作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 ウイーンの街の真ん中にアイーダがあった(いつも珈琲があった4話) 】

2014-03-11 17:21:43 | 03 いつも珈琲があった

ボクは商社に22年間勤めた後、独立して35年目を迎えている。
いつの間にか自分の会社の方が倍半にも成ったのに驚いている。

ウイーンは音楽と森の都として、辞令を貰ったら多くに羨まれたが、
2年間で92回も東欧に出張していた激務だったから、商社マン時代
にはウイーンの優雅な生活を満喫するには至らなかった。

ウイーンに長期滞在して、オペラやオペレッタを楽しんだのは、むしろ
自分の会社が軌道に乗ってから後のことだ。

東欧ではなく、ウイーンでの仕事がまるで無かったわけではない。

その限られたオーストリー独自の仕事の中に、ある時アイダ・エンジニア
の技術者が出張して来られた。何よりも街のど真ん中にあるシュテファン
大寺院のすぐ傍にあるカフェが気に入られた。

そのカフェの名を「アイーダ」と言った。「アイーダ」は「アイダ」に通ずる。
もっともボクは、その「アイーダ」にも、その時の一回だけで後は行った事
もなく終わった。


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