Powder Blue Sky

興味を惹かれること様々。心ときめくこと様々。マイペースで残す雑記ブログ。

A Mighty Heart

2007-07-01 23:18:06 | 学習メモ (English Learning Notes)
Newsweek 6月25日号は、 Woman on a Missionとして、アンジェリーナ・ジョリーが表紙を飾っています。彼女の、女優として、国連難民高等弁務官事務所の親善大使として、養子を含む4児の母として、の生き方を、8ページに渡って紹介しているのですが、その中で興味を引かれたのは、彼女の最新作『A Mighty Heart』。

2002年、ウオール・ストリート・ジャーナル誌記者だったダニエル・パール氏が、パキスタン、カラチで取材中に誘拐、殺害されたのは、ショッキングな画像とともに、記憶に残っていますが、その妻、マリアンヌを主人公にした映画なのだそうです。

Four months after 9/11, Pearl, a reporter for The Wall Street Journal, was in Karachi, Pakistan, with Mariane, who was five months pregnant with their first child.

He was working on a story about a possible Karachi connection to 'shoe-bomber ' Richard C. Reid when on Jan. 23, 2002, he was kidnapped by Qaeda members.

After releasing a series of increasingly disturbing photos of pearl in captivity, they beheaded him on a videotape that would be leaked to the media and broadcast to the world.

The film is based on the best-selling book of these events, written by Mariane and former NEWSWEEK editor Sarah Crichton,

ジョリーがマリアンヌを演じ、W.S.J.編集者達、パキスタン対テロ対策専門家、FBI係官達が、複雑に絡み合ったテロリストのネットワークを解き明かして行く、というストーリーなのだそうですが、同時にこの映画は、マリアンヌの決意、つまり夫を殺害したイスラム教徒への報復を求めたり、呪ったりすることは決してしない、という彼女の決意、を描いた映画でもあるそうです。

記事の中で、マリアンヌ・パールは次のように述べています。
To me, it's a story about Danny being held by extremely intolerant people. And yet we, in that house in pakistan--Christian, Hindu, Jew, Buddhist, Muslim--came together to find him. It's as if two visions of the world were fighting each other.
私にとって、この映画は、極端に狭量で、異宗教を許せない、そんな人々に捕らわれた夫ダニーを描いた映画なのです。パキスタンのあの家には、当時、キリスト教徒、ヒンズー教徒、ユダヤ教徒、仏教徒、イスラム教徒・・・あらゆる人たちが来て、一緒に彼を探してくれたのです。まるで、全く違うふたつの光景を見ているようでした。

Terrorism is a psychological weapon. It stops you from claiming the world as you own. It stops you from relating to other people. it creates fear and hatred. The only way to fight terrorists, as a citizen, is to deny them those emotions. Deny them fear, and they lose.
テロリズムは精神面にダメージを与える武器なのです。自分の世界観、価値観を主張しにくくさせ、他の人との交わりにブレーキをかけ、恐怖と憎しみを生み出します。普通の市民としてテロリストと戦う道は、ただ一つ。恐怖、憎悪といった気持ちを持たないこと。彼らを恐れなければ、彼らの負けです。

I'm not saying this because I'm a nice person. It's not forgiveness that motivates me. Terrorists expect retaliation. The one thing they're not expecting is my happiness. That's true revenge. And when I see Adam (her son) and I see how happy he is, I think, ' I'm winning.'
私が気持ちの優しい人間だから、こう言っている訳ではないのですよ。私をこうさせているのは、私が寛大で、テロリスト達を許しているから、ではないのです。テロリストたちは、報復を待っているのです。私が幸福になるだろう、などと決して考えていないでしょう。それこそが、私が幸せそうにしていること、こそが、本当の仕返しだ、と思うのです。幸せそうにしている息子を見ていると、『私が勝っているわ』と感じるのです。

A.ジョリーより、マリアンヌ・パールという女性の生き方のほうが、多いに興味を引きます。ところで、A.ジョリーがジョン・ヴォイドの娘だってこと、初めて知りました。遅れていますねー。ここのところ、映画から遠ざかっていますからねー。良い映画を観て、魂を揺さぶられたいものです。

『ハケンの品格』記事でも英語の勉強

2007-02-06 23:31:36 | 学習メモ (English Learning Notes)
連続テレビドラマは、めったに見ないのですが
ハケンの品格というドラマ、毎水曜日が待ち遠しいほど
ハマって見ております。

有り得ないような設定で、劇画チックなストーリーなのに
それぞれのキャラクターの、仕事に対するポリシーや
生きる姿勢が、台詞の中に盛り込まれていて面白い。
笑い放しです。

辛口のテレビ番組批評をするデイリー・ヨミウリの
Wm. Penn氏が絶賛してましたので、転載しておきます。

Wm. Penn Daily Yomiuri Jan. 20, 2007

Every overworked, under-appreciated office lady in the land
should tune to Haken no Hinkaku (Wednesdays, 10 p.m., NTV network)
for some vicarious vindication.
Haven't seen a series this satisfying in a long time.
It manages to both light comedy and scathing social comment.
超過労働、過小評価の待遇を受けているOL達、ハケンの品格を見るべし。
主人公の経験を自分のことにように感じ、スッキリするだろう。
こんなに楽しめるシリーズは久しぶり。
軽いタッチのコメディであり、痛烈な社会風刺メッセージでもある。

Ryoko Shinohara is excellent as Haruko Omae,
a supertalented haken shain (temp agency worker)
who sets her own conditions and takes no nonsense from anyone.
Haken no Hinkaku is thought - provoking stress relief for a nation
caught up in the current employment mess
where many now find they have to accept low wages, no security,
bonus or benefits just to get a job.
篠原涼子演じる大前春子は、労働条件を自分で設定し、
無意味な要求は一切受け付けない、スーパー派遣社員。
仕事を得るためには、低賃金、保障無し、ボーナス、諸手当なし、
といった条件を受け入れざるを得ない、混乱状況の中にある
現在の労働者たちにとってはストレス発散のドラマと言える。

Omae's answer to the conundrum is to be independent, highly skilled
and versatile. In Episode 1, we found out she is a whiz at computers,
can operate a forklift and makes a perfect cup of tea.
大前が考えた、この難局を乗り切るための手段は、会社に頼らず、
多方面に渡る知識、資格、高いスキルを身に付けること。
1話で私達視聴者は、彼女が、コンピューターの達人であり、
フォークリフトを操作でき、完璧に美味しいお茶をいれることが出来る
派遣社員であることを知った。

