高く頑丈に積まれた石積みの下を潜るようにある
高架な本殿に続く燈道
城壁のように高く頑強に積まれた壁石
なだらかな曲線を描いた二枚の石で組まれた輪石
一枚の琉球石灰岩を曲線に加工して組み合わせている
正方形の石を布積みで積んだ橋脚部
チャーギ山の頂部付近にある末吉宮
所在地 / 沖縄県那覇市首里末吉町 1丁目
架橋 / 1456年だが、戦後復元
石工 / 不明
長さ / ?m 幅 / 4.5m
拱矢 / 0.6m 径間 / 1.8m
環厚 / 25㎝ 単一アーチ
末吉宮は首里城北の末吉の丘陵にあり、
尚 泰久王の時代に天界寺の住持であった鶴翁 ( かくおう ) 和尚が
熊野権現を歓請したのが末吉宮だといわれている。
官社であった琉球八社の一つで、
神仏混合、本地垂迹の信仰のあり方の伝来を示している。
本殿は三間社流れ造りで、前面に向拝 ( こうはい ) があり、
向拝の前方にはアーチ型の石橋が架けられ、
切り石を積み上げて造られた燈道につながっている。
沖縄戦によってこれらの遺構は壊されたが、
現在燈道と社殿が復元されている。
燈道に続く参道として長い石畳道があり、
周辺には拝所が数ヵ所存在する。
そんな末吉宮の高い石積みの下を潜るように設置されているのが
燈道橋である。
壁石は首里城の城壁のように高く、そして頑丈に造られている。
アーチを形成する輪石は一枚の琉球石灰岩を巧みに削り、
見事なまでに曲線を描いており、
それを支える橋脚は、正方形に加工された布積みでキレイに組まれている。
末吉宮燈道橋へのアクセス
末吉宮燈道橋へは、沖縄のモノレール 「 ゆいレール 」 の市立病院前駅で下車し、
末吉公園の中を通って坂道を左に登って行き、ヘアピンを過ぎてから
左に入って行く道の入り口に 「 史跡・末吉宮 」 という石碑が建っている。
そこから歩いて200mほどでお宮に行き着く。
ちなみに所要時間は末吉宮まで片道約15分くらい。
駐車は、末吉公園内に駐車場が完備されている。