現在の消費市場で「アラフォー」が重要なキイを握って
いるらしい。アラフォーとは、アラウンド・フォーティの略で、
要は40歳を挟んだ世代の女性のことを指しての新語。
たくさんある女性雑誌も、それぞれの世代層別に支持が
あるんだという。
その伝でいけば、多くの読者の要請で小説に復活する
青山かおりは、もう少しでアラフォーに達するところまで
きている。
再登場する出だしの部分はもう書いた。
住吉川の清流を眺め、せせらぎに耳をやすませながら、
中・高と一緒だった六人組で、西岸の道を下ってきて、
いままさに住吉川に架けられた橋を渡るところである。
向かうのは、石阪春生の絵で飾られたレストラン。
青山かおりが、仲間の五人に注意を与えているところ。
「ねぇ、みんないい。ここは神戸の文化人の集うお店だから、
いつものような、男漁りの話で盛り上らないでね」
「何よかおりったら、それじゃまるで私たちが、いつでも
男狂いに耽っているみたいじゃないの」
「あれっ、その通りじゃなかったの」
「そりゃ、かおりは終着駅に到達して、もうメロメロだから、
他の男なんて、目にも入らないんでしょうけどさ」
こんな具合で、お話が続いていく『青山かおりの華麗な生活』
ご期待ください。
パパゲーノ
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