She carries out her assignment ultraefficiently,
but invests no passion in her job, accepts no overtime
and doesn't buy into the corporate vision or team spirit.
Her real passion is flamenco dancing.
彼女は与えられた任務を、ビックリする程、能率良く仕上げるが
仕事への愛着は全くなく、残業は決してせず、
協力精神やチーム・スピリットといった考えは持たない。
彼女の真の情熱は、フラメンコに注がれている。

Shinohara enjoys a good supporting cast.
We see Omae through the adoring eyes of her temp agency coworker
Miyuki (Ai Kato), a young woman who fits the haken stereotype
-- young, inexperienced and rather irresponsible.
Hokkaido actor Yo Oizumi is good as the seishain ( full-time employee )
section head who contemptuously addresses Haruko as "Omae"
( a condescending form of "you").
篠原はぴったりの脇役を得ている。
大前は、派遣社員の同僚、みゆきの憧れの眼差しを通して語られる。
みゆきは若くて未熟、かなり無責任という派遣社員のステレオ・タイプ。
北海道出身の俳優、大泉洋は正社員の主任役で、同様にはまり役。
春子を失礼にも、『おまえ』と呼ぶのだ。

She simply uses her surname to put him in his place.
"Omae," she shoots back while referring to him with a more polite,
but equally condescending, term "seishain-san".
The script for episode one was full of sharply crafted dialogue like this.
彼女は、それを正すのに、『大前です!正社員さん』とやり返す。
このように、台詞は実に鋭く、練りに練った会話で満ちている。

Even Kotaro Koizumi, who plays Haruko's superior
in the new marketing department, is good
considering his role requires him to do little more than
look convincingly incompetent.
The scene in which Haruko pulls him up out of a bus seat
by his necktie so it could be offered to a little old lady
is a classic.
春子のマーケティング部上司を演じる小泉孝太郎でさえ、よく演じている。
仕事面での能力には欠ける役割だが、
それ以上の、何かを持ち合わせていることを求められる役であるので。
老女にバスの席を譲らせるために、春子が彼のネクタイを引っ張って
退かせたシーンは、それが表れる、最高の出来であった。


批評はこんな風にべた褒め。
会社は労働力を切り売りする場、と割り切っている大前さんと
会社は泣いて笑って、一緒に生きる場、と考える東海林主任との
バトルが相当面白く、鋭いです。

舞台となっている商社は、日本的企業風土が色濃く残る、家族的雰囲気の職場。
経営合理化の影響で、欧米の企業風土(効率優先)へと変化しつつある。
この企業文化の衝突、せめぎ合いがベースにある訳です。

『会社なんて信じない。信じられるのは、自分のスキルだけ』とする大前さん。
『会社はホーム、社員は家族。派遣は赤の他人。』とする東海林さん。
3話で危機を救ってもらった東海林さんは、
急速に大前さんへ気持ちが傾いていってるんですが、
今後も二人のバトルから目が離せませんね~。
『納得行かねーよ』と嘆く東海林主任は、かなり可愛い!!


今日の単語:
vicarious (1級)他人の経験を通じて、自分のことのように感じられる
       (1級受験の時、憶えた単語。意味すっかり忘れてた)  
scathing (1級)痛烈な、容赦ない、厳しい
       (時々、出会う語なのに、その都度、辞書を引いてしまう)   
conundrum (1級)難問、謎、扱いにくい物
        (これは、コラムのタイトルだったからしっかり憶えてた)
contemptuous (準1級) 軽蔑を示す、軽蔑的な
condescending (準1級)相手を見下すような、いばった・謙遜した
       (この2語もよく出会います)  

Saving the Children (児童労働報告)

2006-12-23 22:02:24 | 学習メモ (English Learning Notes)
溜まってしまったビデオの中から、12月12日、ABCニュースの
Closer Lookをdictateすることにしました。
このリポートは、イギリスBBCと共同で、アフリカ,コンゴ共和国における、
児童労働の実態を取材したものです。

Charles Gibson、リード部分

We are going to take a closer look. Tonight is
the plight of vulnerable exploited very young children
trapped in the world of child labor.
今日のクローサー・ルックは児童労働という世界から抜けられない、
弱い立場で搾取され続ける、苦境にある子供達のリポートです。

Almost 250 million children have been put to work around the world,
many in hazardous conditions. Hundreds of these children spend
one grueling day after another at the mine of African nation of Congo,
digging for scraps of metal that could end up something you buy.
現在、2億5千万人の子供たちが、多くは危険な状況の中で、
強制労働に就いています。アフリカ、コンゴ共和国では何百人もの子供たちが
毎日、ひどい状況で働いています。彼らが掘り出す金属の欠片は
あなたが買う品物の中で使われているかも、しれません。

ABC reporter David Right

In this corner of Congo, childhood is a foreign concept.
(3人の少年が写し出される)
コンゴのこの地区では、子供時代、という言葉とは無縁の生活をしている。

These boys are the breadwinners for their family.
Fifteen years old, Sedrick, and twins, Koba and Deku, just eight.
この子たちは、一家の稼ぎ手だ。15歳のセドリック。
そして、双子の弟たちは、わずか8歳。
(名前のスペルは、聞こえたままの当て字です。)

Every morning, school children with head one way, but not them.
Their morning commute with two-hour hike to the Luwasi mine,
heavy work, especially for Deku.
毎朝、子供たちが学校へ行く中、彼らは2時間かけてルワシ鉱山へ
出かける。重労働だ。特にデクにとっては。

He told the BBC reporter he'd like to go to school
as they do on TV, but his father can't afford school fees.
彼はBBC記者に、こう話す。
自分も学校に行きたい。
テレビで見たことのある学校へ。
でも父親には学費を払う余裕がない。

These boys are not alone.
こういう子供たちは沢山いる。

- Orla Guerin reports -
(オーラ・ギャリン記者は、BBCの女性記者。夏に南レバノンの
戦闘地域から、戦場リポートをしてた人だ!素晴らしい記者です。)

This one mine alone there are close to 800 children hard of work.
They can be as young as five to six years old.
There are no safety standard.
No one has protective equipment.
The children are working with bare hands and bare feet.
この鉱山だけで、800人近い子供達が重労働に就いている。
5歳から6歳の子さえいる。
安全基準も、防護服もない。裸足、素手で働いている。

And further, if big money being made from all this,
it's not going to those here who are doing the digging.
ここが大きな利益を生んでも、その恩恵を
ここで採掘している、この子達は受けられない。

