Powder Blue Sky

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Saving the Children (児童労働報告)

2006-12-23 22:02:24 | 学習メモ (English Learning Notes)
溜まってしまったビデオの中から、12月12日、ABCニュースの
Closer Lookをdictateすることにしました。
このリポートは、イギリスBBCと共同で、アフリカ,コンゴ共和国における、
児童労働の実態を取材したものです。

Charles Gibson、リード部分

We are going to take a closer look. Tonight is
the plight of vulnerable exploited very young children
trapped in the world of child labor.
今日のクローサー・ルックは児童労働という世界から抜けられない、
弱い立場で搾取され続ける、苦境にある子供達のリポートです。

Almost 250 million children have been put to work around the world,
many in hazardous conditions. Hundreds of these children spend
one grueling day after another at the mine of African nation of Congo,
digging for scraps of metal that could end up something you buy.
現在、2億5千万人の子供たちが、多くは危険な状況の中で、
強制労働に就いています。アフリカ、コンゴ共和国では何百人もの子供たちが
毎日、ひどい状況で働いています。彼らが掘り出す金属の欠片は
あなたが買う品物の中で使われているかも、しれません。

ABC reporter David Right

In this corner of Congo, childhood is a foreign concept.
(3人の少年が写し出される)
コンゴのこの地区では、子供時代、という言葉とは無縁の生活をしている。

These boys are the breadwinners for their family.
Fifteen years old, Sedrick, and twins, Koba and Deku, just eight.
この子たちは、一家の稼ぎ手だ。15歳のセドリック。
そして、双子の弟たちは、わずか8歳。
(名前のスペルは、聞こえたままの当て字です。)

Every morning, school children with head one way, but not them.
Their morning commute with two-hour hike to the Luwasi mine,
heavy work, especially for Deku.
毎朝、子供たちが学校へ行く中、彼らは2時間かけてルワシ鉱山へ
出かける。重労働だ。特にデクにとっては。

He told the BBC reporter he'd like to go to school
as they do on TV, but his father can't afford school fees.
彼はBBC記者に、こう話す。
自分も学校に行きたい。
テレビで見たことのある学校へ。
でも父親には学費を払う余裕がない。

These boys are not alone.
こういう子供たちは沢山いる。

- Orla Guerin reports -
(オーラ・ギャリン記者は、BBCの女性記者。夏に南レバノンの
戦闘地域から、戦場リポートをしてた人だ!素晴らしい記者です。)

This one mine alone there are close to 800 children hard of work.
They can be as young as five to six years old.
There are no safety standard.
No one has protective equipment.
The children are working with bare hands and bare feet.
この鉱山だけで、800人近い子供達が重労働に就いている。
5歳から6歳の子さえいる。
安全基準も、防護服もない。裸足、素手で働いている。

And further, if big money being made from all this,
it's not going to those here who are doing the digging.
ここが大きな利益を生んでも、その恩恵を
ここで採掘している、この子達は受けられない。

The minerals found in this mine like wind up in your house.
Copper, cobalt used in fridges, TVs,
and batteries for mobile phones.
この鉱山で見つかった鉱石は、家庭の中の冷蔵庫、テレビ
ケイタイの電池などに利用されている。

(8歳のデクくんは、汚れて手の中の鉱石を見せて)
If there's less than one kilo, he says, he won't get paid a lot.
『1キロ以下だと、あまりお金がもらえないんだ』と言う。

Sedrick's day ends up in the toxic lake
washing cobalt with his bare feet in the filthy water.
セドリックの一日の終わりの仕事、それは、とても不潔な池で
素足でコバルトを洗うこと、なのだ。

The mine's new owner, Metrix Ltd. would not talk on camera.
The company officials told BBC, they do not condone child labor.
鉱山を所有する会社の担当幹部は、カメラの前で話そうとしない。
が、児童労働を許すことは、しない、と述べている。

The day's wage:
Handful of food and a little cash.
For twins, not enough for evening meal.
その日の賃金は:
わずかな食べ物と、わずかなお金。双子たちは充分な夕飯さえ買えない。

Shortly after the BBC profile these children,
a Belgian charity stepped in.
They offered 250 child miners opportunities to go to school.
この子供達の報告を見た、あるベルギーの慈善団体が救済に乗り出した。
鉱山で働く250人分の学費提供があったのだ。

Sedrick hopes to be a mechanic
and the twins want to be pastors.
Now they have that chance.
セドリックは機械工になりたい、と語り
双子たちは牧師になりたい、と語った。
そうなるチャンスを、彼らは得たのだ。

But for thousand of others, it's still hard labor
with not much reward, six days a week.
For them, childhood is still just something they see on TV.
しかし、まだ何千人もの子供達が、週6日、わずかな報酬で
重労働に就いている。彼らにとって、子供時代とは
いまだにテレビの中で見るもの、なのだ。


今日の単語:
grueling :へとへとに疲れさせる 
pastor : 牧師
condone : 黙認する、大目に見る



以前にも、インドのレンガ作り、絨毯作りに従事させられる子供たちについての
レポートをTimeか、Newsweekで読んだことがあります。
slave laborとなっている子供達の数は、アジア太平洋地域が一番多い、
と報告されていました。その他、アフリカの民族、部族対立の中で
強制的に兵士として働かされる子供達も多数いる、と。

そこで、ネットで少し、調べてみました。



児童労働に関する、2004年ILO調べ

働く子どもの数が最も多い地域はアジア太平洋で、世界全体の6割を占めます。
働く子どものほとんどが途上国に住んで いますが、
先進国で働く子どももいます。大半の子ども(約7割)が
第一次産業に従事しています。

児童労働の最大の原因は貧困ですが、経済・社会不安、差別、
伝統的な文化慣行など、関連する要因は多岐にわたります。
需要側の要因には、法の 執行力のなさ、
安く柔軟な労働力を求める企業姿勢などが含まれます。

世界全体で、2億4600万人が児童労働に従事しているということは、
実に6人に1人の子どもが学校にも行けずに働かされているということである。
このうち3分の2に当たる1億8000万人は、債務・強制労働、売春やポルノ製作、
武力紛争への徴兵(子ども兵士)といった最悪の形態の児童労働に従事している。

地域別に見ると、5~14歳の働く子ども(すべてが児童労働ではない)の数は、
人口の多いインドと中国が位置するアジア太平洋地域で
約1億3000万人(約19%)に上るが、
割合としては、約30%に当たる5000万人が働くサハラ以南アフリカが、
最も高くなっている。また、児童労働の大半は開発途上国で見られるが、
先進国でも10~14歳の子どもの2%、移行経済諸国では
4%が働いているという推計もある。




2世代位前の日本も、農家など子供達は大切な労働力として考えられていた、
と聞いています。このABCニュースで伝えられた子供達と違い
危険で有害な仕事に、就かされていた訳ではありませんが、
家庭で子守や水汲み、お風呂焚き、など逞しく働いていた、と。

こういうニュースを、小学校の授業で見せると良いと思うのですけどね。
もちろん、そういう授業している学校もあるでしょうけど
アニメやDSに夢中になっている日本の子供たちを見ると
何か違うなあ、と感じます。本当に満たされている姿ではないなあ、と。
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