付く事も大事だろう。
でもまだ社会的スキルがとても低い小学校低学年なんだから、気付くとこまで導いてやるのが筋だろう。
でも先生は自分が分かってるから相手にも伝わると思い込んでるんだな。
この手の思い込みはけっこう頻発してるんだけど、人ってそれに気付きにくい。

妹は同じような事で割りと細かくこどもに指導を入れている。
例えば「お母さん、しょうゆ。」と言ったら「お母さんは醤油ではありません。きちんと「お母さん、醤油取って」と言いなさい。」といった具合。

足、と言われて足をどうするべきなのかってとこに思い至るのも大事だけど、Sくんは足ではないよ、って事だ。
きちんと「Sくん、足を組むのはやめましょう。」と伝える事も大事だよね。

先生は本読みの宿題忘れでも勘違いをした。

本読みしましたのチェックが記入されていなかったので、やらなかったのかとたずねたら、「やった」と言う。
やったのにチェックは無い。どういう事か?
先生は言った「お母さん、本読みを聴いてハンコを押してあげてください。」
妹はこの事に関してはこどもに自分で気付いて欲しいと考えていたのだそうだ。
どういう事かというと、長男くんは本読みの際、読んだらそこで気が済んでしまうのだ。
弟が本読みの後、ハンコを押してもらっているのを見ていても、自分はハンコをもらわなかった事に気が付かないのだそうな。
「ああ、そうだったんですね。なら私も、お母さんに「ハンコを押して」って言えばお母さんだって押してくれるよって声かけができます。」

ん?それってまるで妹がハンコを押すのを拒否ってたみたいですが?
ガミガミ屋のくせにこどもを突っぱねるひどい母親扱いしてると取られてもおかしくないのが分かんないんだなー。
人って悪意を持ってわざとやってるんじゃないと、自分の事は良い人って思い込みがあるからね。

それにしても、どうも微妙にピントのずれた先生だったらしい。
ま、悪い人ではないんだけどね。

私は次男坊の担任と話してて、「小さくて体力無いんですよね。」って言ったら、「小さくても体力のある子は居ます!」って叱られた事がある。

あのー、私、小さい子はみんな体力が無いなんて言ってませんよー?
体格と体力は比例する論を展開したわけじゃないし。
とっさに言い返せなくて、悔しかったな。

あの先生には私の言う事は全部言い訳に聞こえてたようだった。
そりゃまあ言い訳かもしれないけど、世の中のこともが全部、あんたの考える理論や規格では収まりきらないんだよー!だ。

最高学年をあれで締め括らなければならなかったのは残念だった。
生徒全員を好きになれとは言わない。
どんな人にだって相性はある。
でも、生徒全員に気を配る義務はあると思うぞ。
まああれこれ世話を掛けて手間は取らせたけど、心を掛けてもらってた気はしない。
あの手の教師にとっては学校は教育の場ってくくりなのかな?

でも、最後の日のあの先生の態度は私のこだわり粘着型自閉脳は一生忘れられないだろう。

幼い頃の一年と年をとってからの一年って違う気がする。

どんどん成長してるこどもの一年間の区切りって、あっという間のようであり、濃密だ。
こどもの頃の一年は長かったのに、大人になると短く感じる人は少なくない。
その長い一年を仕切られるんだから、小学校の担任ってけっこう影響力あると思う。
その認識が薄い教師って多いかもしれない。

生徒は勘違いと思い込みの型に入れて押し出されるトコロテン扱いだったりする。

うちの次男坊はこれまた勘違いと思い込みとウッカリがやたらと多い。
困ったもんだ。

甥っ子達が素敵な先生に恵まれて単に知識を得るだけでなく心を育んで、温かい思い出の詰まった小学校生活を送れますように。

そして、不器用ながら育児を頑張ってる妹よ、勘違い教師に母心を疑われるような事を言われてもめげるな。

近くて遠いところからこっそりエールを送る私なのである。

2 コメント

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もしかしたら (花猫)
2013-09-15 08:42:12
先生のお父さんがお母さんに「おい!あれと言ったらアレだろう!!!」みたいなコミュニケーションの取り方をしてたのかな?
阿吽の呼吸は小学生にはキツイです、先生。
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 (有作未)
2013-09-17 04:18:20
察しのいい子なら分かるんだろうけど、長男くんは母親も認める鈍さなのね。
何度も姿勢を指導されてるのに、懲りないし。
でもこの先生の矛盾は教師として少しばかり問題有りだと思う。
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