The minerals found in this mine like wind up in your house.
Copper, cobalt used in fridges, TVs,
and batteries for mobile phones.
この鉱山で見つかった鉱石は、家庭の中の冷蔵庫、テレビ
ケイタイの電池などに利用されている。

(8歳のデクくんは、汚れて手の中の鉱石を見せて)
If there's less than one kilo, he says, he won't get paid a lot.
『1キロ以下だと、あまりお金がもらえないんだ』と言う。

Sedrick's day ends up in the toxic lake
washing cobalt with his bare feet in the filthy water.
セドリックの一日の終わりの仕事、それは、とても不潔な池で
素足でコバルトを洗うこと、なのだ。

The mine's new owner, Metrix Ltd. would not talk on camera.
The company officials told BBC, they do not condone child labor.
鉱山を所有する会社の担当幹部は、カメラの前で話そうとしない。
が、児童労働を許すことは、しない、と述べている。

The day's wage:
Handful of food and a little cash.
For twins, not enough for evening meal.
その日の賃金は:
わずかな食べ物と、わずかなお金。双子たちは充分な夕飯さえ買えない。

Shortly after the BBC profile these children,
a Belgian charity stepped in.
They offered 250 child miners opportunities to go to school.
この子供達の報告を見た、あるベルギーの慈善団体が救済に乗り出した。
鉱山で働く250人分の学費提供があったのだ。

Sedrick hopes to be a mechanic
and the twins want to be pastors.
Now they have that chance.
セドリックは機械工になりたい、と語り
双子たちは牧師になりたい、と語った。
そうなるチャンスを、彼らは得たのだ。

But for thousand of others, it's still hard labor
with not much reward, six days a week.
For them, childhood is still just something they see on TV.
しかし、まだ何千人もの子供達が、週6日、わずかな報酬で
重労働に就いている。彼らにとって、子供時代とは
いまだにテレビの中で見るもの、なのだ。


今日の単語:
grueling :へとへとに疲れさせる 
pastor : 牧師
condone : 黙認する、大目に見る



以前にも、インドのレンガ作り、絨毯作りに従事させられる子供たちについての
レポートをTimeか、Newsweekで読んだことがあります。
slave laborとなっている子供達の数は、アジア太平洋地域が一番多い、
と報告されていました。その他、アフリカの民族、部族対立の中で
強制的に兵士として働かされる子供達も多数いる、と。

そこで、ネットで少し、調べてみました。



児童労働に関する、2004年ILO調べ

働く子どもの数が最も多い地域はアジア太平洋で、世界全体の6割を占めます。
働く子どものほとんどが途上国に住んで いますが、
先進国で働く子どももいます。大半の子ども(約7割)が
第一次産業に従事しています。

児童労働の最大の原因は貧困ですが、経済・社会不安、差別、
伝統的な文化慣行など、関連する要因は多岐にわたります。
需要側の要因には、法の 執行力のなさ、
安く柔軟な労働力を求める企業姿勢などが含まれます。

世界全体で、2億4600万人が児童労働に従事しているということは、
実に6人に1人の子どもが学校にも行けずに働かされているということである。
このうち3分の2に当たる1億8000万人は、債務・強制労働、売春やポルノ製作、
武力紛争への徴兵(子ども兵士)といった最悪の形態の児童労働に従事している。

地域別に見ると、5~14歳の働く子ども(すべてが児童労働ではない)の数は、
人口の多いインドと中国が位置するアジア太平洋地域で
約1億3000万人(約19%)に上るが、
割合としては、約30%に当たる5000万人が働くサハラ以南アフリカが、
最も高くなっている。また、児童労働の大半は開発途上国で見られるが、
先進国でも10~14歳の子どもの2%、移行経済諸国では
4%が働いているという推計もある。




2世代位前の日本も、農家など子供達は大切な労働力として考えられていた、
と聞いています。このABCニュースで伝えられた子供達と違い
危険で有害な仕事に、就かされていた訳ではありませんが、
家庭で子守や水汲み、お風呂焚き、など逞しく働いていた、と。

こういうニュースを、小学校の授業で見せると良いと思うのですけどね。
もちろん、そういう授業している学校もあるでしょうけど
アニメやDSに夢中になっている日本の子供たちを見ると
何か違うなあ、と感じます。本当に満たされている姿ではないなあ、と。

The OBAMA Factor

2006-12-17 19:16:42 | 学習メモ (English Learning Notes)
期末で忙しく、ニュースビデオが溜まるばかり。
少し前のABCニュースですが、アメリカ民主党の大統領候補者の
名前が気に入って、このニュースを聞き取りました。

Barack Obama(バラックではなく、バラク・オバマ)氏。

Charles Gibson氏、リード部分
The 2008 presidential race hasn't truely begun yet.
And already, there are major changes in the political landscape.
2008年の大統領選挙が、まだ始まったという訳ではありませんが
政界の様相が大きく変化しつつあります。

For sometime now, many have thought Hilary Clinton to be
a prohibitive favorite for the democratic nomination.
ヒラリー・クリントン氏が民主党側は有力視されてきましたが

Then came the prospect of Barack Obama candidacy,
a prospect that seemed ever more likely
when the Illinois senator traveled to New Hampshire this weekend.
バラク・オバマ氏の台頭です。
イリノイ州選出の上院議員がニューハンプシャーに先週現れ
注目度がさらに上がりました。


オバマ氏はESPNのTVコマーシャルに出演したり
スタッフ、資金集め、支持集めを始めようとしている一方
クリントン氏は来月、立候補を表明する予定らしい。
『来年の初めまでは、考えていません。』
と述べるヒラリー・クリントン氏。
クリントン氏は黒人層に強いので有利、ということだったのですが
黒人のオバマ氏が出てくると、話は大きく変わってしまう、そうです。

対照的な二人を次のように表わしていました。

The two are study in contrast.
She is familiar. He is new.
She is experienced. He has excitement.
She is battle scarred. He is untested.
よく知られているクリントン氏、新人のオバマ氏
経験豊富なクリントン氏、人を惹きつけるオバマ氏
打たれ強いクリントン氏、未知数のオバマ氏

He's untested with so much unknown
though, he insists, he's not worried about any skeleton in his closet.
未知数、と言われていますが、彼は隠すものは何も無い、と言います。

"One of the things I'm pretty confident about is that
when people know me, they conclude, not that I'm perfect,
but that I'm in these things for them"
『私が自信があるのは、皆さんに分かってもらえば、
私が完璧な人間でないにしても、人のために尽くす人間であることは
分かってもらえる、ということですね。』

どちらが民主党の候補になろうと、女性、あるいは黒人の
大統領候補を、現実に見ることになるのかもしれません。

prohibitive : 対抗心を挫くほど優勢な
study : 具体例
battle scarred :打たれ強い
skeleton in the closet :出た!イディオム!他人に知られたくない
             家庭の秘密、内輪の恥

リトビネンコ事件とチェルシー?

