終了15分前の計測が132-78だった。
それを計ってくれたナースが、その辺りに
待機していてくれたから助かった。
瞬間目の前にレースカーテンが降りてきて、
何も見えなくなった、と同時に、みぞおちの
部分に痛みが走った。
やばい! 血圧が急降下した合図である。
目が合ったナースが飛んできて、いつでも
注入できるように、ぶら下げてある
生理食塩水の留め金をはずして
100mlを入れた。
それから血圧を測った。
この順番を間違えると、患者の状態は
一気に悪化する。賢いナースでよかった。
「血圧だいぶ下がりました」
「どれぐらいに?」
「90です」
ウソを言っちゃイケナイ。
こちとらベテランだ。60台じゃないのか。
様子を見ていた技師が飛んできて、
透析打ち切りの処置に入ってくれた。
残り10分ぐらい、緊急時にはやめて
しまってもOKなのだ。
念のためコンクライトという濃い
ナトリウムの液を注射した段階で、
普段の状態に戻った。
原因はたぶん空腹であったから。
正午に始まる透析に備えて、昼食に
カステラ2枚でタクシーに飛び乗ったから、
あと10分を持ちこたえる体力を欠いていた。
透析って結構難儀な病気なんです。
パパゲーノ
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