今日はモノを書く調子が悪い。お天気の方はご機嫌なのに、
どうやら早速栄養失調が出たのであろうか。
ところで、今日書いた「身辺雑記」のブログに付けたビアデッケは
ボクが生涯忘れ得ぬ田舎町のものだと気が付いた。
今を去る44年も前の1968年に、ボクはミュンヘン近郊ながら、
当時は二度も電車を乗り換えて行く、寒村と言ってよいほどの
田舎にある、ドイツ語学校へ会社から派遣されたのだった。
その田舎の町か村か、直訳したら「いのしし村」になるところ。
わざと、村人の全員がドイツ語以外は喋れない、そんな村にある
学校へ入れられたのだった。
ちゃんとビアデッケの中に、「いのしし」が画かれている。
ボクはまだ32歳。いや、すでに32歳だったというべきか。
世界の各国から集まってきた生徒たちの、殆どが20歳から22歳
ぐらいの若者だった。
そんな中に入って、2ヶ月間実年齢が全くバレなかったのは、
ボクが余程、精神年齢が幼かった故であろうか。
ガールフレンドなら大勢できた。
フランス人、イタリア人、カナダ人などの彼女たちは、
それぞれ、どんな人生を送ったのだろうか。
車両一台だけの電車が着いたところが終点の「いのしし村」で、
駅前たって、土の道路で草も生えている。
ホテルどころか、店らしきものも何も無いし、バス停らしきものも無い。
タクシーだって見かけない。
ドイツ語は、自慢じゃないが、聾唖者に近い。
いや、英語だって怪しいものだった。
こうして見直してみたら、懐かしい想い出が詰まっているビアデッケが
たくさんある。
中にビールじゃなく、ジンやウイスキーの会社のものも混じっているが、
ご愛嬌とお許しの程を。
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