2006-12-10 20:37:39 | 学習メモ (English Learning Notes)
12月11日付けTIME誌の、リトビネンコ氏変死事件に関する記事で
フットボールクラブ、チェルシーの名前が出てきて、ちょっとビックリ。

ロンドン在住のロシア人エリートの中に、チェルシーの所有者である
Roman Abramovich氏が含まれているため、でした。

記事によると、ロンドン住民の31%は外国籍で、その中には
アメリカの銀行家、香港の中国人、アラブの首長など
超リッチな億万長者達が含まれているそうです。
リトビネンコ事件をきっかけに、イギリスでは
ロンドンが『テムズ川沿いのモスクワ』と化してしまったのでは、
と言われ始めているらしい。情報部員、あるいは旧ソ連の石油を当てた
富裕層が多く住んでいるのがその理由。

11月23日のリトビネンコ氏死亡のニュース、臨終間際のプーチン非難の文が
友人によって読み上げられた後、『ロンドングラード』が
論議の的になっているそうで、これは、テムズ川沿いの、
リッチな人々が住む区域の呼び名。


『ロシア政府は関与を否定したが、元ロシア首相、ガイダル氏(Yegor Gaidar)が
アイルランドで謎の症状で倒れて入院。事が複雑になった。
ガイダル氏はプーチン批判派。

ガイダル氏は放射能検査で陰性だったが、リトビネンコ氏の妻、
及びイタリア人防衛アナリスト、スカラメッラ氏からは陽性反応が出ている。

ロンドンはロシア人有力者に事欠かない。
Roman Abramovich氏は、イギリス第2のお金持ちで、石油で財を築いた。
2003年にフットボールの強豪チェルシーを買い取り、
金に物を言わせてトッププレーヤーを買い漁ったため、
他のクラブ監督が不満を洩らすくらいだ。

ロシア元大統領、ボリス・エリツィンの友人で、車、石油などで
財を成したボリス・ベレゾフスキー(Boris Berezovsky)氏は
エリツィンの後継者として、プーチンを据えるのに尽力した人物。
しかし今は、プーチンの敵。なぜならプーチンがリトビネンコ氏を雇って
彼の暗殺を命じたこと、そしてモスクワのアパートを爆破させて
プーチン自身の選挙戦を有利にしたこと、こうしたことを
リトビネンコ氏が暴露、告発したからだ。』


この後記事は、裕福なロシア人達の生活ぶりを紹介し
なぜロンドンがロシア富裕層に人気の居住地なのか、を述べています。

アメリカと違って、所得を英国に持ち込まない限り、税金を課さない、
他のヨーロッパ諸国と比べてビジネスを始める公的手続きが簡単、
などの理由の他、安全で、文化的で、子供の教育に持って来いの場所だからで
しかもモスクワからは、飛行機でたった4時間の距離だから、
これらが主な理由らしい。

『リトビネンコ事件がロシア政府批判派たちに、冷や水を浴びせはしたけれど
ロンドン在住の元気なロシア人亡命者達は、あまり心配はしていないようだ。
ロシア新聞、Trudの特派員、がロシア人たちの言葉を紹介している。
「誰もここまで(ロシア)政府が追いかけて来るまい、と思っている。」
そうかもしれないが、それでも、彼らの中には
スシには気をつけた方がよい、と考える人達もいるだろう。』

ということで記事が締め括られています。


今日の単語:
ghoulish ぞっとするような、残虐趣味の
make one's killing in :to make a lot of money in a short time
go-go : エネルギッシュな、活発な
heavyweight :重要人物、有力者
slosh :バシャバシャはねかえす、強く打つ
Londongrad : ロンドンの富裕ロシア人居住地区(造語)


今日(12/10) Guardian誌の続報

Tomorrow Scotland Yard detectives will meet Andrei Lugovoi,
one of two Russian businessmen who met Litvinenko
at London's Millennium Hotel shortly
before he fell fatally ill on 1 November.
ロンドン警視庁の捜査官は、11月1日リトビネンコ氏が重篤状態に
陥る前に、ミレニアムホテルで彼と会ったルボゴイ氏と面談する予定。

Lugovoi has denied any involvement in the poisoning.
Yesterday, traces of polonium-210 were found in a flat in Hamburg,
Germany belonging to another business associate of Lugovoi,
Dmitry Kovtun, who was also at the Millennium Hotel meeting.
Dozens of German federal police sealed off an apartment block
in the Altona district of the city to allow a search.
ルボゴイ氏は関与を全否定。
昨日、別の実業家でルボゴイ氏の友人である、ドイツ人ドミトリ・コフツン氏の
ハンブルグのアパートからポロニウム210の痕跡が見つかった。コフツン氏も
ミレニアムホテルで同席していた。ドイツ連邦警察はこのアパートのある
アルトナ地区を捜査のために封鎖。

The two businessmen met Litvinenko on several previous occasions.
Staff at the hotel, which is now considered to be
the main location of interest to investigators,
are currently undergoing checks for polonium poisoning.
二人の実業家はリトビネンコ氏と、以前数回会合を持っている。現在、捜査の
最重要拠点となったこのホテルでは、従業員たちが、ポロニウム汚染の検査を
受けている。

Last week, Kovtun was also reported to be suffering
from polonium poisoning, and even slipping in and out of a coma.
But Lugovoi has said he doubts his friend is in a critical condition.
先週コフツン氏もポロニウム被害で、意識混濁状態と伝えられている。
しかしルボゴイ氏は、その報道を疑っている。

Litvinenko Investigation

2006-12-06 01:11:49 | 学習メモ (English Learning Notes)
今朝のBBCニュース(12月4日分)はリトビネンコ氏変死事件の続報を
次のように伝えていました。いつものことながら、
特派員報告など、自然な話言葉なので、文法的なところは無視して
聞こえた通り、dictateしました。

(アンカー、リード部分)

British police officers arrived in Moscow to proceed
with their investigation into the death of
Alexander Litvinenko, a former Russian spy
but the inquiry is causing tension between Moscow and London,
according to the Russian Foreign Minister, Sergei Rabrov.
イギリスの刑事達がモスクワに到着しました。元スパイ、リトビネンコ氏が
放射能物質で死亡した事件を調べるためです。しかし、捜査のため
モスクワとロンドンの関係が悪化していると、ロシア、ラブロフ外相が
語りました。


