長く日大法学部の教授であり、いまは朝日大学の大学院教授
を兼ねる、阿部竹松氏はボクの中・高を通じての友人である。
その阿部教授が、有難いことだがモノカキとして世に出たボクを
誉め称えてくれて、四月の高校同期の例会に、わざわざ東京から
駆けつけてくれ、見事な書をくれた。家宝ものである。
阿部教授は自らも、こちらは物凄い研究の末の名著を出版し、
その一冊がボクにも贈られてきた。
『アメリカ憲法』という900ページにも及ぶその著作を見て、
ボクはたじろいだが、はしがきを読み、そのまま本文に入って、
これは面白いとトリコになった。
ボクは日本史の他に、中国とヨーロッパの歴史なら、多少は
齧っているが、アメリカとなると全く知らない。
書名こそ憲法ではあるが、この書は同時にアメリカ建国の歴史
でもあり、建国に至るまでのヨーロッパ各国からの移民、その実
は棄民の実態から説き起こしているし、ある程度の果実が実る
とみるや、イギリスがお得意の「かっぱらい」に出てくるあたりを
流麗な文章で綴らていて、まだ緒についたばかりだが、当分は
楽しめそうである。
こんな素晴らしい学友が、ボクにはいるのであり、ボクはつくづく
友人に恵まれた人間だと神に感謝の思いでいっぱいである。
パパゲーノ
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