作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 あの日から十九年が経った 】

2014-01-17 16:58:36 | 02 華麗な生活

いろんな体験談が語られる。だが活断層が走った場所に居て、
揺れた時間が一時間超という激震を身に受けた者はそうは多くない。

この一時間というのは、決してオーバーな表現ではなく、早くから神戸大の
研究者が発表している事実だ。

六千四百名強にのぼる犠牲者が出たが、そのうちの五百名がボクの旧住所を
中心に半径五百メーターの輪の中の住人だった。
この数は、直ぐそばにあった酒屋のお兄ちゃんから聞いた。
酒屋のお兄ちゃんは、直ちに自転車に飛び乗って客先の安否を尋ねて回った。
木造の家は規模の大小を問わず全滅だったと悲痛な顔で語った。
この円の中はすべてが、カレの客先だった。
幸いなことに、このエリアからの大きな火災は発生していない。
また神戸は海に直面していながら、あの地震で津波の被害は皆無だった。

活断層は淡路島に北部を発して北東東に伸びていた。
津波があったとしても不思議ではない。
神戸市民はまだ幸せな方だった。

津波の被害の大きさを想うとき、東北での被災者の悲哀を想う。



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