(モスクワから特派員報告ーーin particularが口癖のようだ)

Mr. Rabrov said today he has made an open accusation
that relation between Britain and Russia has already been damaged
by the Litvinenko affair.
ラブロフ外相は、イギリスとロシアの関係はすでにリトビネンコ事件で
悪化した、と批判しました。

And in particular, he accuses British officials are
deliberately whipping up a campaign against Russia, and of course,
all that just before British police flew out here.
イギリス当局が、意図的に反ロシアキャンペーンを張っていると言います。
イギリス刑事達がモスクワに出発する前の発言です。

This evening, British detectives arriving on Russian soil
unprecedented step and, in Moscow, they have many leads to follow.
イギリス刑事がロシアに到着するという前例のない事態です。
モスクワでは様々な手がかりを追わねばなりません。

In particular, this key witness, Andrei Lugovoi, former KGB agent
who met Mr. Litvinenko in London
on the day it's believed he was poisoned.
特に重要な証人、アンドレ・ルゴボイは、元KGBスパイで
ロンドンでリトビネンコ氏が毒を盛られた、とされる日にあった人物です。

He came to the U.K. on 25th of October.
Both his British Airways plane, and Shelaton Park Hotel
he stayed at are tested positive for polonium 210(two-ten).
彼がイギリスにやって来たのが、10月25日。その時使ったBA機からも
シェラトンパークホテルからも、ポロニウム210が検出されました。

He returned to the U.K. on the 31st. His Britishi Airways aircraft
tested positive and at Millennium Hotel where he met Mr. Litvinenko.
He flew out on the 3rd of November. That British Airways plane
tested positive. He denies being involved and says he's setup.
イギリスには31日にまたやって来ました。その時使ったBA機も陽性反応。
リトビネンコ氏と会ったミレニアムホテルでも検出しました。
しかし、本人は事件との関与を否定します。でっち上げだ、と言います。

ルゴボイ氏談:
"I called my lawyers on the next day and called
British Embassy in Moscow on my own initiative
and I met officials there. I want to be as open as possible
with British government to stop any speculation.
『まず弁護士に電話し、次の日にはモスクワのイギリス大使館に連絡して
自分から面会に行きました。様々な憶測を止めるためなら
イギリス政府に出来る限り、包み隠さず話をしたい、と思います。』

《この部分、ロシア人通訳の英語で、とても聞き辛い》

Now one of the developments tonight.
The British Embassy here in Moscow has confirmed that
it's to be tested for radiation, and saying
this is a precaution measure focusing in particular on one room,
and what we do know, Mr. Lugovoi made statement out embassy here
in Moscow less than two weeks ago.
4日夜、もうひとつ動きがありました。モスクワのイギリス大使館は
大使館でも、放射能の検査を行うことを確認。慎重を期すためで、特に
ひとつの部屋を集中的に調べる、と言います。分かっていることは、
ルボゴイ氏が2週間たらず前、イギリス大使館で声明を出したのでした。


NHKのニュースでは、せっかくイギリスから行った捜査官たちも
ルボゴイ氏が検査入院とかで会えるかどうかは不透明だ、と伝えていました。
検査入院、というのは、どこの国でも使う手なのですね。
イギリス、リード内務相は、捜査範囲を広げて行く意向を示す一方、
ラブロフ、ロシア外相は、煽るべきではない、対英関係に影響が出る、
と問題の広がりをけん制していました。
国家間の問題となりつつあるようです。


今日の単語:
deliberately whipping up :意図的に刺激する
unprecedented :先例のない(強調する語として頻出)
tested positive : 陽性と出る (AIDSなどのニュースでも)
leads : 手がかり
setup : わな、仕組まれた計画、でっち上げ

ABC: 航空機からも放射性物質検出

2006-12-01 08:49:32 | 学習メモ (English Learning Notes)
ABC News Nov.30
日々新しい展開をみせるこの事件、ABCの短いニュースをdictation.

There's a startling twist in the radiation poisoning death
of the former Russian spy, Alexander Litvinenko.
Traces of radiation have been found on two British Airways jets
that flew between London and Moscow.
Tests on the third jet are pending.
放射性毒物で暗殺された元スパイ、リトヴィネンコ氏の事件に、
驚くべき展開です。ロンドンーモスクワ間に就航している
British Airwaysの2機から、放射性物質が見つかりました。
3機目のテストは、これからです。

The airline says they will try to contact all of the 33,000 people
who flew on these planes this month but it says that
risk to public health is low.
今月利用した乗客、33,000人に連絡する、と会社側は言っていますが、
リスクは小さい、と言っています。

今日の単語:
twist : (情勢などの)急変、意外な進展
     (映画You Got Mailで、初めてこの意味を知ったのですが、
     ニュースではよく、この意味で使われている。)

Poisoned ex-spy "Hunted down"

2006-11-27 17:01:16 | 学習メモ (English Learning Notes)
こんなことが現実社会で起きてたとは、信じられないような話です。
元KGBの一員だったAlexander Litvinenko氏の死因は
ポロニウムという放射線物質と判明し、ロシア情報機関の関与が
ますます囁かれています。

リトビネンコ氏がスシ・バーで会った人物が、その時の様子を
語った、との記事がありました。

The Times
Nov.27
Sushi bar informant fears he may have been contaminated
Richard Owen, Rome
自らの放射能汚染を恐れる、スシバーの情報提供者

Mario Scaramella, the Italian self-styled defence consultant
who was with Alexander Litvinenko when he ate at a London sushi bar,
fears that he too may have been poisoned by radiation
and wants to visit London for medical tests.
Mr Scaramella, who is in hiding, said yesterday that
he was not seeking police protection. But he added that
he believed he was a potential target.
自称防衛コンサルタントのマリオ・スカラメッラ氏は、自分も放射能に
汚染されたのでは、と恐れ、医療診断をロンドンで受けたい、としている。
警察の保護を求めていなかったスカラメッラ氏は、自らの居場所を隠しながら
自分も命を狙われている、と付け加えた。

He told Corriere della Sera that Mr Litvinenko had been killed
because he “knew too much”, and those such as himself
who had “secret knowledge” were also in danger.
He added that he had no doubt that the Kremlin was
behind the death of Mr Litvinenko.
イタリアのCorriere della Sera誌に、リトビネンコ氏は、あまりに多くを
知り過ぎていたため、抹殺された、と語り、自分自身も極秘事項を
知っているので危険だ、と述べた。また、必ずロシア政府が関与している、
と付け加えた。

He said that at the sushi bar he had shown Mr Litvinenko
a list of people that the FSB, the KGB’s successor,
was targeting, including Mr Litvinenko.
彼は、スシバーで、リトビネンコ氏にFSB (旧KGB)が標的としている
人名簿を見せた、と述べた。その中にリトビネンコ氏自身も
含まれていた。

Others on the list included Boris Berezovsky, the Russian oligarch,
Paolo Guzzanti, an Italian senator who headed the Mitrokhin Commission,
an official parliamentary investigation into KGB activity in Italy
during the Cold War, and Mr Scaramella.
リストには、プーチンの政敵ベレゾフスキー氏、冷戦中のKGBの活動を、
イタリアで捜査中のMitrokhin委員会、委員長を務めるパオロ・グザンテ氏
そしてスカラメッラ氏などが含まれていた。

Mr Scaramella also claimed that Moscow had tried to kill him before,
by using Camorra (Naples Mafia) hitmen, and that he had helped
to foil an attempt on the life of Mr Guzzanti by Ukrainian agents,
who smuggled grenades into Italy in bibles but were arrested.
スカラメッラ氏は、ロシア政府は以前、ナポリマフィアを使って
スカラメッラ氏殺害を試みた、と主張。また手榴弾をこっそり持ち込んで
グザンテ氏抹殺を狙ったウクライナ諜報員の企てを、未然に防ぐ
手助けをした、とも述べた。ウクライナ諜報員は手榴弾を聖書の中に
隠していたが、逮捕された。

Mr Scaramella said that he had questioned former KGB agents,
including Mr Litvinenko, on behalf of the Mitrokhin Commission.
He insisted that he was not involved in Mr Litvinenko’s murder,
even though he was with the Russian at the restaurant.
スカラメッラ氏は、以前リトビネンコ氏を含む元KGB職員に、
Mitrokhin委員会を代表して、質問をしたことがある、と話し
自分はリトビネンコ氏とスシバーで一緒だったが、この事件には
関与していない、と述べた。


元KGB、現FSBの闇は本当に深くて恐ろしい。小説を地で行くような事件です。
数年前、ウクライナの大統領候補が、『毒』を盛られて、
顔が別人のようになった事件が記憶に残っています。
先月は女性ジャーナリスト、ポリトコフスカヤさん射殺事件が起りました。
ロシアのイメージ、私の中では大分悪化ました。
大きな影響力を持っている国だから、尚のこと恐ろしい。

ex-Russian spy poisoned in London

2006-11-23 09:48:03 | 学習メモ (English Learning Notes)
BBCは、連日、元ロシア連邦保安局中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏、
暗殺未遂事件を伝えていますが、日を追うごとに謎が深まっているようです。

The mystery surrounding poisoning former Russian agent
Alexander Litvinenko deepened tonight.

The doctor said they don't know what he was poisoned with
and might never find out.

Doctor:
We have done a series of investigations here
and based on his presentation and some of the laboratory test
that have come through, it is possible that he may not have been
poisoned with thallium, although we can't completely exclude this,
because of timing of his presentation at our hospital.

We are exploring other possibility of another avenues
but it is also quite possible that we may never find ultimate cause.

presentation: 症状、という意味で使われている模様
avenue: 手段、方法、(=a possible way of achieving something)

一方、ロイター伝は:
Reuters:
Britain put its crack antiterrorism police unit
on the case of a for Russian spy who was fighting for his life
on Monday after being poisoned in what his friends called
a Kremlin assassination plot.

crack: (a) having a lot of skill

Russia dismisses as "pure nonsense" suggestions
it had ordered the murderof former agent Alexander Litvinenko, 41,
an outspoken critic of President Vladimir Putin.

年齢がBBCと食い違っている?

Litvinenko checked into a hospital at the biginning of the month
after failing ill and was moved to another hospital
when his condition worsened.

Toxicology reports now show he was poisoned by thallium,
a chemical weapon that can cause a slow, painful death
over the course of weeks or months, even with treatment.

Pictures released of him Monday showed him
strapped to medical equipment in hospital, wan and bald.
Hair loss is one of thallium's effects.

wan: looking pale, weak, or tired

The hospital said Litvinenko's condition had deteriorated
slightly overnight and he had been transferred to intensive care.
Doctors say he has only a fifty-fifty chance of surviving.

BBCの略歴によると、このリトビネンコ氏は、謎の多い、闇の世界の
人物のようです。

BBC:
『1998年、当時働いていた連邦保安局、内部調査部の自分を含めた同僚4人が、
保安局から暗殺計画のターゲットとなっている、と記者会見で訴えましたが、
この会見に覆面で臨んだシュワ-リン大佐が、この記者会見自体が、
ベレゾフスキー氏(プーチンの政敵で亡命中)の指示で、
リトビネンコ氏が仕組んだものだった、と暴露しました。

連邦保安局にいたリトビネンコ氏が、拘束者を殴ったり
証拠を捏造していた疑いが生じました。裁判では無罪となり、その後
ロンドンへ亡命します。チェチェンの元幹部、ザカーエフ氏と親しくなり
チェチェンのテロリストの犯行とされた、住宅爆破事件は連邦保安局の
仕業だったとする本を書いています。

2003年、モスクワで議員が殺害されていた際も、クレムリンによる
政治的抹殺である、と非難しましたが、後にライバル議員による
嘱託殺人であることが判明しました。この時もベレゾフスキー氏が
背後にいた、と見られます。ロシア政権を常に非難していますが
1995年のTVキャスター殺害事件など、様々な事件で関与が噂されています。』

ブルース・パーティントンの設計図

2006-11-18 23:00:44 | 学習メモ (English Learning Notes)
またまた、ホームズです。
今週は、政府の機密書類、ブルース・パーティントン
潜水艦設計図の盗難事件でした。

完全版はなんと、ホームズの歌声から始まったので驚きました。
NHK版は結構、カットされていたのでしょうか?
それとも、自分が記憶してないだけなのでしょうか?

退屈まぎれに歌うホームズ、苛立っているホームズ、
ハドソンさんの用意した食事を、興味なさそうに蓋を取ってみるホームズ、
爪をかむホームズ、(失礼ながら、これが可愛い)
こんなシーン、今までに見た覚えがないのです。

相変わらずの早口、相変わらず歌うようなリズムの台詞、
目まぐるしい動きと、高笑い!に翻弄されるのでした。

遺体発見現場で、ひらめいた時の、興奮したような表情とハネた台詞!
It's unique! Perfectly! と叫ぶのですが、ホームズ氏こそユニークなんです。

大物スパイの家に不法侵入して、窓から、あの素敵なマフラーを
列車の屋根に投げ落としてしまいました。もったいないな~。

この時、ブルーに光る窓を背に、ホームズ、ワトスンの
二人の黒いシルエットが映るのですが、窓ガラスの模様や
シャンデリアなどが浮かび上がって、美しいシーンでした。

手がかりとなる新聞を見つけたのは、ワトスンなのに
そのワトスンに、散らかった新聞を集めて、拾って持って来い、
なんて言っている。勝手に、さっさと先に行ってしまう。これもホームズ。
愛すべきキャラクターなのです。

今日の単語:
It's a real ~ = すごい霧だな。(~が聞き取れない。。)
impetuous = せっかちな
traitor = 裏切り者、(売国奴と訳されていた)
morose = 口数の少ない
Watson, Mrs. Husson, good evening! =ワトスン、ハドスンさん、行くよ!
cab =以前吹き替えで見ていた時、『馬車屋!』と叫んでいて、英語では
何と言うのだろう、と思っていた。タクシーだけでなく、辻馬車を指すのですね。
というより、辻馬車から転じて、タクシーをcabと呼ぶようになったのか。
逆ですね、きっと。
burglar-proof safe and windows = 盗難よけ装置のある事務所金庫
single-minded= 誠実な
chivalrous=女性に優しい
absurd, impossible, preposterous=バカげていて、不可能な
preposterousは、映画 Philadelphiaで初めて出合った語。
duplicate=合鍵、複製のことだけど、合鍵もこう言うのだ。知ってよかった。
culprit =犯人
He is your man. = 彼が犯人だ。
window shutter=鎧戸。映像でよく見るけど、こう呼ぶのだ。
We are bound to go.=(住居不法侵入を)やるのだ!
I know you ~ at last.=そう来ると思った(~が聞き取れず)
martyrs of our own country = 祖国の犠牲
Your own safety is at stake = 命に関わる
he has never his face held up again=彼はずっとうなだれていた
reparation=償い
Write my dictation.=言うとおりに書いて(こう言うのね)

ドラマの最後は、兄マイクロフトの台詞でした。
I shall thank both of you gentlemen.
Be my guests. Come along Sherlock.

松坂投手、入札額は60億円!

2006-11-18 23:00:23 | 学習メモ (English Learning Notes)
Knock your Sox off
が見出しでして、knock your socks off(=すごくワクワクさせる)
を、捩ったものでした。

How much is it worth to the Boston Red Sox to regain
the World Series title they won in 2004,
after nearly a century of waiting?
2004年に獲得したワールド・チャンピオンの座、奪還のため
Boston Red Soxが支払う代金は?

When a piece of the puzzle can be Seibu Lions right-hander
Daisuke Matsuzaka, the figure is an astounding $51.1million,
the Red Sox's winning bid for the Seibu Lions right -hander
announced jointly Wednesday by Seibu and Major Leagu Baseball.
欠けているパズルの一片が右腕の松坂なら、その額はなんと
5千100万ドルになる、と西武、レッドソックス両チームが同時に発表しました。

The Red Sox now have 30 days to strike a deal with Matsuzaka,
or he will return to Lions and the bid money refunded.
交渉権を得たレッドソックスは、契約までにこぎつけるまで
30日の期日が与えられるそうで、不成立なら入札金は返還されてしまう。

Under the posting system, a Japanese not elegible for free agency
can be put up for bidding by his club.
Only the winning bid is announced, and only that team can
negotiate with the player.
ポスティング・システムなる制度に則っているんですね。
野球のこと、よく知りませんが、フリーエイジェント制とは違って、
所属球団が松阪投手の入札手配をして、最高値で入札したチームとのみ
球団が交渉権を持つらしい。選手って、商品と同じなのですね。
球団の所有物、という感じ。

’99年に横浜高校が優勝した時は、大騒ぎでした。
ベイスターズも優勝するし、横浜勢が大活躍の年でした。懐かしい~。
松坂投手、アメリカにステージを移して、さらに活躍してください。

今日の単語:
hefty / whopping /mind-boggling / astounding =ビックリするほど高額な
strike a deal/crack a deal/cut a deal=取引が成立する

Schools on Suicide Watch

2006-11-13 19:01:07 | 学習メモ (English Learning Notes)
文部科学大臣宛てに、いじめ自殺を予告する手紙が届き
大きな騒ぎとなりました。

Schoolteachers, principals and board of education staff members
in Toshima Ward, Tokyo, have been on alert
at 31 primary and middle schools since Saturday morning
to prevent the possible suicide of a student.
自殺を食い止めようと、豊島区の31の小中学校が週末、厳戒態勢を採った。

The unidentified student, thought to be from one of the schools,
threatened to commit suicide the same day
in a written letter sent to Education, Science and Technology
Minister Bunmei Ibuki. The student cited bulling as the cause.
伊吹文部科学大臣宛の手紙には、自殺する理由を、いじめによるもの、
と書いてあった。

In response, principals and teachers at the 31 schools
stood on alert early Saturday morning, and the ward's education board,
which had members stay overnight, sent staff to check every school.
これに対応して、校長、教師たちは警戒態勢をとり、教育委員会は
徹夜態勢で、各学校に職員を送り込んだ。

In the letters, the student did not give his or her name
or his or her school. Since the postmark on the envelope is
thought to be the kanji "to", authorities have determined
the letter could have been sent from Toshima Ward.
手紙には、名前、学校名が記されておらず、消印の『豊』の字から、
おそらく豊島区から投函された、と考えての処置だった。

unidentified :差出人不明の
the authorities : 当局 (行政担当機関、毎日、目にする語ですが
文脈の中で、相当する日本語が決まる、面倒な語だと思う)

この問題を、11日夜のテレビ討論番組(?)で取り上げていて
たまたま見始めた時、石原都知事が登場しました。
久米宏、たけし、爆笑問題が円卓を囲んで、緊張した議論を展開してました。

しかし、石原氏の、手紙差出人を『愉快犯』とする決め付けは、不快でした。
『自殺予告するバカがいるか』とか『やるなら、さっさとやれ』など
聞くに堪えない暴言も。石原氏のように、恵まれた環境にお育ちになり
財力、権力、知識、地位をお持ちの強~~いお方に、日本人は甘ったれだ、
子供が弱く、耐性がなくなった、脳幹が弱くなった、だの言われても
『あなたのように、強くはなれません』としか、言い様がないです。

太田さんが『大人が皆、石原さんみたいな人だらけだったら、オレ、
生きて行けないと思う』って、恐る恐る言ってましたけど、ホント、同感です!
それに対して、石原氏は太田さんに向かって
『さっさと死んでいいよ。生きていなくて、いい』とまで言ってた。
これって、いじめっ子の言葉、そのままではないですか。

以前、女性蔑視発言で、不快感を抱いた方ですが
ますますその感を強めました。

Wisteria Lodge

2006-11-13 19:00:05 | 学習メモ (English Learning Notes)
今週のシャーロック・ホームズは、『ウィステリア荘』。
黒ずくめで、グリーンのマフラーをするホームズは
いつものように、美しいのでした。
頬をピクリ、と動かして微笑む表情は健在でした。

相変わらず、服を灰だらけにして、暖炉を探ったり
ギターを、ポンと叩いたりして、仕草が可愛いのでした。

それから、霧が立ち込める雑木林を、ワトスンと自転車で駆け抜ける映像は
趣きがあって、本当に美しいのでした。
これだから、ホームズは止められないんです。

ジェレミー・ブレット氏の、くせのある独特のしゃべり方。
緩急の差があるし、やっぱり、難儀いたします。
今回、家庭教師バーネット(ヴィクトール・デュランド)さんの言葉が
非常にクリアで聞き易かったのを除けば
まだまだ、このドラマのハードルは高いのでした。

今日の単語:
cartography = 地図作成、地図研究
barely edible = ひどくまずい (かろうじて食べられる)
damnable =実にひどい!
insufferable = 耐えられない、我慢できない
constabulary = (イギリス英語)州警察
constable = (イギリス英語)巡査、警官
singular =奇妙な、風変わりな (単数の、ではなかった)
rise high =出世する
indestructible = 不滅だ
God speed = 成功を祈る、(成功、幸福の祈願)

Holmes and Poirot

2006-11-05 01:16:41 | 学習メモ (English Learning Notes)
シャーロック・ホームズ、完全版を楽しみました。
やっぱりJeremy Brettのホームズは、最高にはまり役です。
ちょっぴり神経症気味な、変人ホームズ、
eccentricという言葉がピッタリのホームズを演じてくれています。
オーバーなアクションは、古畑の原型でしょう。

今週は、お気に入りの話のひとつ、Silver Blaze 『銀星号事件』でした。
列車の時速を懐中時計で計ってみたり、土の上に腹ばいになって
地面を調べてみたり、窓枠のホコリを舐めてみたり
相変わらず、可笑しいのでした!

イギリス人紳士は帽子が似合いますね。ホームズのダービーハットなど
この人のためのデザイン、というくらい似合っています。
この時代(19世紀末)のイギリスの雰囲気、ロンドンの街、地方の風景、
人々の衣服、ホームズのアパート、部屋の調度品、街の人々の暮らし、
富裕階級の人々の暮らし振りなど、見ていて飽きません。

肝心な英語ですが、難しい!ジェレミー・ブレット氏は早口ですね。
字幕を追いながら、英語を聞きますが、ポワロに比べて
数段難しいと感じます。段々と慣れていきたいです。

今回拾った表現:
turf matters = 競馬
You take my breath away = たいした腕前だ!
horse's tendon = 馬の腱
field glasses = 双眼鏡、binoculars ではないのでした。


ディビッド・スーシェのポワロもはまり役です。
今回は、Four and Twenty Blackbirds 『24羽の黒ツグミ』。
被害者の名前がヘンリー・ガスコイン。
ガスコイン、と聞くと、どうしても94年のワールド・カップで活躍した
スコットランド代表を思い出してしまうのでした。それはさておき、、、

ポワロのフランス語訛りの英語は、聞きやすいです。
ホームズに比べれば、大分ゆっくりです。
idiomatic expressionsが随所に使われているのだ、と分かりました。

今回拾った表現:
falling-out=仲たがい (have a falling-out with : ~と仲たがいする)
two peas in a pod =瓜二つ
feather the nest = 金儲けをする (私腹をこやす)
running at the wrong tree = 見当違いをする
back to square one =振り出しに戻る

recluse = 孤独な (North Koreaの形容詞によく使用されている)
vertebra = 脊椎
pathologist = 検視官(forensics, cornerではなかった!)
identical / not identical=一卵性/二卵性
rapport = 良好な関係(ラポアと聞こえたので、アレ、と思い
辞書を調べたら、最後の -t はsilentなのでした。ず~っと
ラポートって読んでいました。気付いて良かった~!)
masquerade = 変装する (masqueradeというと、ボサノバの名曲とか
仮面舞踏会をイメージしてしまうのですが、 ここでは、
disguiseの意味で使われていました。)

Wary of Bush than Kim

2006-11-04 23:51:39 | 学習メモ (English Learning Notes)
11月4日付け、Daily Yomiuriの記事より。

(Reuters)- The United States is seen as a threat to world peace
by its closest neighbors and allies, with Britons
saying a greater danger than North Korea's Kim Jong Il,
a survey found Friday.
アメリカは、最も緊密な同盟国イギリスから、キム・ジョンイル以上に、
世界平和を脅かす存在と見られている。そんな調査結果が出たそうだ。

In Britain, which alongside Israel
is traditionally a close Washington ally,
69 percent of those questioned said
they felt U.S. policy had made the world less safe since 2001.
イギリスはイスラエルと共に、従来アメリカの同盟国なのだが
調査対象となった69%が、2001年以降のアメリカの政策が
世界をより危険な状態にさせてしまった、と感じているそうだ。

A majority of Canadians and Mexicans agreed,
with 62 percent of those polled in Canada and 57 percent in Mexico
saying their neighbor's policy had made the world more dangerous.
カナダ、メキシコの人々も大方がこれに同感している。
調査対象となった62%のカナダ人、57%のメキシコ人が
彼らの隣国の政策が、世界をより危ない場所にしてしまっている、
と答えている。

Asked whether they thought the U.S. leader
was a great or moderate danger to peace,
75 percent of British People said yes.
アメリカ大統領は、世界平和にとって、非常に、あるいはある程度
危険な存在か、と問われて、75%のイギリス人が、yes、と答えた。

Some 87 percent felt the same about Al-Qaida leader Osama bin Laden,
while Kim scored 69 percent
and Iran's President Mahamond Ahmadinejad clocked 62 percent.
ビン・ラディン氏は87%、キム氏は69%、
アハマドネジャド、イラン大統領は62%の人が、
それぞれ危険な存在である、と回答したそうだ。

興味深い調査結果です。